I-ni-tial D

 1      がんばれ池谷先輩♪ 1
…頭が痛い。
 ここは…?
 俺は、どこにいるんだ…。
 どうして今まで気を失って…?
 
「つっ…!」
 起きあがろうとした上半身を、自分の両手が引き戻す。
「…?」
 俺の両手は、頭の上で手錠をかけられ、ベッドの柵につながれていた。
 …ベッド?
 どうして俺、ベッドなんかに…。
 
 ……!!
 そうだ!真子ちゃん!
 今日、半年ぶりに真子ちゃんに会って。
 確か喫茶店で話をして。
 真子ちゃんが東京に行くってことを聞いて。
 その後…。
 その後…?
 どうしたんだっけ…?
 
 それより!
 真子ちゃんは!?
 
「真子ちゃん!?真子ちゃん!!」
 思わず声に出して叫んだ。
 
 その時。
 部屋のドアが開いた。
「呼びました…?池谷さん…」
 入ってきたのは、真子ちゃんだった…。
 
「ど…どうして…俺…。それに…真子ちゃんは…」
 状況が理解できていないせいで、言葉も意味をなしていない。
「ここは…私の部屋です。一緒に来たじゃないですか、池谷さん」
 ゆっくりとベッドサイドに近寄り、ベッドに腰を下ろす。
 少し頬を赤らめて、いつも通りの静かな口調で当たり前のように言った。
 
「一緒に…?」
「そう。池谷さん、気分悪いって言うから、『じゃあうちで休みますか?』って」
「そ…そうだったかな…」
そう言われれば…そうだったような…。
 
 いや、それより!
 真子ちゃんの言葉に、つい納得しそうになってしまっていたけど…!
「どうして、これ、手錠なんか…」
「池谷さん…」
 俺の質問を遮るように、真子ちゃんが身体を寄せてくる。
「私のこと、嫌いですか?」
 目の前に、真子ちゃんの顔。
 ドクンッと、心臓の音がひときわ大きくなる。
「えっ、あっ、今はそんなこと…。あっ、いや…あの、きっ、嫌いなわけじゃなくて…」
「じゃあどうして、私に…私に何も言ってくれないんですか?」
「それは…その…」
「私、もう時間がないんです」
「そ、そうだよね。東京に行くんだもんな…」
「その前に池谷さんの気持ちを聞いておきたくて…」
「きっ、気持ち…?」
 それと手錠とどんな関係が…?
 
 何が何だかわからないまま、とにかく言葉を絞り出す。
「俺…俺は…その…。でも、真子ちゃん、ほんとは高橋涼介のことが…」
「……。池谷さんって、女の子の気持ち、全然わかってない…」
 真子ちゃんの瞳に心底悲しげな色が宿り、そして、次の瞬間。
「そうなんですね。私の気持ち、わかってもらうには、もう…」
 ベッドからスクッと立ち上がり、俺には意味のわからない言葉を口にした真子ちゃんの表情は、もう一変していた。
 そう、バトルの時にみせるあの表情へと…。
 
 
 
 そして気がつけば。
 俺、上半身裸だ…!
 い…いつの間に…。
「真…真子ちゃん…。あの…俺のトレーナー…は…?」
 ベッドサイドに立つ真子ちゃんに問いかける。
「…脱がせました」
 い、いや、そういうことじゃなくて…。
質問を変えてみる。
「どうして…?」
「邪魔だったから…」
 だから、そういうことじゃなくて…。
 ………?
 え…!?
 邪魔って…じゃあ…やっぱり、その、これから…。
 
『真子のバージン、池谷さんにあげます…』
『…バージン、池谷さんに…』
『…真子のバージン…』
 
 半年前の、真子ちゃんのあの言葉が頭の中で何度もリフレインする。
 …ドクンッ…ドクンッ…。
 いかん…、心臓が急に未だかつてない早さの鼓動を…。
「…あ、あの…、真子ちゃん…」
「はい?」
 少し首を傾げ、潤みを含んだ瞳でゆっくり見つめられると、次の句が出てこなくなる。
 今俺、何を言おうとしてたんだっけ…?
「あ…あの…その…真子ちゃんは…」
「…?」
「真子ちゃんは…まだ…バー…ジ…」
 おい俺!
 しどろもどろになりながら、一体何を聞こうとしてるんだ!?
 
