- 佐藤栄作元首相の私的相談役 【橋本徹馬先生 著作総目録稿】 ★ここは、政治と宗教との双方で独特の活躍をされた菩薩行の人、佐藤栄作元首相の現役時代の相談役でもあった橋本徹馬先生のオンラインで一番くわしい著作リストのページです。
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2006年01月07日更新

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2001年09月04日開設

オンラインで一番くわしい (^^)

水子供養運動創唱者 菩薩行の人

橋本 徹馬 先生 著作総目録稿

(アジア初のノーベル平和賞受賞者佐藤栄作元首相の現役時代の助言役)

An Almost Complete List of Books by Rev. Tetsuma HASHIMOTO.
(Private Consultant for Eisaku SATO, ex-prime minister and a Nobel prize winner)

   志水 一夫

Edited by Kadzuwo J. SHIMIDZU
            (Kazuo SHIMIZU)




警 告 !
   当HPに関連して何らかの不都合が生じたとしても、当方では一切の責任を負いません。そのことをあらかじめご承知おきの上で、各自の責任においてご利用ください m(_ _)m。

Caution !!
We don't assume any responsibility about any troubles from these pages. Please enjoy them at your own risk.



ご 挨 拶
   縁あって、現在では水子供養運動の創唱者として知られている橋本徹馬先生のご著書を拝読するようになりました。
   しかし、一般の書店では入手できないものや絶版になっているものも少なくなく、いくつかのオンライン書店で検索してみても、「紀伊國屋書店」「BK1」何冊かがヒットしただけでした。
   国会図書館でも一部遺漏があるようです。
   そこで、判明した限りでの先生の著作目録を作ってみました。
   もとよりこの程度のもので "総目録" とはおこがましい限りですが、より完璧なものを将来に期するということで、 "稿" とさせていただきました。
   原則として実物を確認するようにしましたが、できなかったものに関しては、『自叙伝』 巻末の年譜、他書での言及や広告類、オンライン上のいくつかのデータベースを参照させていただきました。
   紫雲荘の本は一般書店には置いていない上に、購入の際は定価の他に送料がかかるので、購入を希望される方は、紫雲荘 (TEL 03−3445−4040) へ直接お問い合わせください。定価 (消費税込) は最近の 『紫雲』 誌に基づいていますが、変更や品切れになっている可能性もありますので、前もってご了承ください m(_ _;)m
   遺漏等お気づきのことがありましたなら、お手数でもメイルにてご教示いただけるとありがたく存じます m(_ _)m。
   このささやかなリストが、いささかなりとも皆様のお役に立ちますように <m(_ _)m>。
合掌 (-人-)。                             
――編者               



橋本 徹馬 先生 著作総目録稿


   書名などがリンクしている部分をクリックすると、適当な
書籍データベースの当該ページなどにジャンプします。
   リンクは原則として別窓が開くようにしてありますが、前に開いた別窓に上書きされてしまうことがあるので、それぞれ別窓にしたい時は、「Shift」 キーを押しながらクリックしてください。
   * 印は編者のオススメ、** 印は特にオススメのものですが、残念ながら先生のすべてのご著書を拝読できてはいませんので、あくまで参考程度とお考えください m(_ _;)m。
※再びお越しの際は、ページ冒頭の更新日の赤い字をクリックすると、挨拶文等を飛ばしてここにジャンプします。


