心理統計の推薦図書
ここでは、心理統計を学ぶのに良いと思われる本を紹介しています。
・心理学のためのデータ解析テクニカルブック(森・吉田編著 1990 北大路書房)
統計に関しては最も詳しい本の一つ。数式が多くて、数学の苦手な人はちょっと骨だが、最終的にはこの一冊があった方がいいです。
・すぐわかる多変量解析(石村著. 1992 東京図書)、すぐわかる統計解析(1993)、すぐわかる統計処理(1994)
おそらく「数学の苦手な」人にとっては最もわかりやすい一連のシリーズ。演習問題の充実、仮想データの質。図表のわかりやすさなど、どれも群を抜いている。入門書としては最もオススメ。
・実践心理データ解析(田中著 1996 新曜社)
論文上での結果の書き方までていねいに記されており、なかなか便利。これとペアで使用する統計パッケージSTARがあるが、ノンパラメトリック検定に関してはこのソフトが最も使いやすい(下位検定まで出来る)。田中先生のHPでばりばり使い倒そう。なお、Q&Aのコーナーがあるが、いろんな意味で一読を勧める。
・心理・教育データの解析法10講(基礎・応用編:海保編著 1985〜 福村出版)
我が師匠の名著。統計で「何をしたいか」別に章が分けられている。普通の本ではあまり触れない尺度構成の方法等まで書いてあり、その内容の充実度はかなりもののである。
・推計学のすすめ(佐藤著 1968 講談社ブルーバックス)
統計のテキストではないが、統計がどういうときに使えて、どう役に立つのかを知るには良い。物事を科学的に知るということの一つの視点がここにはある。
・SPSSのによる手順シリーズ(石村著, 東京図書)
統計処理をはじめ、SPSSではちょっととまどう分散分析や、面倒な多変量解析を具体的に説明。卒論や修論を書く学生は必携!
・誰も教えてくれなかった因子分析(松尾・中村著, 2002 北大路書房)
これは目からウロコ。著者の松尾先生は、知る人ぞ知る「分かりやすい表現」の専門家。マニュアル研究のプロが書くマニュアルは。これほどまでに分かりやすいかと驚く。因子分析を丁寧にやってみたい「文系」の学生には絶対外してほしくない名著である。
・Q&Aで知る、統計データ解析(繁枡・柳井・森編著 1999 サイエンス社)
実際に統計について何となく「分かっている」人向け、各統計手法のテクニック・注意点など実用的に教えてくれる。数学に強い著者が集まっているので、数式や数学的説明など、比較的骨のある内容が多い。
・Amosによる共分散構造分析と解析事例(山本・小野寺編著 1999 ナカニシヤ出版)
・Amos,EQS,CALISによるグラフィカル多変量解析 ー目で見る共分散構造分析ー(狩野著 1997 現代数学社)
どちらも今はやりのパス解析ー共分散構造分析ーについての入門・実践書。前者が比較的心理では有名だが、後者の方がソフトを使う上では使いやすいという評もあり。いずれにせよ、共分散構造分析をする上では外せない2冊である。 狩野先生の本は,もともとCALISではなくLISRELだったのだが,バージョンアップの名称変更で変わった。
・心理統計の技法(渡邉編著 2002 サイエンス社)
これは「やさしい」統計の本ではありません。数式も多用される結構骨のあるもの。ただし,最近心理学の方でも随分使われるようになった対数線形分析とか,メタ分析とか,ロジスティック回帰などアドバンストの手法を理解するにはかなり良くできている。前述の「解析法10講」が少しずつ時代を感じさせる今日,このタイプの本もリニューアルされていく運命にある。