| 7月26日(水)ユングフラウヨッホへ |
| 朝、目覚めると気持ちよく晴れている。天気予報では不安定ということらしいが、主人の「前線が通り過ぎたのだから、回復傾向に決まっている」との意見で、雨に降られてもリスクが少ない様、登山電車でユングフラウヨッホに向かうことにする。 |
| ユングフラウヨッホ |
| 九時前、車で、グリンデルワルトではなく、グルントの駅に向かう。ここなら駐車場に苦労しないからだ。アパートからグリンデルワルト駅まで歩いてもたいした距離ではないのだが、娘を叱咤激励しながら歩くのは少しつらい。 9時26分発の電車に乗る。二つ目の駅なので席があるかどうか心配だったのだが、グルントからの乗客のためなのか空の車両が用意されていた。車窓にアイガーの北壁を見ながら電車は登っていき、クライネシャイデックでJB登山鉄道に乗り換える。花が咲き乱れている中をぐんぐん登っていく。右手には雪渓が輝いている。アイガーグレッチャーの駅を過ぎたところでトンネルに入った。娘には今日もう何個めかの飴を手渡す。本人も耳に異常を感じるのか、上り坂がひどくなると飴を欲しがる。 この登山電車はトンネル途中にも二つ停車駅があり、それぞれに5分ほど停車する。停車している間に乗客は山の内側から外を眺めることができるのだ。その案内はドイツ語、フランス語、英語、日本語に、イタリア語(だと思う)、さらに韓国語まである。もっとも、乗客の割合から言えば、日本語は最初に放送されてもいいくらいだ。持ってきたセーターを着て明るい窓に向かうと、すぐ真下が白く輝く氷河があった。あまりのまぶしさにサングラスをかけてしまうほどだ。 再びぞろぞろと電車に戻ると、誰も乗り遅れることもなく発車する。グルントの駅から約1時間半。終点ユングフラウヨッホに到着だ。娘もこれといって身体の不調を訴えることもなく無事だ。 まずは何をおいても、トイレ。ここも水洗。手洗い場など、そのまま手を入れていれば温水、石鹸、温水、温風と全自動で切り替わるようだ。掃除はそれほど行き届いていないようだが、こんな山の上まで設備が整っているのにはびっくりしてしまう。 とりあえず近いところからということで、エレベーターに乗って氷の宮殿に向かった。入り口を入ってすぐから氷の上を歩くことになるので、足元には気を付けないといけない。氷の廊下を抜けると、氷の彫刻が待っていた。数はそれ程ないのだが、身近に見られるので娘が大喜びだ。ただ、少し滑ってからは怖くなってしまったらしく「早く出よう」と言い出す。結局、主人が抱っこするはめになってしまった。 氷の宮殿を出、プラトー展望台へ向かう。外に出ると、そこは銀世界だった。新雪が覆っているのだ。空も雲がほとんどない状態。メンヒが手の届きそうな所に見える。娘も雪に大はしゃぎだ。小さな雪山や雪だるまづくりに夢中で、私としては下ばかりでなく、この山々を見て欲しいと思ってしまう。南側には山と山の合間に横たわるアレッチ氷河もよく見える。なるほど、河と呼ぶのがふさわしい眺めだ。 まだ雪で遊びたがる娘を説得して展望台から中に入る。レストランなどのある建物の中を通り、暗い通路を抜けてスフィンクス展望台に向かうが、先程まで元気一杯だった娘が急に「疲れた」を連発。急いでスフィンクス展望台へのエレベーターに乗った。ここが標高3571mの世界。風が強く、少し雲が出てきたもののユングフラウがよく見える。 が、相変わらず娘の機嫌が悪いので早々に展望台を後にした。屋内のベンチに座ってこの悠々とした景色をながめて楽しむことも出来るのに残念。ただ、娘は相変わらず不機嫌で大儀そうだ。食事をどうするか聞くと「山を降りたい」と言う。高山病なのかもしれない。そういえば親の方もちょっと頭痛がする。慌てて登山電車に飛び乗った。娘はむっつりしていたがやがて眠りだした。電車は急勾配を降りていく。 アイガーグレッチャーに近づいてトンネルを抜けると、空は一面の雲だった。しかも小雨まで降っている。私達は幸運だったらしい。娘もだいぶ回復した様子で目を覚ましたので、クライネシャイデックで食事にすることにした。娘にはなんと「うどん」。もっともそれは「これって・・うどん?」というような代物だったが。その間に雨足は強まっていた。三山の頂は雨にけぶってほとんど見えない。天気予報はそれなりに信頼できるのかもしれない。雨の中をグルントまで下り、アパートに戻った。 |
| 部屋で |
| コインランドリーに出向いたり買い出しをしたり、娘は文句も言わず付いてくる。さっきはかなりつらかったのだろうと想像できる。それでも雪遊びは楽しかったらしく、自分の作った雪だるまのことを何度も言う。こんな風に楽しい思い出を少しでも多く作ってあげられたらなと思う。家でのんびりしたがる娘に従い、私の手料理での夕食とした。明日の予報は晴れ。楽しみだ。 |
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