海月のそれから / 2004年 6月
トップページへもどる
<前月の日記へ
翌月の日記へ>
2004.6.1
トッコさんからおみやげをもらって途方に暮れるコマ。
白くて丸い物体は、おカイコ様ではなく梱包材です。
1〜2個転がして遊んだあとは、見向きもしませんでした。
まだ3話目のネームを直しています。2話目はあと少しで脱稿。
同時に複数の仕事を進めるのが苦手なので、いちじるしく難渋しております。
ねたや買い出しリストなど、書いておかないとすぐ忘れます。
メモを手にしたとたん、いま何をしようとしていたのか思い出せないことが度々です。
脳のメモリが少ないのかも。
2004.6.2
夜10時過ぎ、視線を感じて窓の外を見ると、ヤモリがいました。机の数センチ横の窓ガラ
スに貼り付いて虫を食べているところでしたが、目が合うとそそくさと逃げてしまいました。
新聞の読者欄に「蛇の撃退法」が載っていました。「あっちへ行ってくださいとお願いす
れば立ち去ってくれるが、それでもだめなら線香を焚く。蚊取り線香より仏壇用がよろしい」
とありました。爬虫類に言葉や信仰の力が通用するという考えは興味深いです。
2004.6.3
ベランダに小型のスズメバチが飛来します。
コマが捕る気まんまんで狙っているので、ひきとめるのが大変です。
第2話の出力見本とCD-Rを発送しました。
2004.6.4
久々に畑へ。隣の区画の借り主は熱心で、定規で計ったように整然とした畝(うね)を、
草一本生えないほどきれいに手入れされています。私の作った畝はなぜか蛇行し雑草も多い
ので見劣りしますが、西瓜や枝豆などの夏野菜がそれなりに順調に育っています。
2004.6.5
まだ3話目のネームが通りません。「ぼけが足りない」とのことで、どうやったらぼけら
れるのか無い知恵をしぼっています。私のぼけは天然で、季節によって好不漁があるのです。
2004.6.6
週末になるとトッコさんは「ぱあっとどこかへ旅に出たいなあ」と言いながら、家でごろ
ごろしています。退屈しのぎに仕事部屋をのぞきにきて「先生、仕事進んでますか」とアシ
スタントごっこをして遊びます。託児所のように預かってくれるところがあればいいのに。
2004.6.7
『米吐き娘』第1話が掲載された『イブニング』をトッコさんが買ってきてくれましたが、
なかなか開く勇気が出ませんでした。表紙のカットや読者プレゼントのクオカードやカラー
ページなど、至れり尽くせりの好待遇。思い残すこともありません。ここまでやってもらっ
て売れなかったらもうだめかも、と常に最悪のケースを想定しつつ次の作業を進めています。
2004.6.8
パソコンをスリープ状態にしたまま数時間経過。日が暮れたので天井のライトをつけたら、
パソコンも立ち上がりました。部屋に入るだけでスリープ解除されることもあり、あなどれ
ません。コマが犯人の場合もありますが。
2004.6.9
かるかんの換毛が最盛期で、手をぬらしてマッサージするとごっそり抜けます。頭髪だっ
たら気絶する位の量です。高齢のばんじは新陳代謝が少なめなのか、通常モードです。
トッコさんが「何か手伝おうか」と殊勝なことを言ってくれます。まだネームの段階で、
特に何もなかったので、菌さんの牛乳を買い出しに行ってもらいました。
2004.6.10
コマが目の前でキャットフードを吐いて逃げていきました。知らないで踏んづけたりした
ら大惨事なので、目につく場所で吐いてくれたほうが片付ける身としては助かります。飼い
主のトイレについてきて横で一緒に用を足すし、自分だけ用を足す時は呼びつけて立ち会い
を求めます。幼児は親が見守っていないと出る物が出ないことがあるらしいですが、それと
同じような心理かもしれません。
2004.6.11
朝起きたら枕元に新品の炊事用スポンジがお供えしてありました。歯形がついているので
コマのしわざでしょう。
ネームをずっとやっていると気が滅入ってくるので、短時間でできる料理などで気分転換
しています。できた料理がまずいとよけいストレスがたまるのですが...
