最新情報ヘッドライン Vol.36

「民事訴訟数と弁護士数」全国データファイル
(週刊ダイヤモンド 2002.7.20)





DATA   民事訴訟数
(人口1000人当り)
   弁護士数
(人口100万人当り)
北海道 4.58 70.9
青森県 2.72 27.8
岩手県 2.41 31.8
宮城県 3.16 92.2
秋田県 2.34 41.2
山形県 1.79 41.8
福島県 2.84 40.4
茨城県 2.13 32.2
栃木県 1.77 47.4
群馬県 2.33 61.7
埼玉県 2.12 44.4
千葉県 2.50 48.4
東京都 7.19 741.7
神奈川県 2.23 86.9
新潟県 1.87 51.3
富山県 1.37 43.7
石川県 3.17 69.4
福井県 1.49 50.7
山梨県 2.00 60.8
長野県 2.12 51.0
岐阜県 1.76 41.8
静岡県 1.77 58.9
愛知県 3.04 122.1
三重県 1.67 39.8
滋賀県 2.08 35.7
京都府 4.33 127.4
大阪府 5.19 298.5
兵庫県 2.64 76.0
奈良県 1.95 56.1
和歌山県 2.63 64.5
鳥取県 2.64 40.8
島根県 2.01 27.6
岡山県 4.07 88.7
広島県 4.30 93.8
山口県 3.89 49.7
徳島県 2.29 61.9
香川県 4.06 83.1
愛媛県 4.16 59.6
高知県 2.43 65.1
福岡県 6.32 121.6
佐賀県 3.45 43.3
長崎県 4.13 44.2
熊本県 3.53 60.8
大分県 4.56 56.5
宮崎県 5.27 44.4
鹿児島県 4.52 44.8
沖縄県 3.03 136.5

民事訴訟数は、司法統計年報  (最高裁判所2000)
弁護士数は、弁護士会別登録弁護士数(日弁連2002)
  



弁護士数も東京一極集中化の歪な構造

 地方裁判所の支部管内で、弁護士事務所がゼロまたは1つしかな

いエリア(ゼロワン地区)は多い。

司法試験合格者を現行の3倍、年間3000人にしようという司法

試験改革も、地方の弁護士不足が大きな要因となっている。

実際、都道府県別に弁護士の数(人口比)をみると、東京一極集中

化が著しい。2位の大阪は東京の4割。 沖縄、京都、愛知、福岡

の3位グループは2割以下。残りは1割にも満たない県がほとんど

である。最下位の島根は東京のわずか3.7%にすぎない。


九州各県で増加する訴訟の多くは自己破産

 これに簡易、地方裁判所の民事訴訟数(人口比)を重ねると、歪

さがいっそう浮き彫りになる。訴訟数もトップは東京で、福岡、宮

崎、大阪北海道、大分、鹿児島と続く。

宮崎の訴訟数は東京の73.3%だが、弁護士数は6.0%。東京

には最高裁、高裁があるとはいえやはり異様だ。

それにしても九州の訴訟数の多さは特徴的である。「九州人は血の

気が多い」というわけではなく、これには昨今の経済事情が多分に

影響している。宮崎の人口当りの破産申立数が全国トップクラス。

同様、大分や鹿児島もかなりの数にのぼっている。

消費者金融の借金地獄に陥り、司法の救済を要する人は推計で全国

に100万人。簡裁、地裁に持ち込まれる訴訟件数も1991年か

ら増加した。だが、地方では弁護士不足や費用の高さなどから訴訟

をためらう人が多いのも事実。

「弁護士が増えても都市部に吸収されるだけ」と、地方の弁護士会

では制度改革に懐疑的な声も上がっている。