皮脂欠乏性湿疹(老人性乾皮症)
寒い季節に悪化してかゆみが強い


 「老人性」という名がついてはいますが、早い人では40代くらいから下肢・上肢・体の順に皮膚の乾燥が目立ってきます。
 天気予報で言う「異常乾燥注意報」は、ほとんど冬に聞かれますね。冬には空気がとても乾きますが、人の皮膚でも同じことがおこります。皮膚の表面が乾燥し、ガサガサして粉をふいたようになります。この症状が強く出ると、きわめて細かいヒビワレを生じ、サザ波状になってきます。このヒビワレが知覚神経を刺激して、それがかゆみとして感じられるのです。このかゆみはきわめてがんこで、とくに寝入りばなに強くなるため、つらいものです。貨幣状湿疹という円形(貨幣の形)のジュクジュクした発疹を合併することもあります。この皮膚の乾燥は、おもに皮膚の老化に伴い皮膚表面の油分(皮脂)が不足して起こるものと考えられます
 油分が不足しているからといって、油っこいものをたくさん食べても皮膚には効果がありません(コレステロールは増えますが)。
 治療にはおもに「うるおい」を与える作用がある保湿剤を塗付しますが、かゆみが強い場合など、必要に応じて副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)の外用剤(ぬり薬)を用います。このとき、ステロイド剤はなるべく弱めの物から選びます。寒い季節をつうじて長引くことが多いものですから、暖かい季節がやってくるまで、外用剤が手放せない患者さんが多いものです。
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