夜からようやく3話目の作画に入りました。
2004.6.12
私が描いた生乾きの原稿に、トッコさんがドライヤーをあてて消しゴムをかけCG処理を
します。3回目ともなると、家内制手工業もだいぶ板についてきたようです。
狭い部屋にヒト2名と動物3名が詰めていると妙に活気があります。
2004.6.13
作画のノルマを自分できつめに組んだものの、徐々に遅れつつあります。最初からできそ
うにない計画をたれば、できなかったときの挫折感が少なくて済むような気がします。
できるだろうと思ったのにできないと、ダメージが大きいのです。
2004.6.14
畑で赤ジャガイモとネギを収穫。夏場の草取りは体力的にきついので、ビニールで草よけ
のマルチングをしてあります。
午後から作画を進めました。トッコさんの作業の方がペースが早いので、原稿を描くのが
追い付かなくなります。
2004.6.15
主人公が結婚出産して、生まれた子も米を吐くっていうのはどう?とトッコさんがうれし
そうに言っていました。
可能性は否定できませんが、『サトラレ』のパクリになってしまいそうです。
2004.6.16
もう少しで作画が完了します。製図用インクが残り少なくなってきました。インクをひか
らびさせずにひとびん使いきったのはこれが初めてです。
トッコさんは仕事から帰る早々、アシスタント業に専念していました。原稿料の振り込み
通知が届き、労働意欲が高まったようです。お金と命の安全以外には無とんちゃくな人です
が、熱心に手伝ってくれるのでありがたいことです。
2004.6.17
「夏の神様を迎えにきました。」というキャッチコピーが、今日届いたダイレクトメール
に書かれていました。民俗学関連雑誌かと思ったら、夏物衣料のカタログでした。
第3話を脱稿。なんとか目標達成できたものの、やり直しの指示があるかもしれないので
まだ安心できません。
2004.6.18
顔を虫に刺されてかゆみどめを塗ったら、揮発成分が眼にしみて目が覚めました。去年も
同じことをしたような気がします。
第4話のネームに入りました。話がどんどん横道にそれ、収拾がつかなくなりそうです。
2004.6.19
ひたすら眠く寝たきり星人でしたが、友人知人以外の読者から初のお便りが届き、元気に
なりました。
2004.6.20
インクを買いに郊外の大型文具店へ。炎天下の外出で体力を消耗しました。これからの時
期、屋外で仕事する人は大変だと思います。
いまだかつて一度もごはんを作ってくれたことのないトッコさんに、枝豆のゆで方をレク
チャーする約束でしたが、遊びに行って夕飯の時間まで帰って来なかったので断念しました。
2004.6.21
外は台風です。どちらが生ゴミを出しに行くかでトッコさんと家族会議をひらきました。
この週末に描きあげた第4話と第5話のネームをFAXしつつ、夕飯の支度。つかの間の開放
感にひたったものの、第3話とあわせてやり直すことになりました。
コマが時々、机に向かう私に無言で歩み寄ってきて、励ますように腕をぽんとたたきます。
芸が細かい猫です。
2004.6.22
顔に縦線が入った絵が多すぎるということで、第3話の原稿をリメイクしています。縦線
は作者の現在の心情を反映したものかもしれません。表情に工夫をしようと、鏡を前に研究
していますが、もともと顔の筋肉があまり動かないたちなので難しいです。
自分の作品を読むのは気恥ずかしいですが、編集さんによる愉快で素敵なあおり文句は、
毎回楽しみです。
2004.6.23
トッコさんが急に二胡の演奏にめざめました。家中に響く弦楽器特有の高い音に、コマと
私はなすすべもありません。早く上達してくれるよう祈るばかりです。
原稿のリメイクが続きます。急いで仕上げたのが裏目に出たようです。
今後は先にFAXしてOKが出てから郵送することになりました。
2004.6.24
生鮮食料品が切れたため乾物で食いつないでいましたが、夕方ついに買い出しに出かけま
した。野菜の見切り品コーナーで芽が出た百合根を買って植えたので、花が咲くかどうか楽
しみです。
ネームや原稿に追われて畑に行く機会がありません。台風の被害が気になります。
2004.6.25
第3話の原稿がなんとかOKになりました。データ入稿時に、CD-Rにデータを入れたつもり
で入れ忘れたりしないよう、気をつけねばと思うと緊張します。
お年玉や祝儀袋も、渡した後で中身を入れたかどうか不安になる時があります。
2004.6.26
ネームに行き詰まり、気分転換に二ノ宮知子さんの『のだめカンタービレ』を読みました。
笑えるクラシック漫画という評判どおりすごく楽しいのに、読んだ後どっと落ち込みました。
最近このパターンが多いです。考え事しながら黙々と夕食をとる姿が草食動物じみてきたと、
トッコさんに指摘されました。
2004.6.27
親戚からもらった何かを干した物を炒め物にしました。切り干し大根かと思ったら1本が
2m位あったので、かんぴょうだったのかもしれません。トッコさんはごっそり残していて、
つかまえて口にねじこむわけにもいかず、また少し料理が嫌いになりました。
2004.6.28
昨夜は雷で外が明るく、音がする度にコマがびびってふるえていました。傍若無人なよう
で実は内弁慶なのです。
第3話の原稿を再度発送しました。CDのケースは割れないようにぷちぷち(クッション材)
で包んであります。ひまなときにつぶそうと思って溜め込んであったのですが、思わぬとこ
ろで役に立ちました。
2004.6.29
今後の入稿スケジュールがだんだん押し詰まってきました。最初は余裕を持って組んであっ
たはずなのに、どこへいってしまったのやら。
動植物の世話は手が抜けませんが、人間の家事はずぼらをしています。食器洗浄乾燥機を
久々に稼働しました。
2004.6.30
てんとう虫サイズの奇麗なメタリックブルーの甲虫をみつけました。先日の台風で吹き寄
せられてきたようです。逃がすためにつかまえようと、もたもたしていたらコマにみつかり、
どこかへ運ばれていってしまいました。布団の中から出てきたりしたらちょっと嫌です。
第4話の作画に入りました。トレース台のライトが熱いうえに、コマがひざにのってきて、
我慢大会になっています。
トップページへもどる
<前月の日記へ
翌月の日記へ>