2004/2005年の遭遇記
もう一本ということで,ブルゴーニュの赤を。オート・コート・ド・ボーヌという場所のブドウで,Jayer-Gillesという作り手によるもの(ブルゴーニュなのでネゴシアンかな)。
ワインは新樽を使ったものらしく,木の香りがとても強い。最初の香りは平坦ながらきめの細かい赤ワインの香り。コーティングされたステンレス鋼のようなメタリックな香りが個性の強さに拍車をかけている。少なくともニカタ自身は初めて体験する風味である。悪くはないとおもう。フル=ボディというよりは幾分軽い。頬肉の赤ワイン煮込みとのマッチングとしては堂堂渡り合っているので,それでも「ミディアム」というものではないだろう。色は深いルビー・レッド。個性と上質感がキッチリ仕事をしている。
美味しかった。雰囲気を込みにしても。特にシャンパーニュは絶品である。
追記(2005.02.24)
ワインのアマチュア・オーソリティーであるわが次兄から,赤の方は情報をいただいた。こういうものだそうだ。Jayer-Gilles(ジャイエ・ジル)というのは大層な名手らしい。この次兄のページからは沢山の情報が手にはいるので,ぜひ訪れられたし。
行きつけのバーで、他のお客さんの勢いに乗ってチョイス。コルドン・ブルーは他のブランデーに比べても高め安定の価格を誇る「優良銘柄」。こういうことでもないとあまり飲む機会は少ない。
マーテルのVSOPがその華やかな香りを誇るのに比べ、コルドン・ブルーは相対的にシンプルで穏やか、すっきりとした香り。ブランデーがもつ果実香・樽香・香ばしさなど、どの香りも突出せずにまとめられている。味の方も同様、カラメル添加などの「装飾」があまり感じられない。その意味では、ポール・ジローなどのそれに近い。
熟成やブレンドによってその風味が濃醇・深遠になるタイプの高級酒と、むしろ余計なものをそぎおとして楚々とした佇まいをもつタイプの高級酒があるが、コルドン・ブルーは比較的後者に属するのであろう。単一銘柄のブランデーとしては高い人気を誇るのも、このあたりがポイントなのかもしれない。
トリスである。価格は180ミリリットル300円足らず。たぶん究極の安ウィスキー。旅行用の薄型ポケットボトルなので,風邪薬を飲むときのような小さなキャップ状プラスチックカップが付いてくる。あらまあ気の利いたこと。ちなみにつまみは「なとりの辛口カルパス」。いかにも旅行仕様でしょ。
香りは何というか,アイリッシュのような軽い,でもきっといい香りが「つけて」あるんだろうと思う。味もアイリッシュ気味だが,口の中にさわやかな清涼感,これはきっとアルコール分そのままのもの。そして微かに,サントリー特有の香ばしい独特の香り。一人の旅行のお供で,酔うことが主眼なら,それはそれで「アリ」なのではないかと思われる。割水すると,とたんに「ウイスキー風味の水」に変わる。そりゃそうかもね。
寝台特急で一路九州へ。乗り物の中で酒を飲むことは決して多くないが。今回はまさに時宜を得た。
最初はガラスコップが欲しくて購入した100mlの日本酒。香りは不自然なまでにしっかりとついた「日本酒の香り。飲んでみると辛口というより、ただ端麗なだけ。水のごとき酒。大体、原材料の中の「糖類」って何なん?モロ三増酒じゃん。
さて、気を取り直してこちらがメインの焼酎。こちらは大学の頃からちょっとお奨めの三年熟成麦焼酎である。飲んでみるとこちらも端麗な麦。香りは割と少なめである。洋酒の蒸留酒のようなしっかりとした感じはないし、最近の芋焼酎ブームのお蔭で、ちょっと物足りなさすら感じる。味わいもさっぱり、しかし微かな甘味が舌に乗る。これはポイント高し。
昔はとても美味しいと思っていたが、あまりにもクセがなくてちょっと物足りないかもしれない。それもこれも、昨今の焼酎ブームで、しっかりした味わいの焼酎を飲む機会が増えたからか。とはいえ、普段着の飲み物としては、和食全般にも、中華にも対応可能。何かと重宝する一本。
