7月26日(火) その2イルカのプログラム
ドルフィンキッズプログラム
3時半からは2ヶ月も前にインターネットで予約していたドルフィンキッズプログラムだ。人気が高いこともあって、レッスンスタートの30分前には予約確認をしなくてはいけない。娘を水着に着替えさせ、自前のライフジャケットを持ってカウンターに向かった。

最初カウンターがどこなのか分からずとまどったが、なんとか見つけ出してチェックイン。DVDの購入の希望の有無を聞かれる。その後は時間まで周辺でゆったり。ただ、あんなに強かった風が今ではすっかり無くなっていて、暑いったらない。木陰に居てもどんどん汗が吹き出てくる。

その後時間になって集合。子供たちの数は多い。日本人も数人。他は圧倒的にアメリカ人だが、ニューヨークあり、オクラホマあり。いろいろなところからバカンスにやってきている事がよく分かる。その子供たちを前にスタッフの女性は私が聞いたこともないような機関銃並みの速さでしゃべりまくっている。おそらく、いや、絶対、うちの娘に分かるはずがない。大丈夫なんだろうか・・と思う間もなく、子供たちは二つのグループに分かれさせられ、スタッフに連れられて建物の中に消えていった。これから一時間、まずはイルカと海の生物についてレクチャーを受けるのだ。英語で・・・。

ところで、このレクチャーの後にはプールでのいるかとのふれあいが待っているわけだが、子供たちは皆ライフジャケットを借りて身に着けることになっている。黄色の我が家のライフジャケットを着せても構わないかきくと、用意されたものを使って欲しいという。これは青で、イルカを驚かせないためだという。なるほど、別にこだわっていたわけではないので、娘にも借りることにした。

ほぼ一時間。面白いことにどの国の人であろうと、子供を置いたままそこを立ち去った親は居なかった。皆、自分の子供たちがレクチャーを受け終えて建物から出てくるのを今か今かと待っており、出てくるなり、皆、いっせいにカメラを子供たちに向ける。ベストショットを撮ろうとしているのだった。

それからの30分は、子供たちは皆私たちから見ても楽しそうだった。記念撮影を一人ずつ、イルカにえさをやったり、イルカとキスをしたり。それなのに、うちの娘ときたら「チュウ?」と言われると首をぶんぶんふって断っている。こんな機会、そんなにないのに。

それからも、腕をあげてジャンプをさせてみたり、一緒にボールで遊んでみたり。話には聞いているけれど、イルカは本当に賢くて人懐っこい。それも、むりやり調教されているというのではなくて、子供と遊ぶのを楽しんでいるという雰囲気なのがいい。イルカは人を癒すのだとか。多分、それは正しいと思う。

後で出来上がってきたDVDにはこれらの様子がきちんと収まっていた。子供たちのすぐそばで、水着を着たスタッフがプールに入って撮ったものだから、子供たちの表情もよく出ている。娘はこれを見ながら当日のことをよく思い出していたみたいだ。

ちなみに、レクチャーはぜっんぜん分からなかったらしい。そりゃあ、機関銃の英語を1時間。理解するのは無理というものだろう。よく一時間も我慢したものだ。それでも、ほんの時たまちょこっとしたフレーズは残ったらしく、「海亀は、触っちゃいけないんだって」などと私たちに教えてくれた。

お部屋でまったり
海で遊んで、レイを作って、イルカと戯れて(ついでに英語の機関銃にさらされて)・・・。家族三人ともすっかり疲れてしまった。イルカのプログラムの後高揚している娘はまだプールで遊びたがったが、いい加減休もうと部屋に連れ帰ると案の定寝てしまった。私たちもまたベッドでうつらうつらする。なんだか、食事に出るのも鬱陶しくなる。

あんまり寝ると夜眠れなくなるので一時間ぐらいで娘を起こすと、食事の相談だ。娘はまだ夢うつつなので、なおのこと外に出るのが面倒そう。考えたあげく、ルームサービスをとることにした。

ダブルの部屋にエキストラベッドを入れているので、椅子が2脚しかないのが難点だったが、それでもルームサービスは正解だった。レストランの夕食では食べられないものも注文することが出来る。それに、サービス料やシステム料は発生するものの、値段が同じままで少し量が多くなる。結構お得だ。

途中、昨日と同じように花火がプールであがった。これもテラスに出れば目の前だ。十分楽しませてもらった。

夜の散歩
夕食も済んだし、さて、就寝。・・とは素直にいかない。さっきまで寝ていた娘は目が冴えてしまっているらしい。「早く寝なさい」と言ってみたもののそれも無理そうだったので、ここはひとつ、夜の散歩に出ることになった。

娘は都会育ちだから降る様な星空を見た記憶がない。「お母さんは、天の川、見たことがある?」と聞かれ、逆に娘には聞きたくなる。「えっ? 見たことないの?」天の川は娘にとってプラネタリウムでみるもので、自分の目で見るものではないのだった。空を見上げた時、空を端から端まで橋のようにかかる天の川を、私も東京では確かに見たことがない。

ハワイで私が幼い頃見た星空が見えるわけではない。それでも、ホテルの遊歩道を少しそれ、見上げた夜空はとにかくきれいだった。歓声を上げる娘。「すごい、すごーい」

本当は天文台まで行きたかった。広い海に映る夕日と、天空を埋める星たちは、一度見たら忘れられない思い出になるという。でも、その天文台に向かう道は悪路で、レンタカーでの走行に保険がきかないのだそうだ。夜道を行くならツアー参加が必要で、それでもかなりの高度まで上がるために最高気温でも0度程度。防寒具が必要な上、空気の薄さに12歳以下の子供の参加が不可だと聞くと、今回は断念しなければならない。高度だけならスイスのユングフラウヨッホのほうが上だが、高度差が違う。あの時も、娘ばかりでなく私までどこか体調がおかしかったのだから。

いつまでも夜空を見上げている娘を見ていると、たまにはこんな風に都会を抜け出して、ただ星を見ることがあってもいいなと思うのだった。





       
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