Salon de Jewelry Star誕生秘話 その7

1996年12月8日

そうそう、確か初日は春先であった。例の薄暗い廊下も春の日差しがぽかぽかとさしこみ穏やかな陽気だったと思う。
は今や自分の商品となった宝石達を鞄につめ、いつもと同じように地下鉄で大手町へ行く。
展示業者のいいところは店舗を必要としないところだが、商品を毎日持ち歩かなくてはいけないので、 (何しろ中身は高価な宝石!)とっても気を使うし何しろ重い荷物にうんざりしてしまうこともあるようだ。 大学生であったも初めてついていった今やアーバンネットとなったNTTで、 いつも通りテーブルを運び出すのを手伝い、見よう見まねで宝石を並べていく。 そして"新装開店"のポスターを貼り一応"新しい会社となりました。"と言うことをアピールする。
幸いだったのは、お客様は大体会社名でものを選ぶのではなく、展示業者と親しくなっていて人でものを選ぶようになっていたこと。 信頼関係があればパートであろうが社長であろうがあんまり関係ない。 休み時間に宝石を見にきたNTTのおばさん達に「今度自分で会社を持ったんですよ。」と言えば 「あら、それはおめでとうございます。」って言って下さるが、 いずれにしろ "毎月宝石を売りに来る北橋さん"から買うことには変わりはないので大して気にも留めないのだ。
そう思うと人は会社で選ぶのではなく、人柄で選ぶのだなーとつくづく思ってしまう。 これも母がそれまで約三年間地道に築いてきた人脈のおかげなのでしょう。
仲良しになっていたおばさん達に「あらよかったわねー」、「それじゃあ、記念に何か買おうかしら」なんて言われながら応対をしている母を見て、 物を売るというという営業をしたこともない私は結構びびって一日が過ぎていったのであった。

教訓7:人は会社名・肩書きより人柄で選ぶ。磨くのは自分の内面である。

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