海月のそれから / 2006年1月
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友人から猫型の筆入れをもらいました。
アプリコット色のフエルト布地でできていて、パペットにもなります。
私以上にコマが気に入ってしまい、隙あらば首根っこをくわえてどこかへ連れていこう
とします。
本当はいつも目に付くところに飾っておきたいのですが、コマにさらわれないように
隠しておかねばなりません。
2006.1.1
おめでとうイラスト2点を秘宝館にアップしました。
午後はトッコさんの実家におよばれしてきました。
姪っ子と甥っ子がそろってにぎやかでした。
トッコさんはごろりと寝そべっているだけで、なぜか子どもにもてます。
体型がトトロに似ているせいでしょうか。
2006.1.2
DVDで映画「グリーンマイル」を観ました。大恐慌時代のアメリカの、死刑囚と看守の
物語です。良心のあり方や贖罪について考えさせられました。暴力や残酷な描写が苦手な
私に、親切な知人が「電気椅子のシーンがあるよ」と忠告してくれていたので、見ず聞か
ずでスルーしました。作品の主要なテーマである「死刑」を避けて鑑賞する姿勢は、問題
があるかもしれませんが、今の私にはこれが精いっぱいです。夢に出てきませんように…
2006.1.3
鏡もちがかびないうちに早めに片付けたら、お正月らしい雰囲気がしなくなりました。
今日から仕事モードです。ネームを送る約束をしていたので最終チェックをし、午後は
資料を読みました。
トッコさんは今日まで休みです。心ゆくまで寝せておいたら、16時頃起きてきました。
明日からちゃんと社会生活が営めるのか心配です。
2006.1.4
地元の民家で火事が起こり、ニュースでも度々放送されました。火事の場所を出すのは
ともかく、犠牲者の家族構成や続柄を出すのはNGではないでしょうか。個人的には事故の
犠牲者の生前の人柄も報道不要だと思います。なぜそっと見守ることができないのか…
小栗左多里さんの『ダーリンは外国人2』に、こう書かれていました。「何年何十年と
日本に住んで住民税を払ってきても 外国人には住民票がないのに アザラシやマンガの
キャラクターに住民票をあげる町もある…」鋭い指摘だと思います。
「かわいそう」とか「可愛い」と言うことで優しいふりをするのは簡単でも、相手を対
等な存在として理解することとは微妙に違う気がするのです。
2006.1.5
「バイクで走る時は晴れてる方が気持ちいいけど、本当に生きていると実感するのは、
天気が悪くてほっぺたに雨がぽつぽつ当たる中を走る時だよ」
ある人がバイクに乗る楽しみをそう語りました。大学の民俗学ゼミの合宿でのことです。
その人は安定した銀行員から脱サラして在野の研究者になりました。何を研究しておら
れたかも忘れましたが、この言葉だけは記憶に残っています。
今日は雑用で近所を自転車で走りました。あられまじりの雪が鼻に入って痛かったです。
「生きている実感」というとおおげさですが、自分に積もった雪が溶けるのを見て、体温
は低いけど変温動物じゃなかったんだと安心しました。
2006.1.6
正月あけに提出したネームを、また見直しています。気分転換にHPをいじっていたら
すっかり熱中してしまい、ネームは予定の半分も進んでいません。
元々気が散りやすい性質なので、日記を更新したら今日はパソコンを封印しなくては。
夕食をとりながらNHKの「大自然スペシャル」を見ました。動物が出てくるのを楽しみ
に見ていたのですが、苦手な昆虫がたくさん出てきて、選択を誤りました。
そういえば友人が映画「親切なクムジャさん」を観に行った時、これから流血の大惨事
が上映されるのに、客席のおばさま方がお菓子やアイスを食べていたのを見てあぜんとし
たそうです。この地球で生きる力に満ちあふれているのは、野生動物でも若者でもなく、
おばさまではないでしょうか。
2006.1.7
年末に実家から大量に餅が届いたので、ごはんが食べられない位、餅を食べています。
