
ついに限定解除!
この年のイベントは何と言っても、8月15日の限定解除クリアでしょう。
先に述べましたが、高校3年の終わり頃から、大宮試験場での限定解除へのチャレンジを開始して以来、ここまで計34回(たぶん)も挑戦を続け、その間いろんな人が合格していくのを見守り続けてきました。
自分で言うのも何なんですが、他の人からは、「合格した人よりもあなたの方が上手かったよ。」などとお誉めの言葉をいただきつつも、どうもここ一番でミスが多く、特にスラロームが難関だったように記憶しております。
スラロームのどこが難しいのか思われる方もいるかと思いますが、このスラロームはただ、蛇行を繰り返せばいいというのではなく、徐々に加速していきながらすり抜けていかなくてはならず、5本のパイロンを「フォン、フォン、フォン、フォン、フォン」という具合にリズミカルに加速し、240sぐらいはあるメチャクチャ重いバイクでアクセルを上手にコントロールしながらやるわけです。それはもう神業に近いと思っておりました。
大宮試験場の思い出
ところで、大宮試験場にもいろいろと個性豊かな試験官がおり、誰に当たるかというのも当時の受験生からみると重大なことでした。
その中で、みんなに人気のある通称「猫ちゃん」という試験官がおりました。
なんで「猫ちゃん」かというと、その試験官の口癖で、試験の始まる前の説明の際、「道に突然猫が飛び出してきたらどうする。」という話がありましたので、それで「猫ちゃん」と親しみを込めて呼んでおりました。猫ちゃんの話は、そういうときのためにスラロームがあり、急制動があり、バイクを自由にコントロールできなくては、試験には受からないよという意味だったと思います。
事実猫ちゃんのバイクコントロールは基本に忠実で、豪快に操っておりました。
私が合格したときの試験官も猫ちゃんでした。そして、猫ちゃんの言うとおり、私がスラロームをしているとき、突然別の受験生(猫ではありませんが)が私の前に飛び出してきて、私は見事にバイクをコントロールしてすり抜けたのでありました。
猫ちゃんは、そのとき「これがスラロームだ」と誉めてくれ、それで合格できたように思います。でも何とか10代のうちに、限定解除ができ、ホッとしました。
ホンダCB750FB
限定解除後は、たまたま偶然に限定解除の試験車と同じカラー(銀)の中古のホンダCB750FBを購入しました。
このバイクは、私がバイクに興味を持ったころ、一目惚れしたバイクのマイナーチェンジ版で、当時「バリバリ伝説」という漫画が流行っていて、その主人公、巨摩郡の愛車も赤いCB750FBでした。
当初赤を買うことになっていたのですが、バイク屋さんからバイク屋さんへの運送中にトラックが首都高速で事故を起こしたとのことで、結局赤ではなく、程度も値段も買おうと思っていた赤よりもちょっといい銀(マグナムシルバーって言ったかな?)を買うことになりました。
このバイクは、私にとって、「かっこいい」の一言です。
あのタンクからシートまで流れるようなヨーロピアンデザインとクランクケースが出っ張ったDOHC4気筒エンジン、スピードこそ当時の最新のバイクと比べれば、決して速くはありませんが(実際GSX−Rなどの400ccのバイクに直線でも、コーナーでも抜かされました。)、そんなことお構いなしで、とにかく持っていて、乗っていてうれしくなるような、そんなバイクでした。私は、FBにヨシムラサイクロンを付けて乗っておりましたが、そのエキゾーストノートも最高でした。
このバイクの特徴としては、1回転ぶと必ずメーターを壊してしまうということでしょうか。事実、1度メーターを交換しました。これはエンジンガードを付ければ防げるのかと思いますが、付けると格好悪くなるので、私は付けませんでした。
また、キャブの調子があまりよくなく、必ず2速ギアでアクセルを開けている最中、何か引っかかる感じがしておりました。
最初は、集合を付けたせいかと思っておりましたが、取り外して元に戻しても、同じで私にも原因がよくわかりませんでした。
結局このバイクは、車検切れとなる1986年10月頃まで乗っておりました。