宝石についてのミニ知識

もっと知りたい、素敵な宝石のこと

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どれほど美しいジュエリーでもセッティングが悪ければ美しさが損なわれてしまうと言われています。
セッティング・・・宝石を留める手段として多くの名門ジュエラーが宝石をより美しく見せるために、
その技術を競ってきました。あなたはご存知ですか? 今回はそんな宝石のセッティングのお話です。

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パヴェセッティング

「パヴェ」とはフランス語で「石畳」の意味。 メレダイヤなどの小粒の宝石をまるで石畳のように隙間なく敷き詰めるようにして留めるセッティングの方法です。
「パリの街の石畳」・・・それだけでなんか芸術的な雰囲気が漂いますよね。 私だったら、そんなところを歩いていると大抵足をひっかけてころぶか靴をだめにするかですけれど、 パヴェセッティングでは、それぞれの宝石のグレードが高く、大きさがそろっていて、 敷き詰め方が均一的であればあるほどそのジュエリーは華やかな輝きを放ち、豪華さが増しますね。 ジュエリーを選ぶ時にはその職人技のような敷き詰め方の出来ばえを良く見て下さいね。
写真はリボンとクロスをモチーフにしたパヴェセッティングのジュエリー。 豪華さの中にもかわいらしさが感じられる人気のデザインです。
ティファニーセッティング

ティファニー社が1886年に開発したこのティファニーセッティングは、 6つの爪で宝石を台座からやや持ち上げるようにして留めていますね。 これにより、より多くの光が差し込み、女性なら誰でも心がドキドキしてしまうような、 あの、キラキラと眩しい美しさを引き出すことができるようになりました。 画像はティファニー社のダイヤモンドではありませんが、婚約指輪をはじめ、 ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドのセッティングとしてとーっても有名。 爪の肩の部分は丸く繊細で女性らしいやさしさを感じさせます。 写真はスタンダードなティファニーセッティングと腕にひねりを加えたデザイン。 どちらも婚約指輪としてデザインされたものですので、ダイヤモンドのグレードもご立派。
ふくりん(覆輪)留め

フクリン? 最初にこの言葉を聞いた時、いったいどういう意味でこんな名前が付けられたのだろうと思ってしまいました。 漢字で書くと「覆輪」。こう書くとなるほど〜と納得できちゃいますよね。 宝石の周りを貴金属でぐるりと囲むように留める方法で、「中石を輪のように覆う」という言葉通りのセッティングです。 すっきりとシンプルで、宝石そのものの美しさを引き出すようなデザインですよね。 写真は中石がブルートパーズとシトリンで白蝶貝を使ったおそろいのデザイン。 ゴールドが宝石の周りをぐるりと囲んだデザインはシャープさも感じさせます。 枠が滑らかで丁寧に仕上げられているかで、輝きも違ってきますので、選ぶ際にはこんなところにも気を付けてみてね。
ニーシングセッティング

ドイツの老舗ジュエラー、ニーシング社が開発したセッティング。 立て爪を使わず、枠となるゴールドやプラチナに目に見えない張力を与えて両脇から宝石をささえているんですって。 横から見るとこんな感じ(左の写真とは異なる指輪です)。

ドイツ社のデザインらしく、計算されつくした完成度の高いセッティングだなぁと妙に関心しちゃいますね。 当然ながらより多くの光を反射するようにデザインされていますので、 ダイヤモンドの輝きを最高に引き出すことが可能になっています。 ドイツでは婚約指輪としてとっても人気があるんですよ。 中石がまるで宙に浮いているようで危うさも感じさせますが、そう簡単にリングからはずれることはありません。 しかし、リフォームなどではこのセッティングは受け付けてくれない場合もありますのでよく相談して下さいね。
レール留め

このセッティングの名前は電車の線路のあの「レール」から来ているようです。 レールのような二本の貴金属の間に宝石を挟み込むように留めるセッティングですね。 このレールは直線の場合も曲線の場合もありますが、デザインによって異なる表情を生み出しますね。 左側の写真は曲線にデザインされたプラチナを使った上品な逸品。 右側の写真は直線にデザインされたゴールドにカラーストーンを配置したアクティブな逸品。 爪を使っていないので、ひとつひとつの宝石をすっきりと見せています。 ダイヤモンドを敷き詰めたような左側の写真では、石の配置のバランスが整っている丁寧な仕上がりのものを選びましょう。
五光留め

「後光留め」とも言われるようですが、ダイヤモンドを配した台座の周囲に放射状に溝を刻むことによって輝きを引き出すデザイン。 まるでダイヤモンドから後光が差しているように見えるところからこの名前がついたようです。 溝は縦、横、斜め、とまるで☆のきらめきのようにも見えるので、スターセッティングとも言うんですって。 この溝が中石を実物より大きく見せてくれますね。 デザイン的には指輪の幅が広くなりますので、メンズジュエリーのダイヤモンドを留めるセッティングとしてよく見られます。 写真もメンズジュエリーなのですが、実際にこのような指輪をした男性に出会ったことはまだありません。(笑)
ミステリーセッティング

1935年、フランスの名門ジュエラー、ヴァン・クリーフ&アーペル社が発表し、 その完成度の高さと美しさに多くのジュエリーファンが魅了されたセッティング。 爪を全く使わず、表から見ると一体どのように宝石を留めているのかわからないことから この名前が付けられたことをご存知の方も多いと思いでしょう。
実際には、裏側がレール留めになっていて、宝石一つ一つをしっかりと固定しているのです。 とはいえ、やっぱりどうしてそんなことが出来るのか、素人の私にはよくわからん、なのですが。 なにはともあれ、セッティングという枠を越え、ジュエリーを芸術作品にまで高めた素晴らしい技術ですね。 写真はヴァン・クリーフ&アーペル社の花のブローチです。


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