『お米ライフ』53号によると、岩手県南部の一関市では、伊達藩がもち食文化をひろめ
たといわれ、「一昔前までは一年に62回もちをついていた」とのことです。
私の郷里は鹿児島ですが、母も正月だけでなく節句や祝い事の折々に餅や団子を作りま
した。3月のよもぎ餅、5月のサルトリイバラの葉で包んだあずきの団子やちまきなど、
大量に作って隣近所や親戚に配っていました。
毎日餅が食べられるのは、きっととてもぜいたくなことです。餅の作り方も、餅を作る
エネルギーも母から引き継いでいない私は、今のうちに精一杯、餅の味を記憶に刻み込ん
でおこうと思います。
2006.1.8
友人に勧められた「侍魂」というサイトが大変おもしろくて、涙が出るほど笑ってしま
いました。
「奴は本当にたれパンダか?」「最先端ロボット技術」「最先端ロボット技術外伝」が
特に好きです。(上記サイトの「魂」というページにありました。)
以前、知人の結婚式で、宮崎出身の新郎が地元の伝統芸能を披露されました。
その踊りは、この「外伝」のアニメーションに似ている気がします。
2006.1.9
1/12から1/15まで、実家に帰ることにしました。トッコさんと動物たちは留守番です。
帰省の主目的は、両親の安否確認と、祖父母の年忌法要です。
実家は横溝正史の作品なみに親戚が多く、いまだに全員を把握しきれません。
親戚のほとんどが会う度に「子どもはまだか」と聞いてきます。
我が家には健康保険の効かない扶養家族が4名もいることを、年賀状でアピールしたの
ですが、わかってくれたかどうか…
2006.1.10
ネームをFAXで送る間、健康器具で歩く運動をしました。日頃の運動不足と、ペダルが
重いのとで、5分も経つと息があがります。器具のねじがゆるんで、踏む度にキ〜キ〜と
鳴り、公園の古いぶらんこのようです。
同じ人から同じ年賀状が日をおいて2枚届きました。気にかけていただいてありがたい
ことです。お年玉が当選する確率もあがるというものです。
2006.1.11
明日からの帰省に備えて、生き物の世話の手順を、トッコさんにレクチャーしました。
実演してみせた上、紙に書いて渡します。給仕とトイレの掃除のほか、菌さんの入った
牛乳パックを、日に一度、左右にゆさぶってもらわないといけません。
帰省中に私にもしものことがあれば、この子達の面倒を一生みてあげてねと伝えると、
いささかげんなりしていたようでした。
2006.1.12
荷造りを始めたので、コマが異変を察知して右往左往しています。
昼過ぎに家を出て、6時間弱で鹿児島中央駅に到着。
友人の出演するジャズ喫茶の演奏会を鑑賞したのち、実家に帰りました。
2006.1.13
法事の会場となる実家の掃除と片付けに追われました。
両親は農作業が忙しいのを口実に整理整頓を滅多にせず、家の内外が泥棒に入られた後
のように散らかっています。
不要なゴミをゴミ袋で五つ六つ集めましたが、ちっとも片付いた感じがしません。
疲れたし、だんだん目が慣れてきたので、適当なところで作業をあきらめました。
2006.1.14
冷蔵庫に母が溜め込んで忘れていた食料品約10kgを、消費期限をチェックして廃棄し
ました。灰色の液状化したパック入り豆腐、フリーズドライ化した刻みねぎ、7年前の魚
のみそ漬など、気が遠くなりそうな匂いのする物体を、心頭滅却して処分すること数時間。
さっぱりしたのですが、母は「まだ食べられるのがあったのに」と不満そうでした。
2006.1.15
祖母の17回忌兼、祖父の13回忌の法要に参加した後、親族に挨拶してから鹿児島を後
にしました。
トッコさんの方の姪っ子達がうさぎの里親になってくれることになり、うさぎを連れて
帰りました。ぽちの従兄弟らしく、よく似ています。
コマは私の帰りを毎日鳴きながら待ちわびていたようです。帰宅してしばらくは距離を
置いて、なじるような視線を向けていました。さきほどからひざに乗って充電を開始して
