海月のそれから / 2004年 3月
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2004.3.1
実家から届いたダイダイと市販のスルメで松前漬けを作りました。ダイダイのしぼりかすをうさぎ達が食べていると、仕事部屋にいい匂いが漂います。柑橘類の苦手なコマは迷惑そうです。余ったスルメは冷蔵庫の野菜室へ。切り干し大根の下に隠して偽装していたのに、夜中にトッコさんが見つけて食べてしまっていました。
写真は棚の上の特等席から見守るコマ。
箱の中に毛布が敷いてあって大抵は寝ています。
でも古林が席を外して5分以上経つと探しに来ます。
睡眠中も常にアンテナを張り巡らせているのです。
2004.3.2
ネームを送って一段落したので、久々に畑の草取りに精を出しました。ホウレンソウは
まずまずの出来なのにキャベツが妙に苦いので、農業に従事する実家の母に尋ねたところ
「石灰のやりすぎではないか」とのこと。そういえばホウレンソウを植える予定で石灰を
大盤振る舞いした場所に、余ったキャベツを移植したのでした。
人物画にペン入れをしていて右手が痛くなってきたので今日は早めに打ち切りました。
草取りで筋肉痛になったようです。
2004.3.3
2回目のネームについて担当さんのコメント。
「もっとどん底まで突き落として下さい。その方が救い甲斐があるでしょう」
コメディじゃなかったんかい...
2004.3.4
手直ししたネームを夜11時頃FAXした後、入浴していたら担当さんから電話がかかって
来ました。普段面倒くさがって電話に出ないトッコさんが珍しくいそいそと応対したうえ
「いつもイブニング読んでます」とヨイショしてました。さすがアシスタント要員です。
2004.3.5
1日からイカナゴ漁が解禁になったのでくぎ煮を作りました。しょっぱかったり煮くず
れたりして毎年失敗し「もう作らないぞ」と思うのですが、ネームを送った後の気楽さで
チャレンジし、今年はなんとか食べられるものができました。いま家中が魚臭いです。
2回目のネームのOKが出て一安心。先月立ち消えになった売り出し企画が再浮上して、
今後の展開を若干変更することになりました。早く海月も解禁になるといいんですが...
2004.3.6
観葉植物や卓上の切り花をかじる遊びがコマのマイブームになっています。農薬がかかっ
ているかもしれないので見つけたらやめさせるのですが、こちらの様子を伺いながらかじっ
ては追いかけられるスリルを楽しんでいるようです。
今朝は布団の上にモモンガの縫いぐるみをくわえて運んで来ていました。
「あんたは狩りが下手だからあたしが獲ってきてあげたわよ」とでも言いたそうです。
おやじを100人余り描いてやっと次の課題に移りました。今度は女性。私は服のセンス
に自信がなく、これはいかがなものかという変な組み合わせを選ぶ傾向があるので、何を
着せたらいいのか悩みます。
2004.3.7
そろそろ畑に春播き野菜の種を播こうと思いきや、雪ががんがん降ってきました。キャ
ベツにかぶせた寒冷紗が突風で吹き飛んでいそうな気がします。
先日落とし物として掲示板に貼り出したポスターは翌日には無くなっていました。元の
持ち主か、それ以上に喜ぶ人が持って行ったことを願います。
2004.3.8
自家用車を車検に出したので代車で買い出しへ。車幅感覚がつかめないため慎重に運転
していたら駐車場付近に渋滞を巻き起こしてしまいました。母は私とは違いエンジン全開
で突っ走るタイプ。マニュアル車でも走り出したらずっとトップギアです。実家の車庫の
壁には衝突のショックをやわらげるために父が廃タイヤを設置しています。
プロットを4件送ったところ1件だけ拾ってもらえて、手直しすることになりました。
主人公の暴走ぶりが母をほうふつとさせます。
2004.3.9
発芽玄米を試食。麦のような食感です。「○○のごはん」というレトルトごはんも以前
食べましたが、こちらは非常食という印象を受けました。炊いたごはんを常温で半年以上
保存できるというのもなんだか恐い気がします。
主人公の作る料理があまりにまずそうなので担当さんが感動していました。巻き寿司の