「だったらどうだって言うの?」
 威勢のいい声とともに、いきなり部屋に乱入してきたのは…。
「沙雪…」
「沙雪ちゃん?」
「真子、ちゃんとあたしの言ったとおりにしたみたいね」
「うん、池谷さんの飲み物に沙雪からもらった薬入れて、私の部屋に着いたら池谷さんにはベッドに腰掛けてもらって、眠ってから横たえて手錠で…」
 …沙雪ちゃん…こんなことまでナビしてるなんて…。
「真子が池谷の気持ち知りたいって言うからさ。結構苦労したんだよ、あの薬手に入れるの」
「…え?薬…?」
 
 今になってようやく気がついた。
 俺、薬盛られてたのか…!
 
「ふふーん。それね、ただの睡眠薬じゃないの。…知りたい?まあ、もうそろそろわかるころじゃない?」
 もうそろそろ…わかる…?
 その時。
「うわっ…真子ちゃん!!な…何を!?」
 ベッドサイドにいた真子ちゃんがその場で跪いて、俺の首筋に口づけていた。
 そして肩へと滑って…それだけなのに…何なんだ、この感覚は!
 触れられたところから、脊髄を通って下半身まで突き抜けるような甘いしびれ。
 背筋がゾクゾクして、でも決して不快な感じじゃなくて…いやむしろもっと続けて欲しい…感じるって、こういうことなのか…?!
 それにしてもこの感覚は…たまらん…!
「はあ…ううっ…」
 普通に息をしているだけのつもりなのに、なぜか声が出てしまう。
 真子ちゃんの唇の柔らかい、濡れた感触が、肩から胸へ、そして…。
「あうっ…!」
 乳首に到達した瞬間、俺は自分でも恥ずかしくなるような声を上げていた…。
 