います。三日間毛づくろいする気力もなかったのか、背中に抜け毛がたくさんたまってい
たのが不憫でした。
2006.1.16
昨日連れてきたうさぎは、ぽちより2か月ほど若く、図体はひと回り大きいです。本日、
里子に出しました。渡す前にあおむけにして、爪切りの仕方を説明していたら、ひざの上
で大量に尿をされました。「発つ鳥跡を濁さず」と言いますが、なかなか大変な置き土産
です。新しい飼い主とも仲良くなれるよう祈ります。
2006.1.17
阪神淡路大震災から11年目を迎えます。今日が誕生日だというのにお腹を壊し、ケー
キもごちそうも食べられず、ネームに追われて平常モードな一日でした。
1月17日生まれの有名人というと、坂本龍一や山口百恵がそうなのですが、もう一人い
ました。愉快な不死鳥「はばタン」です。
私も不死鳥のように蘇りたいものです。
2006.1.18
ぽちの弟分は「たろうくん」と名付けられ、可愛いがられているようです。
実家にはまだあと11頭ほどうさぎがいます。
春の出産ラッシュで、また増えそうな気がします。
ぽちは最近、雌うさぎのようにのどの下がふくらんできました。今まで男の子のつもり
で接していたのが実は女の子だったりすると、ちょっとどきどきします。
2006.1.19
半年ぶりに米吐き娘のネームが通りました。
挫折しそうになる度に励ましてくださった皆様、ありがとうございました。
掲載されるまで油断はできませんが、とにかく一歩前進です。
2006.1.20
友人のmintelさんから「例えバトン」のご指名をたまわったので、書かせて戴きます。
Q1:自分を色に例えると?
段ボールや茶封筒みたいな再生紙の色ですかね。
自分がムーミン谷の住人だったら、なるべくこの色で塗ってほしいです。
Q2:自分を動物に例えると?
性格的には猫ですが、敏捷さはないので、行動パターンはクラゲかな。
無害そうに見えて毒があったりもします。
Q3:自分を好きなキャラに例えると?(何でも可)
ドコモ茸。
Q4:自分を食べ物に例えると?
もなかの皮。
Q5:バトンをもらった人を色で例えると?
こはく色。多分、洋酒のイメージですね(^^;)
バトンは回さない主義なので、ここまでにいたしとうございます。
またのご指名をお待ちしております。
2006.1.21
伊藤比呂美さんの室内園芸エッセイ『ミドリノオバサン』を読みました。
園芸マニアと、他者を支配したい欲望と、依存症の関連が指摘されていて、園芸好きな
私はどきっとしました。
植物を愛でるだけなら、野山や植物園や花屋を眺めるだけでも満足できるはず。
でも苗や鉢植えや種を買い、手もとで育てたいのは、まぎれもなく所有欲です。
震災で物欲があまり無くなった私ですが、植物だけは常にそばに置きたかったのです。
これが支配欲と依存症だったとすれば、我が家の鉢植え数十鉢は、煩悩の象徴のような物
です。
今日、増え過ぎた煩悩を、ゆうパックで実家に送りました。
夏にはたくさん実がなることでしょう。
2006.1.22
室内外の鉢植えの病害虫を予防するため、硫黄石灰合剤をハケで塗りました。そこら中
で硫黄の匂いがします。
亡くなった祖父が生前、風呂に入れていたムトーハップという入浴剤の匂いにそっくり
です。祖父は大雑把だったため、その入浴剤を瓶からどばどばと浴槽に注ぎ、風呂に隣接
する居間までもが、温泉気分でした。
ムトーハップは犬の皮膚病にも効果があるという説があります。ぽちのハゲに少し試し
てみようと思います。
2006.1.23
友人から手作りのビーズのクロスをもらいました。1月の誕生石ガーネットがちりばめ
られていて、お守りになるそうです。友人の解説によると、ガーネットは嫉妬しやすい石
で、他の天然石やパワーストーンといっしょに持つと、すねるんだそうです。
昔話や伝説の中で、石がしゃべったり夜中にしくしく泣いたりする話があります。
動植物だけでなく鉱物にも人格を認める文化の背景には、物への感謝や畏れの念がある
のかもしれません。
2006.1.24
