等電子構造
ダイヤモンドの構造は炭素原子同士がすべて共有結合で網目状に連なっている(立体的な形については後述)。すべての炭素原子は隣接炭素との電子の共有によって安定な閉殻構造となっており、そのためにダイヤモンドは物理的、化学的に大変安定である。このダイヤモンドの炭素原子を交互に窒素とホウ素で置き換えた分子ボラゾンがある。ダイヤモンドがすべて炭素同士の共有結合でできているのに対し、ボラゾンの結合のうち3/4は通常の共有結合で、1/4は窒素からのみ電子が供給されている配位結合と考えられる。いうまでもなく、ダイヤモンドとボラゾンは同じ電子構造をもっており、そのためボラゾンも非常に丈夫で硬い構造をしている。同様にベンゼンと等電子構造をもち、類似した性質を示すボラジン(無機ベンゼンとよばれる)も存在する。