新年、昨年は遭遇記の記述が少なかったので。2005年も同じページで。
お目出度い元旦はやはり泡で。フランスのヴァン・ムスーをチョイス。価格も廉価(1280円)。
香りはすこーし甘めで、すこしだけ厚みあり。とはいえシャンパーニュのような複雑さはなし。味もさっぱり系で苦味分がしっかり。これに関しては賛成。値段のことを考えればこれは割とイケているタイプかもしれない。
バーテンダーK子嬢のおススめ。ラムといったらカリビアンだが、これはフランスのもの。随分違いますよ。
度数は50度近く、ラムには少なくない度数だが、そのパンチは激烈。とにかくラムにありがちな「甘さ」が一向にない。ちょっと木の焦げたような、あるいは古くなって朽ちたときのような香りの方が強い。気を緩めるところが一切無いので、一杯飲むのに大変時間がかかる。今回ばかりは飲みきるのに随分通いました。ある意味では「リーズナブル」な一本といえなくはない。
いや、参りました。やっぱりロン・サカパやパンペロの方がずっとラクで好きです。このラムには敬意こそ払えど、近寄りがたい威厳を感じました。
ひさびさタイプの違う日本酒を買ってみる。日本中でわりとおなじみ、石川の代表的な酒である。今回は純米や吟醸といったものではなく、至って普通酒。
酒屋(や○や)の表示では淡麗辛口のカテゴリーだったが、これは結構味がしっかりしているな。香りもアルコールと糖質の香りがして、まさに普通酒。飲むと沢山の「うまみ」が口に広がる「アミノ系」。日本酒好きには喜ばれる一本といったところか。元来「淡麗」好みのニカタにとっては、これでもまだまだ「濃醇」。
早く飲んで、正月はやっぱり好きなタイプの日本酒を買っておくことにしよう。
ジャスコで1,000のワイン。何となく買ったものだが、今日何となく抜栓。つまみはソーセージ、刻みトマトとフェタチーズの和えたもの。ヴィンテージは2002年。
若い!カベルネとは思えないほど、フルーティー。というかいろいろな香りがしない。味もライトかつちょっと甘い。まだジュース分が残っていて、発酵が不十分だったかというくらい。もちろん、それなりのアルコール度数もある訳だから、決して「未発酵」というわけではないだろうけど。
昔飲んで「美味いなあ」と思っていたが、ここのところ全く手に入らなくなったバーボンである。名古屋に出張の折、立ち寄ったバー「Eau de Vie」(つくばのとあるバーと同じ名前)の方に入手を依頼することが可能となり、急遽2本購入。一本は家で、一本はこれまた片町のバーのご好意で、持ち込み料を払いキープさせていただいた。
飲んだ瞬間に広がる花のようなバーボンの芳香。ストレートでも十分にいけそうなライトな酒質。ロックでいけばカラメルや金属臭はほとんど感じない、バーボンの風味ストレートのバーボン。ただしストレートではやや雑味を感じる。そしてコシは弱いので、ガツンとした雰囲気をお好みの方はお奨めしない。
個人的にはやはり好意的なバーボン、おそらく6年ぶりくらいの彼女とのキスでした。クレメンタインとのキスは割と簡単であるが(彼女はその性質もかなりディープ!)、流通の関係上、あっさりとしてかつ華のような彼女との逢瀬はなかなか叶わないのが惜しい。
身分不相応の謗りは免れないが、西麻布の「Le
Bourguignon」で食事をする。大体ワインの一本くらいさっさと空きそうなので、用途の広そうな白をチョイス。値段も手ごろで、店頭での価格は5,000円弱であった。
人と飲んだり話したりしたこともあって、あるいは店の中だったので、いろいろな香りにつつまれたこともあって。香りの印象は失念。でも結構イイ香りだったことは確か。味はぐっと印象的で、甘味もしっかりしているが酸味もエキス分もしっかりした強めのアタリを持っている。結構ブドウの風味がしっかりしていたように思うし、南国系のフルーツの印象も残っている。それはそれは美味しいワインだった。これが実際には店頭で1500円くらいなのだろうから、もし見つけたら間違いなく「買い」のワインだと思う。