※五十音順題名索引へ


※橋本徹馬先生 略歴


※佐藤栄作元首相の橋本師評


※初版刊行順索引

   大正元年 (1912) 初版         大正5年 (1916) 初版
   昭和7年 (1932) 初版         昭和11年 (1936) 初版
   昭和16年 (1941) 初版         昭和21年 (1946) 初版
   昭和24年 (1949) 初版         昭和25年 (1950) 初版
   昭和26年 (1951) 初版         昭和27年 (1952) 初版
   昭和28年 (1953) 初版         昭和29年 (1954) 初版
   昭和30年 (1955) 初版         昭和31年 (1956) 初版
   昭和32年 (1957) 初版         昭和33年 (1958) 初版
   昭和34年 (1959) 初版         昭和35年 (1960) 初版
   昭和36年 (1961) 初版         昭和37年 (1962) 初版
   昭和38年 (1963) 初版         昭和39年 (1964) 初版
   昭和40年 (1965) 初版         昭和41年 (1966) 初版
   昭和42年 (1967) 初版         昭和43年 (1968) 初版
   昭和44年 (1969) 初版         昭和45年 (1970) 初版
   昭和46年 (1971) 初版         昭和48年 (1973) 初版
   昭和51年 (1976) 初版         昭和53年 (1978) 初版
   昭和56年 (1981) 初版         昭和58年 (1983) 初版
   昭和60年 (1985) 初版         昭和61年 (1986) 初版
   昭和62年 (1987) 初版         平成2年 (1990) 初版
   平成8年 (1996) 初版
   その他 (標語カレンダー等)




五十音順題名索引

      
『生命(いのち) を見直そう』
      『学生暴動問題の真相』   **『観音経講話』   『共産国家の運命』   『共産主義は何故悪いか』   『キリスト教革命論』   『健康標語一日一言カレンダー』   『現代因果物語』   『現代政治家弾劾論』   『現代青少年の家庭内教育』   『幸福への近道』
      『悟りに生きる』   『左派社会党の性格』   『(三人の医博が推薦する) 難病全快の話』   『紫雲山地蔵寺お経集』   『紫雲荘閑話』   『紫雲荘百話』   『四国遍路記』   *『自叙伝』   『自叙伝――私の昭和時代史』   『失業問題の解決』   『写経の功徳集』   『諸病対策事典』   **『信仰百話』   『神人一体の自覚』   『真人宗忠』 (延原大川著)   『人生を楽観すべし』   『生活標語一日一言』   『生活標語一日一言カレンダー』   『精神ドックの診断』   『青年諸君に贈る』   『青年政党論』   『青年に贈る一日一言』   『青年に贈る一日一言カレンダー』   『生命の医学大事典』   『生命を見直そう』   『占領治下の闘い』   『祖国を見失うなかれ』
      『(超科学的に見たる) 諸病対策事典』   『天災予知集』   『天皇と叛乱将校』   『天皇秘録』
      『難病全快の話』   『日教組の革命主義』   『日米交渉秘話』   『日本社会党の性格』   『日本の敗戦降伏裏面史』   『妊娠中絶後の悩み』   『妊娠中絶の弊害とその対策』
      *『繁栄の書』   『般若心経及観音経 (お経本)』   『般若心経講話』   『万人繁栄の道』   『百観音巡礼記』   『米国の対日政策批判』   『米国の対日動向を探る』   『暴動学生問題と朝日新聞社批判』   『墓参と家運の話』   『保守政党の性格』
      『毎朝の祈り並に繁栄の歌』   『水子地蔵寺霊験集』   『無病医学の提唱』
   
      *『霊感と奇蹟の話』
   

o Ill Effects of Abortion: terrible harms are caused by the souls of aborted embryos to their own families.
o Untold Story of Japanese-American Negotiations. (英訳 『日米交渉秘話』)




初版刊行順


o
『青年政黨論』 世界之日本社、1912.07。
   (附録:「立憲青年黨に就いて」 序文=三宅二郎[雪嶺])

o
『現代政治家彈劾論』 世界之日本社、1916.02。
   (序:五百木良三)

o
『紫雲莊話』 紫雲莊、1932.10。

o (紫雲莊編纂)
『天災豫知集』 紫雲莊出版部、1936.08。

o
『米國の對日動向を探る』 東洋経済新報社出版部、1941.05。

o
『紫雲莊百話』 東洋経済新報社、1941.06。

o (述)
『日米交渉祕話』 紫雲莊出版部、1946.09。
   o増補再版、1948.05。
   o増補三版、1949。
   o増補四版、1952.03。

