ライモンダ スヴェトラーナ・ザハロワ
ジャン・ド・ブリエンヌ アンドレイ・ウヴァーロフ
アブデラクマン ロバート・テューズリー
ドリ伯爵夫人 豊川美恵子
アンドリュー2世王 長瀬信夫
クレメンス/第1ヴァリエーション 湯川麻美子
ヘンリエット/第2ヴァリエーション 西川貴子
ベランジェ マイレン・トレウバエフ
ベルナール 冨川祐樹 他
冒頭、ライモンダとジャン・ド・ブリエンヌの婚約シーンが、プロローグとして入る。
芸術監督の演出ノートによると、それによって「ジャンが不在であるという違和感が消え、ライモンダの想いが鮮明に観客に伝わる(かなり省略しています)」ことを意図したようだが、それほど効果があったとも思えない。純白のヴェールを前に愛を誓う男女と、それを物陰からじっと見つめる怪しい男。これじゃ、お昼の帯ドラマ(笑)。ンが、その怪しい存在感で今後を期待させるアブデラクマンのロバート・テューズリーではあった。
中世フランス、プロヴァンス地方。ドリ伯爵夫人邸ではライモンダの誕生日を祝う宴が開かれている。
ライモンダのスヴェトラーナ・ザハロワ、意外と普通。前回観た時の圧倒的な存在感、思わずその足下に平伏してしまいたくなるようなオーラが感じられず。こちらの期待が高過ぎたのかしらん?
それとも、初役による緊張? いや、もちろん、それでも主役としての輝きは充分あるわけで、ただ、その輝きが極端に突出せず、舞台全体のバランスが取れていて、結果的にはいい感じ。
そう言えば、ザハロワは少しグラマーになった? ワタクシ的には、あまりガリガリのバレリーナは好きじゃないので、そこはかとなく肉感的でよかったわ〜。
クレメンスの湯川麻美子とヘンリエッタの西川貴子、ふたりとも長身でプロポーションも悪くないのに、ザハロワと並ぶとオバサン臭い。う〜む。
ジャンのアンドレイ・ウヴァーロフ、初役のザハロワを巧みにリードしていたし、リフトも高いのに、たまに「ありゃ?」なところがあるのが、これまたご愛嬌で、ホント、図体デカい割に可愛いのよねぇ。
観る前は、「イメージに合わない」とか、「主役ふたりのボリショイ組に負けている」とか、いろいろ言っていたアブデラクマンのテューズリー。すみません、前言撤回。踊りが少ないのが勿体なく感じたほどの好演でした(自前っすか?>ヒゲ)。あ、でも、自分のマントの裾を踏んでいたのはちょっと……。
ところで、ジャンの肖像画は誰がモデル? あれでは太った子供にしか見えないぞ。
夢の場は、振付そのものを含めてもっと工夫が欲しい。退屈(上の方から観れば、また違った感想を抱くのかも知れないが……)。おまけに、下手袖に捌けていた椅子(ライモンダが眠るための)がすんごい勢いで舞台に出てきたのも興醒め。下手側の席だったので、特に気になってしまった。
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何故か妙にツボにハマり、もう1回、別キャストで観る。タイトルロールは吉田都。もともと自分が好きなタイプのダンサーではないので、全幕初見。
ライモンダ 吉田都
ジャン・ド・ブリエンヌ イーサン・スティーフェル
アブデラクマン イルギス・ガリムーリン
クレメンス/第1ヴァリエーション 高橋有里
ヘンリエット/第2ヴァリエーション さいとう美帆
ベランジェ グリゴリー・バリノフ
ベルナール 吉本泰久 他
ライモンダの吉田都、踊りが端正で、滋味豊か。アブデラクマンに言い寄られての困惑やジャンを想う憂いなど、演技も的確でわかりやすい。でも、夢の場のヴェール使いはイマイチだったかな。
1幕の友人たち、お転婆(死後?)な高橋有里に優しそうなバリノフ、おっとりしたさいとう美帆におやぢ臭い、もとい、頼りがいのある吉本泰久と、それぞれ恋人らしい雰囲気が出ていてgood(勝手にグループ交際にしちゃったけど、違う?)。
夢の場のコール・ド、振付はともかく踊りはお見事。対角線(クロス)のフォーメーションが多いのは、十字軍を意識してのこと?
笑ったのは、ジャンのイーサン・スティーフェル、ってゆうか、その振付。ライモンダが気がつくまで、椅子の周囲をヒラヒラ回るばかり。えー、こんなに妙だったかぁ?
やはり席が違うと、見える世界も違うのね(しみじみ)。ふーん、ジャンの衣装って、鎧っぽいデザインになっていたンだ。前回は気がつかなかったよ。
照明もキレイ。ンが、床の大小様々なドット柄は生理的にNG。鳥肌立ってしまった。 |