10月21日(金)ルクセンブルク観光、ルクセンブルク泊
ルクセンブルクへ
古城ホテルも今日で最後なのでゆったりと優雅に起き出し、10時に出立。それでもドライブインでの軽い食事を入れても14時にはルクセンブルクに着いてしまった。

新しい街のセントラムに入るときにはいつも緊張する。ホテルが街中なので、地図をにらみながら辿り着かなくてはならない。しかし、思いの外簡単にホテルに出ることが出来た。ホテルの駐車場も案内板を辿ればなんの問題もない。

ホテルは今回ちょっと奮発している。というのも娘がホテルのプールで泳ぎたがったからである。何しろ今回は私達親が楽しむ旅だ。少しは娘にもサービスしなければ。が、娘はどうも鼻をぐずぐずしている。娘自身も「お風邪引いちゃったから、プールはやめとく」などと言っている。なんのためにここを選んだのか分からない。まあ、街の中心部に近くて便利なのは確かなので街を散歩することにした。

ルクセンブルクの散策
今回の旅はフランス中心と言うことなので買い物への期待があった。特にフランスは子供服を扱う店が多いので、どこかで娘の洋服を買えると思っていたのだ。しかし、ブルゴーニュの町々はあくまでワインの町でしかなく、ファッションとは別の次元にあるようで、洋服の店などほとんど見かけないでしまった。そこで最後の望みとばかり、ここルクセンブルクで買うことにして商店街を練り歩く。町並みはオランダによく似ている。出店しているブランドがオランダと同じなのだ。それでも品揃えはセンス良く、色使いも華やか。サイズも小さめのようだ。どうにか娘にトレーナーなど数点を買い、今度は観光名所である憲法広場に向かった。

アドルフ橋なるほどルクセンブルクは渓谷の町なのだと改めて思う。この高低差は地図からではうまく想像できなかったのだ。ここから望むアドルフ橋、また渓谷の向こうに見える新市街の眺めは本当に素晴らしい。ましてや今は秋。渓谷の紅葉が見事だ。渓谷を行くミニトレイン(4月から11月中旬まで運行)を利用しようとしたところ直後の15時半のチケットがとれなかったため、16時の次の便までここ憲法広場で時間をつぶし、ぼうっと渓谷を眺めていたのだった。



ミニトレイン
16時。ようやくミニトレインに乗り込む。チケットはきちんと席まで決まっているので慌てずに乗り込むことが出来た。乗客が乗り込むとごとごとと出発。車の走る中をゆっくりと渓谷に向かう。急な坂道を降りて渓谷の底に辿り着くと小さな川沿いに走っていく。ここは遊歩道になっていて観光客がそぞろ歩きを楽しんでいる。渓谷は上から眺めるのもよいが、見上げるのもなかなかのもので紅葉の中を進んでいくのは気持ちいい。

峡谷から街を見上げて ルクセンブルクの町並み

ミニトレインにはヘッドホンで聴く解説がついている。見所を教えてくれるのかなと英語の解説を注意して聞いていたのだが、実際はルクセンブルクの歴史の説明だ。ルクセンブルクの歴史は占領の歴史である。こんな小国がいかに苦難の道を歩んできたか。当事者であるフランスやドイツの観光客がどう思うのだろうかなどと、余計なことを考えてしまう。その後ミニトレインはボックの砲台が見える地点で休憩後折り返し、元の場所に戻った。


食事
17時である。夕飯はそろそろさっぱりと食べたくなっていたので和食にすることにしたが、目当ての店は18時開店とガイドにある。この店はブリュッセルやアントワープに姉妹店があって日本人駐在員御用達のお店なのだ。まだそちらには行ったことがないが、おいしいと評判のお寿司を食べてみたい。そこで時間つぶしにそのへんをぶらつくことにした。

絵葉書などを買いながらダルム広場に出るとどこからともなく甘い匂いがただよってくる。ワッフルの屋台だ。この間まで日本で人気だったベルギーワッフルは粗目を使った重いもので、これはこちらではリエージュワッフルといわれるものである。これとは違い軽くかりっと仕上げてあるのがブリュッセルワッフル。私はこちらの方が好みである。生クリームや粉砂糖、好みによってフルーツなどをのせて食べる。ここで売られていたのはブリュッセルワッフルだ。娘はおやつを食べていないせいでもうエネルギー切れのようでワッフルをねだってしかたがない。実際あまりのいい匂いにつられて一枚だけ買い、娘に食べさせた。軽い食感に私まで夢中になり、口の周りを粉砂糖だらけにして食べた。

糖分をとることで元気を取り戻した娘は機嫌良く歩き始めた。その勢いのなくならないうちにとギョーム広場まで歩いていくと、広場のはずれに子供のプレーコーナーがある。簡単な滑り台などがあるだけだが、娘はそういう遊びに飢えていたらしく夢中で遊び始めた。こちらとしても楽しく時間をつぶせるのならとしばらく遊ばせる。その後寿司店そばのオモチャ店で娘のアクセサリーを買うなどしてようやく18時になった。

しかし、18時を過ぎても開店する気配がない。店をのぞき込むがしんと暗く出入り口のドアも鍵のかかったままである。こんな時ヨーロッパの町で困るのは公衆電話が見つからないことだ。主人が私と娘をその場に置いて探しに行くが「全然見つからない」と途方にくれて戻ってきた。と、その時になって隣の喫茶店に電話のマークがついていることを発見。お客に貸してくれるらしい。まだ営業時間ではなかったが、「電話を使いたいんだけどいい?」と言うと「もちろん」と、まだ掃除中の店内に通してくれた。主人が急いで電話してみる。そして分かったことは、開店時間は19時だということ。そして今日はもう予約でいっぱいだと言うこと。目が点である。じゃあ、なんのために一時間も町を歩いて時間をつぶしたというのだろう。

仕方がないのでホテルに戻りながらレストランを探すことにする。が、どこも混んでいる様子。今日は土曜日である。早じまいのレストランも多く、開いている店には客が集中してしまうのだ。結局レストランが見つからぬままホテルにまでたどり着いてしまった。いくつかあるレストランの中から地中海料理の店を選んで入ることにする。客がほとんどいないので不安になったが、ちゃんと営業しているようだ。ウエイターの対応もいい。値段が少々高いのが気にかかったが、料理は最高だった。。コース料理でもないので気が張らない。久しぶりに飲むビールもおいしい。大満足して部屋に戻った。が、はたと思った。もしかして今回の旅行のなかで一番おいしい食事だったのでは? 「今度は地中海沿岸に行こう」そう言い合ってしまった。



                          

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