o
Untold story of Japanese-American negotiations. (a translation of Nichibei Kosho Hiwa) Tokyo: Shiunso Press, 1946.
   (英訳 『日米交渉秘話』) 紫雲荘出版部、1946。

o 『人生を樂觀すべし』 紫雲荘出版部、1949【1260円】。
   o二版、1949。
   o改訂三版、1951。
   o
改訂四版、1952.04。
   o改訂16版、1969.08。

o 『共産主義は何故悪いか』 紫雲荘出版部、1949。

o 『四国遍路記』 紫雲荘出版部、1950。
   o四版、1956。

o 『失業問題の解決』 紫雲荘出版部、1951。

o
『占領治下の闘い』 紫雲荘出版部、1952.11。

o
『天皇秘録――戰時中及び占領下に於ける陛下の御心境』 紫雲荘出版部、1953.03。
   (恐らく日本人による著作としては初めて、マッカーサー元帥とのご会見時のお言葉を公表。『霊感と奇蹟の話』 によると、某長官を通じて陛下に直接お伺いして事実確認ができたとのことで、『繁栄の書』 では、その某長官が当時式部官長であった松平保昌氏であったことを明らかにしている)

o 『般若心経及観音経 (お経本)』 紫雲荘出版部、1953【840円】。
   o四版、1955。
   (摩訶般若波羅蜜多心経、妙法蓮華経 観世音菩薩普門品 第二十五 [観音経] 邦訳併記)

o
『般若心経講話』 紫雲荘出版部、1953【1050円】。
   o改訂12版、1956.08。

o
『天皇と叛乱将校』 日本週報社、1954.05。

o
『共産国家の運命――中ソ政權は永續するか』 紫雲荘出版部、1955.05。

o
『左派社会党の性格――政権を取れば何をするか 共産党と、どう違うのか』 紫雲荘出版部、1955.07。

o
『日本社會党の性格――社會主義革命を目的とする』 紫雲荘出版部、1956.01。

**o
『観音経講話――万人繁栄の書』 紫雲荘出版部、1956.06【1260円】。
   (『週刊名古屋』 誌の連載をまとめなおしたもの。推薦の言葉=高野山元管長・和田性海大僧正、石橋湛山 [元首相経済評論家。1884-1973])

o
『保守政党の性格』 紫雲荘出版部、1956.11。

o 『生活標語一日一言』 紫雲荘出版部、1957【840円】。
   o六版、1955。

o
『日教組の革命主義―成功すれば日本はどうなるか』 紫雲荘出版部、1958.03。
   (「左翼の物理学者 武谷三男博士に呈する書」 を附す)

o
『精神ドックの診断』 紫雲荘出版部、1958。

o 『幸福への近道』 紫雲荘出版部、1959。

o
『祖国を見失うなかれ』 紫雲荘出版部、1960.07。

o (紫雲荘出版部)
『百観音巡礼記』 紫雲荘出版部、1961。

*o
『霊感と奇蹟の話』 紫雲荘出版部、1962.05【1160円】。

o 『米国の対日政策批判』 紫雲荘出版部、1962。

o
『キリスト教革命論――要旨』 紫雲荘出版部、1963.05。

o(三人の医博が推薦する) 難病全快の話』 紫雲荘出版部、1963.11【1470円】。
   (推薦の言葉=
岡田道一医博、相見三郎医博今村基雄医博)

o 『青年に贈る一日一言』 紫雲荘出版部、1964【840円】。

o
『青年諸君に贈る』 紫雲荘出版部、1965.01。

o編著 『写経の功徳集』 紫雲荘、1966.09【1470円】。
   o
増補版、1974.06。
   o改訂増補版、1975.06。
   (口絵に [の皇后。701-760] 御親筆の写経および佐藤栄作元首相 [1901-75] の写経 [紫雲山地蔵寺蔵] 等を掲載)

o 『毎朝の祈り並に繁栄の歌』 紫雲荘、1967。

o
『自叙伝――私の昭和時代史』 紫雲荘、1967.02【非売品】。
   (喜寿の祝いに配付されたもの。現在は 『自叙伝』 [1996] に収録)

