Home真空管アンプ30A5超三結アンプの製作


 このホームページでは懐かしい洋楽と、それを楽しむための真空管アンプ作りを話題の中心にしようと考えていました。
それが...それる逸れる^^
どうせなら思いっきり逸れようと思うのですが、せめて1台くらいはアンプも製作しておかないと...。
と言ふ事で、もぞもぞと何やら作る事にしました。

そこで何か面白そうなネタは無いかと、ホームページを渡り歩いて思った事。
「いや〜真空管アンプ花盛りですねぇ。」
そんな中で、ちょいと変わった物をみっけやした!

DAD'S PROJECTS 様の 30A5 STC です。

なッ、なんじゃこりゃ!!
初段に12BE6!?

一瞬退きましたが、すぐに惹かれました。
超三結アンプは一度作ってみたいと思っていたので、即決定です。

早速実験用のシャーシーで、片チャンネルだけ作ってみることにしました。

ムハッ。!
すげ〜ハムッ!!

チョークトランスは...無いので省略。
それからコンデンサ...ケチって100μ×3。

それにしても、ハム多過ぎね?
電源は、こんな感じで組んでみたのですが...

この回路でリップルは
OPT端子が2.5V p-p
SG端子が0.4V p-pで、
普通の回路のアンプなら、使えそうな値なのですが...(@@)

ちなみにスピーカー端子では、8Ω負荷時で150mV p-pでした。
うるさいはずですね(+。+)
仕方が無いので、いろいろと試してみる事にしました。

この回路で
OPT:250mV p-p
SG:50mV p-p

ここまで巨大なコンデンサを入れると、さすがにハムも治まりましたが。

 
 超三結アンプでは電源を疎かにすると、ハムに悩まされる事を実感しました。
電源トランスを使って両派整流し、チョークでπ型フィルタを構成するのが無難です。
しかし今回はトランスレス用に開発された球を使うので、トランスレスにこだわりたいと思います。
トランスレスの電源回路というと、半波整流が普通です。
なぜなら半波整流の場合、AC100Vのコールド側がシャーシーグランドになるようにプラグを挿せば、金属ケースに触っても感電の危険はありません。
ところが両派整流にすると、プラグの向きに関わらず感電します。


上記理由をかえりみず両派整流での値も採ってみました。

これで
OPT:1.0V p-p
SG:100mV p-p

リップルは半波整流の半分以下の値ですが、これではまだハムがうるさいです。
両派整流と1,200μFの組み合わせなら、100μFを1個ケチっても、半波整流より結果は良好でした。

これで
OPT:250mV p-p
SG:20mV p-p

スピーカー端子では、8Ω負荷時で5mV p-pでした。
このレベルになるとハムはほとんど聞こえません。


 実験の結果から、両派整流とFETによるリップルフィルタで回路を組む事にしました。
これなら場所を取る大容量のコンデンサは必要なくなります。
それから感電対策には入力トランスを使う事にしました。

ジャンク箱にあったFETで、簡単にやっつけたリップルフィルタですが、効果は絶大でした。
(データは後ほどアップすること←自分へ)


 アンプ本体の回路は入力トランスを使った以外、基本的に DAD'S PROJECTS 様の 30A5 STC と同じですので、掲載はご遠慮させていただきます。
それでも私は家族から、
「アンプを使わない時は、TVの音をステレオのスピーカーから出せるといいね。」
というリクエストに応えて、電源を切った時にTVのイヤホン出力がスピーカーに繋がる回路をつけました。
単に電源スイッチと連動で、スピーカー入力を切り替えているだけですが...。


実験も済んだので、早速制作に移ります。

古〜〜いアンプから外した出力トランスを使うので、ボロ隠しにトランスカバーを付ける事にしました。

コーナークランプと呼ばれる道具で、切り出した板を直角に接着している様子です。
木地完成したトランスカバーです。
我ながら良く出来ました。○(まる)
この後目止めして塗装を施します。
筐体も同じように木枠で作りました。
外側の板は接合部を45度に切断しました。
内側は普通の90度に切断して、強度を増したつもりですが、効果は如何程でしょう。
底側の四隅にはインシュレーター用の板を接着しています。
完成した写真です。
結構大きく見えますが、just B5サイズです。
夢中になって制作していると、どうしても途中経過の写真を撮り忘れがちです。すんまそん。



 生まれて初めて作った超三結アンプです。
周波数特性は−3dB落ちが68Hzと9.76KHzで、「広帯域」とは程遠い値でした。
これは出力トランスのせいだと思いますが、定かではありません。

音質に対する感想は個人の好みによるところが大きいのと、音を言葉で表現できるほど文才がないので書きません。
しかし、周波数特性だけではない、”何か”を感じます。
それは「手作り」による自己満足を差し引いても、まだ残りがあるように思います。

ともあれ超三結アンプを産み出した上條信一氏に感謝しつつ、今夜は大好きなグラシェラスサーナでも聞こうかな。

終わり