 真子ちゃんの唇の動きとともに、ポニーテールの髪の先も俺の身体の上を這い回る。
 敏感になっている乳首への刺激と、そのくすぐったいような感覚があいまって…。
「ああっ…はあっ…真…真子ちゃん…」
「女の子みたいな声出すんじゃないわよ、情けないわねえ。池谷、あんたほんとに男なの?」
 沙雪ちゃんの容赦ない声が響く。
 そんなこと言われても…。
「ふふん。ほんとに男かどうか、確かめてあげる」
 沙雪ちゃんはにやりと笑い、真子ちゃんの横に回って俺のズボンに手をかけた。
「沙雪ちゃん…それはちょっと…」
 それはちょっと…やばいって!
「そんなに焦らなくていいわよ。ここがどんな風になってるかなんて、あたしにはわかりきってることなんだから」
 沙雪ちゃんは何の躊躇いもなく、ボタンを外し、ジッパーを下ろしていく。
「やっぱり。もうここカタくしちゃってんじゃん。…ふうん、結構いいモノ持ってるよね」
「…池谷さん…それって…その…」
 真子ちゃんの視線が俺の…その部分に…。
 ベッドに繋がれたこんな状態で、こんなになってるところを見られるなんて…!
「あっ…そ…それは…真子ちゃんが…」
 真子ちゃんの唇の感触があまりに気持ちよくて…とは何故か言えなかった。
 といって、真子ちゃんが好きだから…とはもっと言えなかった。
 第一、薬のせいじゃないとは言い切れないし…。
 それに、東京へ行くという真子ちゃんに今更気持ちをうち明けてみたところで、負担をかけるだけでどうにもならないと思ったからだ。
「真子が、何よ」
 沙雪ちゃんが割り込む。
「ねえ真子、やっぱ池谷ってあんたのこと好きみたいよ。自信持ちなさいって」
「ほんと…?池谷さん…」
 真子ちゃんの表情が目に見えて明るくなる。
 そして俺の手をぎゅっと握った。
 …そうだよ!俺は真子ちゃんのことが…!
 でも、薬で感じてる俺に、真子ちゃんを「好きだ」なんて言う権利あるのか…?
「でも…真子ちゃん…あの…俺…」
 何をどう言っていいのかわからず、口ごもってしまう。
「ああーんっ!はっきりしないわねー、この男は!もう、イライラするっ!」
 沙雪ちゃんが突然、俺のモノを掴む。
「…っ!」
 …さ、沙雪ちゃん…?
「こーゆー男を見ると、苛めたくなっちゃうんだよね、あたし」
 そう言うと、掴んだ手で俺のモノをしごきだした。
「うっ…何を…っ…あっ…はっ…」
 情けなくも、すぐに息があがりだす。
「池谷、あんた童貞でしょ?」
 ぐっ…なんでそれを…。
 俺の動揺を楽しむように、俺のモノを指先でツンツンつついて沙雪ちゃんは言った。
「これ、見ればわかるわよ。あたしは真子と違ってちょっとばかし経験あるから」
 …やっぱり、真子ちゃんはバージン…!
 とかそんなことを考えてる場合じゃなくて!
「や、やめてくれよ…沙雪ちゃん…!」
 再び刺激を始めた沙雪ちゃんをあわてて制する。
「やめないと…どうなるのかしらー?」
 少し意地の悪い笑みを浮かべて、沙雪ちゃんが問いかける。
 もちろん手はまだ動いている。
 いかん…これ以上されたら…イってしまう…。
 俺の気持ちなんて百も承知と言った様子の沙雪ちゃんは真子ちゃんに指示する。
「真子、ちょっとどいてて…」
 真子ちゃんがベッドから少し離れるのを待って、沙雪ちゃんは俺のモノからようやく手を離し、俺の耳元まで来て囁く。
「ねえ、池谷、もしここであたしにイかされたら、真子はなんて思うかなー?」
「…え…?」
「まだ経験のない真子のことだから、あんたが自分よりあたしの方が好きなんじゃないかーなんて思うんじゃない?」
 それは…そうかも…。
「じゃあ何が何でもあたしにイかされるわけにはいかないよね」
「…?」
 とっさに言葉が出てこず、黙って沙雪ちゃんに目で問い返す。
 そしてはっきり意味が判った後、それは懇願に変わった。
 そんな俺に気づいたのか気づかないのか、沙雪ちゃんは、
「じゃあ、がんばってね♪」
 それだけ言うと、再び俺の股間に手を伸ばした…。
 
 
 
「うっ…沙雪…ちゃん…」
 
 …我ながら、頑張ってると思う。
 俺の人生始まって以来初めて、女の子の手で自分のモノを刺激されて、まだイってないなんて…!
 
 沙雪ちゃんは最初、俺のモノを両手で挟み込んでゆっくり上下に、そしてもむように動かした。
…もどかしいような快感が、期待とともにわき上がってくる。
 その後右手全体で握って柔らかくしごき立てたり、3本の指で握って外側の皮の部分を滑らせるようにして中心部分に刺激を与えてきたりした。
 …が、それでも俺は、頑張った!
 与えられる快感から気をそらすために必死だった。
 少しでも気を散らすために、真子ちゃんの部屋を観察してみたり。
 結構広いんだなあ、とか。
 さすが綺麗にしてあるなあ、とか。
 淡いブルーのカーペットだなんて、真子ちゃんらしいなあ、とか。
 あの引き出しには何が入ってるんだろう、とか。
 でも、もしかして下着が…なんて考えて、見たこともない真子ちゃんの下着姿を想像しまったところで逆効果になりそうだったが。
 
 ともかくそれはただ、ベッドの脇に立って、目から下を両手で覆いながらも、じっと俺と俺のモノを見つめている真子ちゃんへの想いのためだった。
 ここでイってしまえば…もう二度と真子ちゃんに顔向けができない…。
 ちょっとオーバーかもしれないが、それくらいの悲壮な気持ちのなせる業だった。
 
 が、しかし…。真子ちゃんに見られていることがまた、刺激になっていることも否定できないのだ…。
 
「ふうん…結構頑張るじゃない」
 沙雪ちゃんが、ちょっと見直した、という表情を見せ、その後、意地になったようににやりと笑う。
「ねえ、これ、口でしたら、どうなるかなあ?」
「ぐっ…!」
 …そんなことされたら…多分、いや絶対に、それも瞬間に、イってしまう…。
 考えるだに恐ろしいことなのに、俺のモノはあさましくもビクンッ…と期待に身を震わせた。
 