くみあげポンプで、風呂の残り湯を洗濯に再利用するようになりました。
満水になっても自動停止してくれないため、洗濯機のそばを数分おきに行ったり来たり
しています。くみあげ終えた湯船を見ると、こんなに使ったのかという実感がわきます。
実家にいた頃、夜更かししていざ風呂に入ろうとすると、湯船に大きな袋が浮かんでい
て、入り損ねたことが何度かあります。米や麦の発芽を促すために浸けていたそうです。
2006.1.25
ちょっと目を離した隙に、夕食用のクリームコロッケが油の中で崩壊していました。
すくえる部分だけ皿に救出し、凝固剤で処分しました。もったいないことです。
この廃油処理剤は「カタメリーナ」といいます。大阪生まれのラテン系です。
2006.1.26
寒い日が続く中、鉢に植えた巨大ネギ坊主”アリウム・ギガンチウム”が発芽しました。
花茎の長さが150cm にもなり、花は打ち上げ花火のようだといわれます。
去年は葉が出ただけで咲かず、3球に分裂しました。
今年こそベランダで打ち上げ花火を見たいものです。
2006.1.27
実家の冷蔵庫掃除で、様々な年代物の食品を発掘したことを友人に語ったところ、その
人の家にもあったそうです。製造年月日に「昭和」と書かれた冷凍食品が。しかも片付け
ようとしたら母上が止めに入ったとか。どこの家にももったいないお化けがいるのですね。
昼間、近所で自転車通学の女子高生をみかけました。
制服の下にジャージをはいていました。ああいう姿は鹿児島ではあまり見かけなかった
のですが、寒い地方では普通に見られるものなのでしょうか。
みのりに着せたら似合いそうだったのでイラストを描いてみました。
2006.1.28
早春に可憐な青い花をつける、オオイヌノフグリという草があります。
花が犬のフグリ(たまたま)に似ているのでこの名がついたとのこと。
この花(クワガタソウ属)の別名はベロニカというそうです。
キリストがゴルゴダの丘に連れていかれる時に、ベロニカという女性がその涙をぬぐっ
たところ、涙がこの青い小さな花になったという伝説が、名前の由来です。
美しい話ですが、オオイヌノフグリでもいいんじゃないかと感じます。
犬のフグリもなかなか可愛いらしいですから(フォローになっていませんが)。
2006.1.29
昨日今日とネーム三昧です。シャーペンの芯(2B)がどんどん減っていきます。
机に向かっている時に、NHK教育の幼児番組を、見るともなく眺めるようになりました。
しばらく見ない間に、「にゃんちゅう」がハワイに行っていたのには驚きました。
にゃんちゅうのくせに、私をさしおいて海外旅行に行くなんてひどい。というのは冗談
ですが、まだ海外未経験ですので、足腰が立つうちに一度は国外脱出してみたいものです。
2006.1.30
節分用の豆や鬼面が売られていました。
幼児期の豆まき体験もそれなりに意義があると思います。
でも鬼を虐待して追い払うより、畏れ遠ざける方が本来の鬼の姿に近いと思います。
ちなみに炒った大豆はばんじ達の好物です。
我が家では一年中、うさぎ相手に豆まきしています。(ぶつけたりはしません。)
2006.1.31
実家にまた警察から拾得物扱いのうさぎが2頭、預けられたそうです。別に保護施設を
やっているわけではないのですが、もと牛舎とビニールハウスを改造して、運び込まれた
うさぎを多数世話しているのです。
冷たい雨で弱ったり車にひかれたり他の動物に襲われたりしないうちに保護されたのは
不幸中の幸いですが、捨てられたうさぎの胸中ははかり知れません。
老体のばんじが冷えないよう、小型のペットヒーターを設置しました。
ヒーターから30cmほど離れてうずくまっているため、あまり効果がないようです。
サリバン先生のようにばんじの手をとって「ばんじ、ヒーター!ヒーター!!」と教え
たいのですが、嫌われてしまいそうなので生暖かく見守っています。
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