**o
『信仰百話』 大間文子 (私家版)、1967.12。【2550円】
   o再販、紫雲荘、1968.01。
   o改訂増補版、紫雲荘、1985.11。(続編 『悟りに生きる』 [1976] との合本増補改訂版)

o 『神人一体の自覚』 紫雲荘、1968。
   o
改訂版、紫雲荘、1977.08。

o 『万人繁栄の道』 紫雲荘、1968。

o 『妊娠中絶の弊害とその対策』 紫雲荘、1968。

o 『学生暴動問題の真相』 紫雲荘、1969。

o
『暴動学生問題と朝日新聞社批判』 時事通信社 (時事新書)、1969。

o編著 『現代因果物語』 紫雲荘、1970【840円】。
   o
後版、1989。
   (推薦の言葉=斉藤昇元厚生大臣、内田常雄元厚生大臣、毎日新聞社・善守=元国家公安委員、元毎日新聞論説委員長)

o 『(超科学的に見たる) 諸病対策事典』 紫雲荘、1970.10。
   (題字=日本赤十字社長・
東竜太郎医博。推薦の言葉=内田常雄厚生大臣、今村基雄医博、岡田道一医博、相見三郎医博、酒井由夫医博)
   (後に 『生命の医学大事典』 に発展)


o 『墓参と家運の話』 紫雲荘、1971.09。【840円】
   o改訂版、紫雲荘、1979.04。

o 『妊娠中絶後の悩み』 紫雲荘、1973。
   o増補版 『妊娠中絶後の悩み・増補版』 紫雲荘、19xx。

o 『生命(いのち) を見直そう――家庭の不幸は中絶から (明るい生活=明るい家庭)』 紫雲荘、1973.12。
   (推薦の言葉=
佐藤栄作元首相 [1901-75])

o 『悟りに生きる――次代に生きる者の指針 人智より神智へ』 紫雲荘、1976。
   (
『信仰百話』 [1967] の続編。後に 『信仰百話』 改訂増補版に合本収録)

o
『水子地蔵寺霊験集』 紫雲荘、1978.09【1260円】。

o 『紫雲山地蔵寺お経集』 紫雲荘、1978【840円】。

o
『生命の医学大事典』 紫雲荘、1981.04【5250円】。
   (推薦文=今村基雄医博)
   (『(超科学的に見たる) 諸病対策事典』 を基本にまとめ直した橋本流身の上相談の集大成)


*o
『繁栄の書』 紫雲荘、1983.04【3675円】。
   o1985.12。

o 『現代青少年の家庭内教育』 紫雲荘、1985【840円】。

o
『日本の敗戦降伏裏面史』 紫雲荘、1986.11【2100円】。

o 『無病医学の提唱――心の持ち方で病気は治る』 紫雲荘、1987.12【1160円】。

o Ill Effects of Abortion: terrible harms are caused by the souls of aborted embryos to their own families. Tokyo: Shiun-so Society, 1990.

*o
『自叙伝』 紫雲荘、1996.05【3060円】。
   (1967年刊の 『自叙伝――私の昭和時代史』 に没後発見された未発表原稿 「自叙伝――私の明治・大正時代史」 および 『紫雲』 誌に発表した 「私の大正時代史」 等を加えたもの)



o 『生活標語一日一言カレンダー』 紫雲荘出版部【1470円】。

o 『青年に贈る一日一言カレンダー』 紫雲荘出版部。

o 『健康標語一日一言カレンダー』 紫雲荘出版部【1050円】。

   ※以上の他、橋本師が吹き込んだ般若心経および観音経偈等のレコードおよびカセットもあるが、前者は絶版、後者は【1365円】。
   また、紫雲荘からは、
延原大川氏 (1910-87) による公の伝記 『真人宗忠』 (1956) も刊行されており、後にその改訂増補版 (1972) も山雅房から刊行されたが、現在はいずれも絶版 (英訳も出ている同じ延原氏の明徳出版社刊 『哲人宗忠』 [1262円+税] は別著ですが、現在も入手可能。延原氏に関しては、子息による著作一覧もご参照ください)。