 その時。
「あの、沙雪。それ、あたしがしちゃ、ダメ?」
 いきなりの真子ちゃんの言葉に、瞬間、俺たち二人は驚きで固まってしまった。
「真…真子?」
 沙雪ちゃんの方が、一歩立ち直りが早かった。
「急に何言い出すのよ。だいたい、あんた、フェラなんてしたことないでしょ!?」
「フェラ…?」
「あんたがこれからしようとしてることよ!」
「あ…。でも…沙雪だけにやらせるわけには…」
「真子?」
「だって、これって、バトルなんでしょ?」
「え…?」
「えっ!」
 俺と、沙雪ちゃんの声が重なる。
 また一歩、沙雪ちゃんの立ち直りの方が早かった。
「そ、そうなのよ、真子。池谷が先にイっちゃったら池谷の負け。真子が疲れて根負けしちゃったら真子の負け。どれくらい池谷が我慢できるかで池谷のあんたに対する気持ちがわかるってことなのよ!」
 沙雪ちゃんが一気にまくしたてる。
 ひきかえ、俺は全く口を挟むことができなかった。
 しかし、だいたい、どこをどう誤解したらこれがバトルだなんてことになっちまうんだよ!
 沙雪ちゃんも、よくもまあそんなデタラメを…!
 
「わかった。あたし…がんばるわ。絶対に負けない!」
 げ、真子ちゃんの瞳に炎が宿ってる!!
 シルエイティのドライバーズシートに座っているときのようなその迫力…。
 そ、そんな本気で、こんなモノに向かってくるの、やめてくれよー…!
 
「うあっ!」
 俺の、何とも情けない声がまた部屋に響く。
 真…真子ちゃんの手が…今…!俺の…俺のモノを!!
「ねえ沙雪…。力はどのくらい入れればいいの?」
 くううーっ…。そう話しながら、少し力を入れてキュッと握られるその感触…!
 い、いかん…ほんとにこれだけでイってしまう…。
 薬の効果もさることながら、真子ちゃんに触れられていると思うともう…。
「テキトーでいいのよ、そんなもん。血が止まらなければ」
 『そんなもん』って沙雪ちゃん、そんな乱暴な…。
 でも、真子ちゃんは程良い強さで、全体を確かめるように握ってくる。
「凄く…固いんですね…」
 本気モードなのに、心なしか真子ちゃんの瞳がいつも以上に潤んでいるように見える。
「真…真子ちゃん…」
「これ…気持ちいいですか?」
 ゆっくりと握った手を上下に動かす。
「あ…ああ…」
「でも、バトルなんですから絶対に我慢してくださいね。私も手加減しませんから」
 …手加減してほしいような、してほしくないような複雑な気分…。
 
 そしてとうとう…!
「あっ…ああっ…!!」
 真子ちゃんの唇が、あの、つややかな唇が、俺のモノを…!!
 …柔らかくて…温かくて…そして…少し締め付けられる感じが…と思う間もなく…。
「くっ…ああっ…!」
 あっけなく、俺は果てていた。
 驚いて顔を離そうとした真子ちゃんだったが、俺のモノはその口の中、そして頬から首筋にかけて、白い液体を撒き散らしてしまっていた。
 
