海月のそれから / 2004年 4月
トップページへもどる
<前月の日記へ
翌月の日記へ>
2004.4.1
漫画に登場する弁当屋さんの写真資料が必要になり撮影に出かけました。パート募集の
広告など見るふりをして客の切れ目を待ちましたが、お花見日和でどの店も戦争状態。
あきらめて帰る途中、静かなお店を見つけました。初対面ですがお願いしたところ快く
店内や厨房を撮影させてくださいました。
残念ながら4/20で閉店するそうで、本当に一期一会です。
2004.4.2
一昨年、見切り品で買ったピンクのマーガレットが満開です。
同じ株で一重咲きと八重咲きがあり、ちょっと得した気分です。
担当さんと電話で打ち合わせしている横で、かるかんがかごの中で大騒ぎしています。普段はぬいぐるみのように大人しいくせに突然暴れ出すので、天変地異の前ぶれではないかと心配になります。かごは1階がばんじ、2階がかるかんとワンルームになっているのですが、上階でがたがたやっていてもばんじは平然と牧草を食べています。加齢のため耳が遠くなっているのかも。
第4回のプロットがようやく通過し、ネームに入りました。
2004.4.3
私のパソコンのプリンタは、インク切れの予告サインが点滅してからも3〜4枚印刷でき
ます。でも点滅してすぐ電源を落とすと、次に立ち上げた時にはいきなりインク切れ状態。
勿体無い遺伝子を持つ私はこの3〜4枚が惜しいのです。
歯磨き粉でも石けんでもコーヒーでも私は最後まで使い切りたいのですが、横に新しい
のを出しておくとトッコさんは迷わず新しい方を選びます。トッコさんのような人の方が
消費拡大には貢献するのでしょうが、何か割り切れないものを感じます。
2004.4.4
またご飯粒をたくさん描いています。白いところとお醤油のしみたところの描き分けが
微妙です。ネームの段階でご飯粒まで描くよう要求する担当さんの真意はわかりませんが、
ご飯粒だけでも古林の絵だとわかるレベルまで熟練したいものです。
2004.4.5
『米吐き娘』の第1回〜第3回のネームを編集長に見てもらいました。主人公の生きづら
さをもっと派手にコミカルに直すようにとのこと。そういえばこの漫画は最初シリアスで、
主人公は薄幸の美少女だったのですが、何度も直すうちにミルフィーユとバッテラぐらい
かけ離れた人物になってしまったのです。
2004.4.6
ネームを直すのにかまけて食事は簡単な料理ばかり作っています。芸域が狭いため2,3
日周期で同じメニューが登場します。実家から巨大な竹の子が届いたのでしばらくは竹の
子三昧です。飽きやすいトッコさんは同じ物が3食続くと音を上げますが、嫌がらせのよ
うに同じ物を出しています。
2004.4.7
夕食を作り終えた時、トッコさんから「実家で食べて帰る」との電話がありました。
ドタキャンしたことに苦情を言おうとすると突然電話の向こうから幼児の奇声。
2歳の姪が電話に出たがって騒いでいるらしいのです。こちらに何の説明も無く、電話
を交替するのは心臓に悪いのでやめてもらいたいものです。
2004.4.8
紙でゴミ箱の模型を作りました。ゴミ箱の中から、捨てる人をゴミ超しに見上げる図を
描こうとしたのですが、角度がよくわからないので模型と縫いぐるみでポーズを再現して
みたのです。工作好きなのでつい時間を忘れてしまいます。
1コマ描くのにこんなことをしているからネームに時間がかかるんでしょうね。
2004.4.9
昨冬作ったばらの挿し木が予想外に丈夫で、約30本根付いてしまいました。ベランダは
すでに数十個の鉢植えで足の踏み場がない状態。どこに移植したものか悩みます。
そういえば母方の祖父は墓と仏壇に数本供えるだけの自家用の花を畑一面に栽培してい
たし、母は料理を家族全員が3回おかわりできる分量を作ります。どんぶり勘定で必要以上
に物を作ってしまうのは母方の遺伝かもしれません。
第1回のネームを再度編集長に見てもらえることになりました。担当さんから「本番では
吐いている米粒もちゃんと描いてくださいね」と釘を刺されました。
2004.4.10
久々に散髪しに行き、ついでに畑を巡回してきました。コマは飼い主にべったりなので、
長時間留守番させておいて帰宅すると「あんた誰?」という顔で冷たく怒っています。
バスマットやカーペットに当たり散らしたらしく、ぐちゃぐちゃに移動していました。
2004.4.11
窓の外をみつばちが飛んでいます。「ほら、コマにゃん、みつばちだよ」
指さすと、コマは駆け寄って来て指先の匂いを熱心にかいでいます。
猫にベクトルの概念は通じないのかもしれません。
抽象的なことを他者に伝えるのは難しいです。担当さんの苦労が察せられます。
2004.4.12
『イブニング』9号に『米吐き娘』連載のお知らせが載っていました。第1回は6/8発売
号に掲載予定です。先月、連載の話を担当さんから聞いた時は、また頓挫するんじゃない