具にバナナとマヨネーズ、そんなに変でしょうか。
2004.3.10
テレビのチャンネルを変えるのが好きなトッコさんが珍しくじっと番組を見ています。
後ろから見ていたらうさぎの爪の切り方を実演していました。最近はNHK教育でペットの
飼育方法を放送してるんですね。
一人はうさぎを保定しもう一人が爪を切るとやりやすいとのこと。我が家のうさぎ達は
仰向けにして頭を低くすると気絶したようになるので、その隙に私一人で切っています。
保定と爪切りは一人でできますが、ばんじの黒い爪の血管を確認するためにはライトをあ
てる役が必要です。
コマの場合、ひざの上でつきたての餅のように寝ているところを切るのでわりと楽です。
2004.3.11
3回目のネームを夜9時頃FAXしたところ11時には返事がありました。このところ返事
が早く直しも期限付きなので気ぜわしい感じですが、今までがのんびりし過ぎていたんで
しょう。描写の手ぬるい箇所の指摘もだんだん鋭くなってきました。
2004.3.12
ネームに追われ慌ただしく食事を作るので、怪しい創作料理が次々に誕生します。もう
一度食べたいと思う物は滅多に出来ません。たまに作る巨大ないなり寿司は色と大きさが
昔飼っていたゴールデンハムスターの金さんにそっくりです。
2004.3.13
市民農園で見知らぬおば様からレタスの苗と水菜と大根を戴きました。いつも年配の人
は気軽に声をかけてくれます。
先日実家にくぎ煮を送ったところ、夜間配達の若者が道に迷い、父が捜索に行ったそう
です。実家は山の中で夜は真っ暗なので仕方ないのかもしれませんが「そこらへんの家で
道を尋ねれば良いのに」と母があきれていました。
知らない人に声をかけるのに遠慮も躊躇もない母にとっては、信じがたい話のようです。
2004.3.14
車で畑に土60リットルと鶏糞10キロを搬入。用水路に脱輪しかけてスリリングでした。
脇で見ていたご老人が大根をくださいました。植えっ放しにしておくと花が咲いてしまう
ので、食べきれないけれど収穫するのだそうです。有り難いことです。
2004.3.15
今日のごはんは大根飯。葉っぱと皮はうさぎ達が食べるので捨てるところがありません。
12日に送ったネームは、またやり直しになりました。食べ物の話なので料理はアップで
ちゃんと描くべしとの担当さんのご指示ですが、丁寧に描けば描くほどまずそうになって
きます。
2004.3.16
実物大のご飯粒を茶碗2杯分ぐらい描きました。気を抜くと長粒米になってしまいます。
直したネームを夜10時過ぎにFAX。編集部は夜中でも人がいますが、これからは明るい
うちにネームを仕上げて送れるよう精進したいものです。
2004.3.17
県庁の「おいしいごはんを食べよう県民運動担当」を取材してきました。年度末の多忙
な時期にもかかわらず親切に対応してくださり、現場の雰囲気を感じることができて収穫
の多い取材でした。
昨夜送ったネームについて担当さんから細かい指摘がたくさんありましたがまずそうな
料理の絵だけはほめてもらえました。頑張って山ほどご飯粒を描いた甲斐がありました。
2004.3.18
ネームを直して次のプロットと一緒にFAX。今日は早い時間に送ることができました。
実家のみかん狩り園では、知人から里子として迎えたうさぎやかめや鳥達が営業担当を
しています。ホーランドロップイヤーという茶色で耳の垂れためっぽう可愛いうさぎが、
春の出産ラッシュを迎え一度に十数頭も生まれたらしく、大変なことになっている模様。
ウコッケイやセキセイインコも数十羽いるので鳥インフルエンザが恐いですが、野鳥天国
なので防ぐのは難しそうです。病気が早く終結することを祈ります。
2004.3.19
彼岸に入って暖かくなったので、畑にホウレンソウの種を播きました。シャベルで掘り
返していると土器の破片がごろごろ出てきます。分厚いので弥生式土器かも。肥料の鶏糞
は10キロ98円。こんなに安いと採算が採れないのでは、と他人事ながら心配になります。
2週間かかってやっとネームの3回目のOKが出ました。4回目は設定について担当さんが