「池谷さん…」
 悲しそうな真子ちゃんの顔。
 ごめん…やっぱり俺、ダメだった…。
「あら、池谷。やっぱりもうイっちゃったんだ。仕方ないなあ」
 沙雪ちゃんは真子ちゃんに顔を拭くためのタオルを渡した。
「真子。これでもまだ、池谷のことが好きなんだったら、あたしの言うとおりにして。そうじゃないんなら、もうこの手錠はずして、帰らせちゃいなさい」
「……。そうね…。…池谷さんが…ほんとに真子のこと嫌いなんだったら、諦める」
「だって。どうなの、池谷?」
「きっ、嫌いなはずが…!俺は真子ちゃんのことが前からずっと…初めて会ったときからずっと好きだったんだ!」
 もうかなり平常心が失われている俺は、慌てて答えた。
 それに、真子ちゃんの気持ちは痛いほど伝わってきたし、何より…ここまできたらもう何も捨てる物がないのだから。
 それにしても、告白のシチュエーションとしては最悪だよ、これ…。
「池谷さん、ほんと…?嬉しい…!」
 ……真子ちゃんはそんなこと気にしていないようだったが。
「…まあ、こうなることはわかってたけどね。池谷、あんたねえ、それを早く言ってたらこんなことにはならなかったのに。それに真子、池谷はバトルに負けたんだから、このまま続けるってわけにはいかないよ」
「…そうね…」
「だから、池谷には少しペナルティを負ってもらうってことで許したげる」
「ペナルティ?」
 今度は俺と真子ちゃんが同時に沙雪ちゃんの方を見る。
「とにかく、池谷、あんたはしばらくそのままそこで見てなさいよ」
 振り返って真子ちゃんに言った。
「この後は好きにすればいいんだから、とりあえず今は、あたしの言うとおりにして」
「…わかった…」
「じゃ、服、脱いで、真子」
「…?……え!?」
 ベッドサイドに立ったままの真子ちゃんが、驚きのあまり固まっている。
 俺も思わず二人の方を凝視してしまう。
 いや…特に真子ちゃんを…。
「いいから。さ、脱いで」
「でも…池谷さんが…」
「いいからいいから。池谷なんて見てるだけでどうせ何にもできないんだから」
 固まったまま手を動かそうとしない真子ちゃんにしびれを切らしたのか、沙雪ちゃんは自ら真子ちゃんの洋服を脱がしにかかる。
「あ…やだ…」
 ちょうど俺と真子ちゃんとの間に沙雪ちゃんがいて、見えそうで見えない…!
 それでも沙雪ちゃんの陰から、真子ちゃんの肩から腕のあたりの白い素肌がちらちらと見え隠れしているのは何とか見て取れる。
 パサッ…。
 コットンのワンピースが床に落ちた。
 
 …ってことは…今…真子ちゃんは下着姿……!
「あんたってほんといいスタイルしてるよね。…ま、あたしには負けるか」
 沙雪ちゃんが一歩下がってマジマジと見つめて言う。
「…やめてよ…!」
「胸もプルンプルンだし」
「あんっ!」
 沙雪ちゃんの手が、真子ちゃんの胸を下着越しにいきなり掴んだ…ようだ…。
「池谷ー。見たいでしょー?」
 沙雪ちゃんが首だけこちらに向ける。
「いや…そ…そんな…!」
 心とは裏腹に、つい、真子ちゃんから目をそらしてしまう俺。
「いいじゃない、正直になりなさいよ。どうせ見るくらいしかできないんだから」
「あっ…やだ…ちょっと、沙雪…!」
 真子ちゃんの声に思わず顔を向けると。
「う゛あ゛っ…」
 沙雪ちゃんが立つ位置をずらしたせいで、斜め横から真子ちゃんの姿が見えた。
 姿が…というより、沙雪ちゃんの手で、ブラの肩紐が下ろされて…露わになった胸が…!!
 真っ白な肌に、柔らかいラインで盛り上がった張りのある二つのふくらみ。
 そして淡いピンクの乳首…。
「やめてよ、沙雪…!やめてったら…!」
 両手で隠そうとする真子ちゃんの手を肘でガードしながら、
「乳首もピンクで綺麗よねえ。感度はどうかなー?」
キュッと乳首をつまむ。
「ああんっ!」
 真子ちゃんの手が一瞬抵抗を止めて、沙雪ちゃんの腕を掴む。
「やっぱり、感度もいいみたいねー♪」
「もう…やめてよお…」
 少し頬を赤らめて、真子ちゃんの息はもう上がっている。
「何言ってんのよ。ここでやめたらペナルティにならないじゃない」
 …そうだった…これ、ペナルティだよな…。
 でも…こんな美味しいペナルティって…?
 
 
 
−つづく−
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