実に6年ぶりくらいのボトルキープ。昔飲んだのは、最初で最後今はなきつくばのバー‘G.P.’だったはずだから、そのくらいのはずである。
なぜ飲んでいなかったかというと、このバーボンはやや雑味感があり、クリアな酒質ではなかったから。しかし、今回それはそれでライトながら甘味をもち、それなりの透明感も持ち合わせているのではないかと思われた。香りは弱含み、そして、氷が溶けて薄くなると、途端に雑味というか、透明感がボケてきた。つまり、過去の記憶はそれなりに正しいということ。
調子に乗って半分空けてしまう。ああ、それはよろしくない。
9.05(Sun) Paul Giraud Extra Vieux (Brandy:France)
泣く子も黙るコニャック、ポール・ジロー。エクストラ・ビューは25年モノである。
薀蓄をたれると、ポール・ジローはカラメル無添加のブランデーであり、甘い香りもフルーツに由来する。カルヴァドスに共通する爽やかな香りが身上。口当たりも良く、洋ナシなどのフルーツ香とアルコールの強さが共起。妙な甘さがないだけにシャープな感触も感じる。これを飲むとかなり「美味しいブランデーのレベル」の閾値が高くなってしまうので要注意!
星3つクラスのブランデー、八重洲のリカーズ・ハセガワなら5000円しませんでした。間違いなく「買い」です。
長いこと家の台所で眠っていた「ナガイさんのプレゼント」である。天気もいいし暑いしで、こういうときにはと冷やして飲んでみる。
まあ、何の変哲もない「アスティ」である。モスカートの香り主体なのは言うまでもないが、やや炭酸の香りが強いようにも感じる。そして他のアスティに比べ、色はやや濃いといったところだろうか。
誕生日にと、バーでいただく。ヴィンテージは2003年のものである。
もう、何と言うか、典型的なイタリアの白。樽香が強く、ヴァニラのような香りがつく、さらにオレンジの皮のような香りがその上に乗ってきて、太陽のイメージがパッと開いていく感じ。度数は中庸程度か。お店で出すワインとしては、バランスがとれていて好まれるだろうなあと思う。
6.06(Sun) Chateau Feret-Lambert (Wine:Bordeaux:France)
久しぶりにゆっくりと夕食を作る。1,500円の赤は、普段からすると「張り込んだ」ワインかも。
開栓した瞬間「濃い」香りに包まれる。樽の香りもそうならば、「ぎゅっと」した感じのフルーティーさも抜群。降るボディというか、「力渾身」の赤である。メルローだからカベルネより、なんて言ってはいけません。パワー全開です。空気にふれると、やや蜜のような甘い香りも乗ってきます。満足感と充実感はとても高いワインだと思います。
2.28(Sat) J. W. Dant (Whiskey: Bourbon:America)
ここのところの一本がこれ、サワー・マッシュ製法の生みの親、ダントさんのバーボンである。
飲むとすぐに分かるライトな酒質。香りもアルコールが先に立つ程度。オールド・クロウに似た感じである。度数も40度なので、するすると飲めてしまう感じ。つまり、あまり印象に残りにくい酒といってもいい。
実際、一本飲みきっても、何となく記憶に留まっていない。
2.28(Sat) Elijah Craig 12年(Whiskey: Bourbon:America)
ということで、次の一本はこちら。有名な銘柄であるが、一本向かい合ったのはこれが初めて。最初はストレートで頂くことにした。
