248.第三十八番 蹉陀山 金剛福寺

【参拝記】
岩本寺から足摺岬の金剛福寺へも80kmあり、お遍路にとっては2日から3日かかる長旅となる。
国道56号線をひたすら南へ進み、佐賀温泉を過ぎ、四万十川を目指して海岸線を進んでいくと左手に入野松原が見えてくる。
双海で右折し四万十大橋を渡り、国道321号線を下るとまた山の中に入りるが、新伊豆田トンネルを抜けると市野瀬の山の中腹に真念庵がある。後日分かったことだが、この真念は「四国遍路の中興者」と呼ばれ、江戸初期に「四国遍路道指南」を書いて遍路を庶民に広めたことで有名だ。
下ノ加江を渡り、大岐海岸、以布利と進み、あと9kmで金剛福寺だが、夕闇が迫ってきたためここから足摺スカイラインに入って、本日の宿である足摺サイーサイドホテルに一泊。
翌日は土佐最後の日で、金剛福寺と延光寺を参拝する予定。土佐では昔から室戸岬と足摺岬は非常に重要な霊場で、海の彼方に観音浄土があると信じ、僧侶たちが船で旅立った補陀落渡海の拠点であった。
足摺岬の先端にある金剛福寺は江戸時代には広大な寺領を持っていたが、今でも原生林の中に広い境内を有している。
仁王門には佐賀天皇が書いた「補陀落東門」という扁額がある。本尊は三面千手観音で、本堂、大師堂、愛染堂、不動堂、弁天堂など多数の堂卯が池の周りに並んでいる。多宝塔は少し離れた山の中にあって、源氏一門の源満仲が建立したものだ。泉式部も参詣し、黒髪を埋めて生前墓である逆修塔を建てている。
仁王門の向かいには土佐中浜出身でアメリカに渡ったジョン万次郎の銅像があり、椿のトンネルを越えると足摺岬灯台を眺められる展望台がある。この遊歩道には足摺岬の七不思議をいわれる霊場の史跡が点在していた。

(2010年3月)
仁王門 本堂 池の先に大師堂が見える
大師堂 大師堂から本堂を見る 朱印

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