         橋本 徹馬 (はしもと・てつま。1890-1990)

   政治評論家、紫雲荘初代主幹、紫雲山地蔵寺初代住職 (開山者)。
   明治23年(1890)2月4日、愛媛県西条市大町に、橋本百太郎の四男として生まれる。早稲田大学中退。
   初め政治に志し、戦後に芦田内閣 (社会党) で労働大臣を務めた加藤勘十氏 (夫人は加藤シヅエ女史) らと 「立憲青年党」 を結成し、34歳の時に衆議院議員選挙に立候補するが落選。
   選挙中に政治の背面を知るようになり、代議士選挙の愚さを感じ、選挙のための苦心努力の代わりに、古人の努めて達した如き悟道に徹して、人の憂いを除き、人の病を救うこと等のために生涯を送らんと決意し、当時存命中の父親の快諾を得て、その途に入った。
   爾来激しい修行と共に、政治評論家として立ち、毎月、東京、大阪の新聞紙上に、約半頁大の声明文を発表し続けた。
   戦前は日中戦争の早期解決を祈願し、また日米開戦を未然に防ぐために米内光政海軍大臣の内命を受けて米国と交渉。憲兵隊から活動禁止を命じられる。
   戦後、夫人の勧めで活動を再開。進駐軍の政策を批判した英文の意見広告を米国の新聞に発表。さらに戦後左傾化した 『朝日新聞』 に対する批判の嚆矢となる。
   その一方、「紫雲荘」 を主宰して雑誌 『紫雲』 を発行。観音信仰の思想を基礎とする独自の立場からの人生相談などにも当たるが、その過程で人工妊娠中絶の害悪に驚き、中絶反対運動としての水子供養運動を開始。昭和46年(1971)には埼玉県秩父に、水子供養のための単立寺院 「紫雲山地蔵寺」 を開山する。
   同寺の開山 (仮拝殿の落慶式。同年9月) の際には、当時現役の首相であった佐藤栄作氏らが列席して、話題になった。
   若き日の皇后陛下、美智子様の不眠症の相談に与ったことがあるとも言われる。
   平成2年(1990)5月19日、呼吸不全のため、東京都港区の北里研究所にて逝去。享年、満百歳。葬儀委員長は、福田赳夫元首相。
   現在、紫雲山地蔵寺は、副住職であった子息の陽太郎氏が住職を務めている。



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アジア初のノーベル平和賞受賞者

佐藤栄作首相の橋本徹馬師評

   (『生命(いのち)を見直そう』 「推薦の言葉」 より。原文は縦書き)