さっきのダントに比べ、こちらはダークなバーボン。47度の割にはこれも飲みやすい。バーボンというよりも、ブランデーやダークラムのような甘い香りがする。非常に強いキャラメル香が特徴的である。かなりキャラメル添加がなされているだろう。酸味のようなものが弱いのも、その傾向を一段と高くしていると思われる。
こちらは「割とスキ」なタイプのバーボン。ロックも良いが、すこしストレートでちびちびやろうかと思えるタイプの酒である。
2.28(Sat) 福正宗 百々登勢(ももとせ) 1972 (Sake:Japan)
そんなこんなで、バーテンさんと話をしていたら、味見をさせていただいた。金沢の大手酒造所福光屋の長期貯蔵酒であり、奇しくも私の年齢と同じヴィンテージである。つまりは31年貯蔵古酒、実はかなり高いお酒で、大変ラッキーといったところである。
バーテン氏の解説によれば、古酒には濃熟タイプと淡熟タイプがあり、これは前者ということ。また、古酒に向く酒は基本的に新酒の時には「酸っぱくて大変」なのだそうです。飲んでみると、かなり「ひねた」感じの風味、甘口で、ヴィンテージシェリーのような感じでもある。それにベッコウアメのような風味が重なった感じ。酸味もやや強い。古酒なのでアルコールは飛ぶのかと思いきや、しっかりと15.5度ありました。実は熊本で作られる古い製法の酒「赤酒」にもよく似ている。
日本酒は、ワインと比肩する完成度を持っている醸造酒だと思うが、こういうお酒もどんどん出てほしい。そして、海外にもどんどん出て行ってほしいと思わせる味であった。
2.22(Sun) Chablis Philippe d'Argenval (Wine:Bourgogne:France)
ビール券がいくらかあったので、やまやで購入。シャブリなんて買うのは何年ぶりかと思うが、価格は1,280円。何だか安いと思うが、それでもシャブリはシャブリ。ブリのポアレ・バルサミコソースやパスタなどを作って食す。
色はかなり薄めの黄色、香りも弱い。柑橘の香りよりは林檎などのさわやかな感じ。どっしりとした感じよりも、やや直接的なアルコールの香りがする。瓶が乾いても同様の感じ。どうもあまり「しっかりとしたシャブリ」ではないらしい。値段が値段だしね。するすると小一時間で飲んでしまいました。
2.20(Fri) Taylor's Special Ruby (Liquer:Port)
「いつものバー」ではないバーで、ちょいと見かけていただく。実はグラスに半分くらいしかなかったので、おまけで飲ませていただいた。ありがとうございました。
物の本では「スミレのような芳香」らしいのだが、荷方自身はあまり感じなかった。砂糖水のようなソフトな甘さと軽い酸味。口に含んだときには、ブドウ本来の香りよりも「ユスラウメ(分かる人が少ないだろうな)」のあの「味・香り」にとても似ている。とても親しみのもてる味わい。今度飲むときには、スミレのような芳香をとくと確かめようではないか。
2.01(Sun) キリン クラシックラガー (Beer:Japan)
ビールである。それも、小さい頃にいつも見ていた「瓶のあれ」である。その古い思い出をたどると、舌の根っこに残る強い苦みと、独特の芳香。あれを今体験するとどうなるか感じてみたくて買ってみた。
なるほど、ホップが効いている。また、麦芽が売りのビールに比べて、一種独特の味の違いがある。これが「米・コーンスターチ」の配合によるものなのか?泡まで苦いこのビール。苦み好きの本人にとっては、結構旨いと感じられる。
そういえば、ラガーはもう一種ある。どのくらい違うのか、飲み比べるのも楽しいかもしれない。
ともかくは「甘い」ジンである、アルコール度数はノーマル同様なのだが、舌にジュニパーベリーとは異なるフレーバーと、もったりとした甘さが広がる。何というか、韓国製の「真露」(日本のライセンスではなく、サッカリンを使っていたと言われているあちらの方)にちょっと通じるものがある。