かと半信半疑だったのですが、お知らせが活字になると実感が出てきます。
「いつ載るんじゃ」とやきもきしながら応援してくださった皆様に感謝感謝。
2004.4.13
右手の中指に筆まめが、もといペンだこができました。鉛筆の握り方がおかしいと親に
言われ続けて幾年月、今さらながらちゃんと矯正しておけば良かったと悔やんでいます。
とりあえずシャープペンシルを突起のないものに替えました。
2004.4.14
植えた覚えの無いケシが畑に生えていました。アヘンがとれる栽培禁止種ではなさそう
ですが、どこからわいてきたのか不思議です。
2004.4.15
ようやく編集長から第1回のネームのOKが出ました。こんなに仕事の遅い新人によくぞ
連載を任せてくれたものです。
「編集者は皆ギャンブラーです」という担当さんを拝みたくなります。
2004.4.16
古林の借りている畑の隣には陸上自衛隊の駐屯地があります。今日は敷地内で駅伝大会
をしていました。バトンの代わりに長銃を抱えています。きっと重いんでしょうね。
2004.4.17
HPの画像用に、動物達の写真を撮りました。コマはカメラに近寄り過ぎてピンぼけし、
ばんじとかるかんは固まって不自然な姿勢。かるかんを抱っこしたら思いきりウサキック
を食らいました。うさぎは臆病で凶暴なのです。
2004.4.18
同期のTさんの命日です。ネームを直しながら静かに過ごしました。
2004.4.19
第2回以降のネームについて編集長から「あまり吐いてないね」と指摘され、吐くシーン
を加筆しました。作画に入った時に時間が足りなくて大変な目に遭うのがわかっていなが
ら、せっかく描いた分を削るのがもったいなくてつい増やしてしまいます。
2004.4.20
久々に原稿用紙を取り出し、ついでに画材を整理。使わなくなった木製のポーズ人形が
出てきました。デッサンの参考にしようと買ったのですが、複雑なポーズになると写真の
リアルさにかなわないのです。
出しておくとトッコさんが「シェー」のポーズをさせるので、またしまっておきました。
2004.4.21
吐くシーンについて担当さんは、「この描写は汚い」とか「萌え〜って感じがしないこ
ともないです」といったコメントをされます。
「萌え」とは「個人的な嗜好や内面に根ざした好ましい感情」という意味らしいのですが
語尾を濁すのは吐いている絵だからなのか...言葉で表現しづらいニュアンスを耳で聞いて
目で確かめるという、二人羽織のような作業が続いています。
2004.4.22
床に敷いた木綿のカーペットが不自然にふくらんでいます。踏み付けそうになってふと
中を覗いてみたら、コマが隠れ家気分にひたっていました。そろそろ飼い主に隠れて悪さ
をしたい年頃なのかも。
連載は第5回で一段落の予定ですが、プロットがなかなかOKをもらえません。
走り出してから行き先を考えるドライブのようです。
2004.4.23
編集長の鶴の一声で、第2回以降を別の形に描き直すことになりました。やっぱりな、
という気持ちと、今までのネームはどうなるんだという恨みがましい気持ちが半々です。
カーペットの下に隠れたくなりますが、そうも言っていられないのでプロットを練り直し
ています。
2004.4.24
畑でイチゴとサヤエンドウとワケギを収穫。農作業中の日焼けを防ぐには農園ハットが
良さそうですが、あんまり似合ってもしゃれにならないので買っていません。
2004.4.25
担当さんと深刻な打ち合わせをしている横で、トッコさんがテレビのちびまるこちゃん
を見ています。気まずい沈黙をやぶる脳天気なテーマソング。
叱られても決して自分が悪いとは思わないトッコさんなのでした。
2004.4.26
掲載号の表紙の隅っこに小さくカラーのカットを載せてもらえるそうです。
主人公の髪の毛を何色か決めていなかったので考え中です。
2004.4.27
暴風雨のため日課のベランダ探検ができず、コマがぐれています。
消しゴムくずをはらうブラシをこっそり持ち去ろうとしているところを補導しました。
原稿用紙に悪さをしないよう言い聞かせています。
2004.4.28
新聞の四コマ漫画『あんずちゃん』のおばあちゃんが、FAXを何回やっても紙が送れな
くて出て来てしまうと悩んでいました。私の母も原理はわからないもののFAXは送れるよ
うです。大きな字で「今夜はいないからね」と書いた母のFAX第一号を記念にスクラップ
してあります。
2004.4.29
午後から知人の結婚式に出席。心配りの行き届いたいいお式でした。
帰ってからコマに「何食べてきたの」と口の周りの匂いをかがれました。
2004.4.30
脂ぎったオヤジを描く時、新聞記事の政治欄を見ながらしわやハゲを描いています。
主人公を描く時の3倍、時間がかかります。
手元から泉のようにオヤジがわき出すまで頑張りたいものです。
トップページへもどる
<前月の日記へ
翌月の日記へ>