2通りほど案を出してくれて、それを参考に話を練り直すことになりました。
2004.3.20
ツバメの飛来を観測。渡航先で鳥インフルエンザが流行していても、渡り鳥達は旅行を
見合わせたりできないので命がけかもしれません。
昨日収穫したキャベツをうさぎ達にもおすそ分けしたら、あまりたくさんあるのでえり
好みし始めました。かるかんはキャベツを枕にして寝ています。
2004.3.21
頑固おやじの絵を練習しています。ネットで検索したら「頑固おやじの店」といったHP
が大半を占めていて、「頑固おやじに育てられました」というのはあまりないようです。
星飛雄馬の父のような人は最近滅亡しつつあるのかも。ちなみに「ちゃぶ台返し」は原作
にはなく、アニメのオープニングで作られたものだそうです。
2004.3.22
『イブニング』の読者の平均像は35歳のサラリーマンだそうです。
同誌8号の裏表紙は水虫・たむし治療薬の広告ですが、購買層が重なるのでしょうか。
2004.3.23
コマは掃除機やドライヤーを怖がります。スイッチを入れるとまるで占領軍を見るよう
な目で物陰から様子を伺っています。音をたてる機械でも洗濯機は動き回らないので平気
らしく、運転中にふたに飛び乗って電源を切ってしまうので油断できません。
2004.3.24
建物を描くと、定規に着いたインクを手で触ってしまい指先がインクだらけです。
小中学生の頃、習字で手を汚して家に帰るたびに母から「墨で手を汚す人に字の上手な
人はいない」と言われたものです。確かに私は字も下手で、結婚披露宴の記帳などは帳面
を横にして固いペンで横書きしたい衝動にかられます。花びらの舞うような華麗な筆さば
きは無理だとしても、自分の名前くらいはきれいに書いてみたいものです。
2004.3.25
粗大ゴミ収集日。マンションの前は生活感あふれるごみが山積みですが、空き缶のかご
だけは妙にガラガラ。生活のためにアルミ缶を集めて回る人がいるのです。マンションの
住民かと勘違いして挨拶したことがありますが、無視されました。
物の本によるとあちこちの集積所を徒歩で回って一日に3〜7kg、自転車で15kg程度集
め、専門の業者が買い取る価格が1kg90〜95円、月収にして35,000円程度だそうです。
2004.3.26
次のプロットはなかなかOKが出ません。じっくり粘って見てもらえるのはいいことです
が、あまり何度も担当さんを失望させるのは心苦しいです。何とか納得させられるような
「落ち」を考えないと。それにしても小林まこと先生の作品の「落ち」に筆で書いてある
「ビヨヨ〜〜ン」は何を意味するものなんでしょう。
2004.3.27
漫画の背景資料にするため、知人宅を撮影させていただきました。そこのお宅の米びつ
はボタンを押すと一定量の米がざらざら出て来るタイプで、久しぶりに見たので懐かしかっ
たです。
2004.3.28
ばんじが鼻に牧草の破片を吸い込んでくしゃみをしています。うさぎの7歳といえばお年
寄りなのでむせやすくなっているようです。「長寿うさぎの会」というのがあって、加入
資格は以前は5歳以上だったのですが、高齢化が進んで10歳以上に引き上げられたそうです。
2004.3.29
ネットで本を注文したところ、2月にチェックした本がまだ「買い物かご」の中に入って
いました。前回は「レジ」を通る前に電話回線が切れたので、注文しなおしたのです。
自分の分身が1が月も買い物かごを持ってネット書店でぼーっとしていたのかと思うと、
何やら不憫になってしまいます。
2004.3.30
毎週日曜午後6時、テレビ朝日系列の『隠れ家ごはん!』の放送が終了。
後番組は『いまどき!ごはん』。さすが農林水産省提供、ダイレクトなネーミングです。
2004.3.31
NHKの朝の連続ドラマ『天花』のヒロインは、今時珍しい純情可憐な女の子です。
こういう人物像を視聴者が望んでいるのか、制作側が需要があると見込んでいるのか。
「こんなやついねーよ」と思いながらもつい見てしまいます。農業一筋のおじいちゃんが
いい味出してます。
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