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江戸歌舞伎総本山・市川宗家成田屋の御曹子、七代目市川新之助は、平成十六年、十一代目市川海老蔵を襲名した。
そう、あれは八年前。平成十一年浅草公会堂《初春花形歌舞伎》で上演された『勧進帳』での出来事。
あの日、客席は今まで経験したことがないほどの緊張感に包まれていた。全身全霊をかけて義経を守ろうとする弁慶の姿に、同じく全身全霊をかけて初役に挑む新之助の姿が重なり、さらにそこに観る者の期待と祈りが加わり、劇場全体が一種異様な空間と化していたのだ。
思うに、あの瞬間に立ち会ってしまったのが運の尽き。最後に飛び六方を踏んで花道を引っ込んでいく彼の姿を記憶に焼きつけながら、気がつけば、「一生あなたについて行きます!」と、固く固く心に誓う私がいた。
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※ここでは、市川海老蔵を中心に、私が観た舞台について語ります(HP開設以前のものはありません)。 |