   このたび橋本徹馬さんが 「いのちを見直そう」 という書物を出版されるについて、推薦の言葉を求められたが、私は書物の推薦よりも、先ず私が八ヵ年に亘り首相をしている間に、屡々しばしばお会いして得た、橋本さんの人となりの印象をご紹介しておきたいと思う。
   一、橋本さんは常に経世眼を以て、世の中のことを見、且つ考える人である。どうすれば日本が善く治まるかという経世眼で、ものごとを見、且つ考えるのであるから、橋本さんのその時々の助言が、私の参考になることが多かったのである。
   二、橋本さんは大東亜戦争の勃発を防ぐがために、軍部の威勢を恐れず、講和運動を続けた人であり、さらに終戦後は進駐軍の威力を恐れず、その日本弱体化政策と闘って、進駐軍を震駭せしめた人であるから、大勇の人であるが、国家の大事に臨んでは、頗る慎重な意見を持つことが屡々であったことは、一寸想像し難いであろう。橋本さんは 「国の大事に臨んでは、慎重なのが当然です」 といっていられる。
   三、私の首相時代の或る機会に 「橋本さんに勲章を……」 という話が出た時、橋本さんは笑ってその話に取合わなかった。
「私は勲章などほしいとは思っていません。私は多くの人の惜しむ名も惜しまない。自分の心に問うて正しいと思い、さらに神前に坐してその正しさを確かめたならば、たとえ歴史上に悪名を残すことがあっても、恐れずに進む覚悟がきまっています。人間の書く歴史に悪名が残ったとて何程のことでしょう」 といっていられた。
   四、橋本さんは相当の役職につく機会が幾度かあったが、いつもそれを辞退したようである。公職につけば、その地位に伴う責任があるから、たとえ世と人とのために敢然と進まねばならぬと思う時でも、一時悪名を負うとか、刑務所入りを覚悟しなければならぬような場合などには、進退の自由を失う。それを橋本さんは厭うのである。
「何ものにも囚われず、いつでも国難に当り得る者が、日本に一人くらいいてもよいでしょう」 というのが、橋本さんの公職につかぬ理由であったようである。
   五、橋本さんの愛情は、人間ばかりか禽獣草木にも及んでいるようである。その橋本さんが胎児のうちに中絶せられた水子の霊を悼み、且つその後遺症に悩む家族をも救おうとして建立したのが、現在埼玉県秩父の奥地にある水子供養の地蔵寺である。
   その仮拝殿の落慶式 (昭和四十六年九月) には、首相であった私も臨席したのであるが、誰でもこの地蔵寺を訪う者は、その広場に立てる銅像地蔵尊の慈眼を仰ぎ、さらに胎児中絶の親たちによって寄進された石仏地蔵尊が、すでに千体近くも並び立てるさまを見るであろう。これが数年の後に三千体となり、或いは五千体ともなれば、世界的な聖地となるに相違あるまい。[今日では一万四千余体にもなっている]
   六、橋本さんはこの水子供養を通じて、広く生命尊重の精神を作興し、日々に甚だしくなりつつある道徳心の崩壊をも救おうとされるのである。その国の道徳が頽廃すればその国が経済的にどんなに繁栄していても、また福祉施設がどんなに整っていても、その国は必ず滅亡すると、橋本さんは考えるのである。
   七、橋本さんの水子供養のための地蔵寺建立と、それに伴う道徳心作興運動は、本来国家がやるべきことを、橋本さんが代行しているのであることを銘記したい。
   今回橋本さんの発行される 「いのちを見直そう」 を一読すれば、橋本さんの世と人とを思う心のほどが知られるであろう。

   昭和四十八年一一月
右                                             .
佐 藤 栄 作               .





参照・引用される方へ

   恐縮ですが、このページを参照・引用された場合は、最低限URL (http://homepage3.nifty.com/kadzuwo/biblio/tetsuma_h.htm もしくは http://members3.jcom.home.ne.jp/kadzuwo/biblio/tetsuma_h.htm) を明記していただけますよう、お願い申し上げます m(_ _)m。



リンクについて

   このサイトはリンク大歓迎ですhttp://homepage3.nifty.com/kadzuwo/ および http://homepage3.nifty.com/reveal/ 内のどのページにも自由にリンクしてくださって結構です。
   その際、できれば (事前ではなく) 事後にメイルでお知らせをいただけるとありがたく思います。
   こちらからのリンクは、特にリンクに関する言及が見当たらないところもリンク可と見なさせていただきました。
   リンク許可制は日本のローカル・ルール*でグローバル・スタンダードには反するのですが、万一 「リンクはやめてほしい」 というご要望があれば、リンク箇所を明記してメイルにてお知らせください。次回更新時に善処させていただきます m(_ _)m。

* 例外もまったくないわけではありません     
が、完全に莫迦にされてます (^^;)/。
     



   このページは、実に多くの方々のお世話の賜物です。匿名で協力してくださった方も多く、また遺漏があっては却って申し訳ないので、いちいちお名前は挙げ得ませんが、この場をお借りして改めて厚く御礼申し上げます m(_ _)m。



姉妹サイト=志水一夫の 「日本臨界科学研究所」 にも、
ぜひお立ち寄りくださいませ m(_ _)m。


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