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除霊・浄霊師 神島剣二郎トップPへ戻る サイトマップPへ戻る No.311へ戻る No.313へ行く
吉田夫妻は人もうらやむむつまじさだ。除霊・浄霊師の神島も焼ける?
なんといってもご主人の一郎さんは超がつく位の良い男、体格も良い。
確か大学も六大学のひとつを出てIT関連の会社に勤務している。まだお子さんはいない。
夫妻が真っ青になって飛び込んで来た。
「神島さん、除霊、除霊…」
「どうしたのさ」僕は普段の品良い二人を知っているので、どたばた訪ねて来られて目を白黒…。
「妻が…彼女が…」奥さんの方はうなだれてしょんぼりしている。
「妻が夜中に突然、髪の毛を逆立てて、僕を襲って来たのです。凄い力でふとんをはぐと…僕、蹴っ飛ばされました、それが三日三晩続いているんです」
「うーん。それが僕と関係あるの?」
(なんか夫婦喧嘩の続きを聞かされているような…)
「あのー。夫婦喧嘩じゃないんです。私、後で聞かされてびっくりしました」
奥さんは僕の疑いを見透かすように言った。
ご主人も言葉をつなげる。
「『よくも私を騙したわね』、なんて事を言うんです。それから、コトンと首を落とすと崩れるようにふとんに倒れ,そのままスヤスヤ寝てしまう、そんな事が三日も続いているんですよ」
(うっ!?)神島も始めて、おかしいと感じた。
「それが、そのー、怒り方も三日、違うのです。しおらしいような女性になり哀願口調だったり」
ひょっ、憑依だ!!神島はやっと納得した。
「だけど、その三日前に変わったこと無かったの?」神島は聞いた。
「別に…。しいて言えば日曜日だったから僕の実家に行きました」
「うーん、何か変わったこと、しなかった?」
ご主人は奥さんと顔を見合わせ、首を傾げた。
「あれ?あれかなあ…」
「どうしたんだい」神島にはなんだか様子がわかって来た。
「亡き祖父の写真を一枚、貰って来ましたけど…イケメンだったおじいさんの」
「そっ、それだ…」
さて、話をはしょると、彼の祖父さんは事業に成功し、たくさんの女性を囲っていたらしい。
だが40下の若い娘を囲うようになると、他の愛人女性には振り向きもせず、それまで見ていた生活も見ず、生活費を突然
、打ち切られた女性の中には悲惨な最期を迎えた人もいたらしい。
なにしろ、60才、70才になって棄てられた女性が幾人もいたらしいので…。
一郎さんはどうやら祖父さん似のイケメンなので、写真に付いてきた霊たちが(関係ない)奥さんに憑依、身体を借りて暴れたらしい。
ねじれた憑依だ。
吉田夫妻の仲の良いのが、霊たちの嫉妬の対象になったのだろう。
もちろん、念入りな除霊、浄霊をさせて頂いた。
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