花粉症
顔や首などに湿疹ができることも
この項目は「やなぎばし快快通信第5号」の記事と一部重複します

【スギ花粉症は増えている】
 1960年代、戦後の復興材料としてスギが大量に植林されました。それが近年、着花期をむかえ、大量の花粉を飛ばすようになったことが、スギ花粉症増加の最大の理由と考えられています。

2002年・スギ花粉飛散状況(新潟県長岡市)
【スギ花粉の飛散状況】
 スギ花粉の飛散量は、前年(去年)の夏の気候の影響を大きく受けます。夏に、気温が高く、雨が少なく、日照時間が長いと、次の年の花粉飛散量が増えます。また、雨の日の翌日が晴れると、花粉がたくさん飛散します。
 花粉飛散のピークは年により変動しますが、参考に2002年度のデータを示します(右図)。

【花粉症と皮膚】
 花粉症といえば眼の充血・かゆみ・涙、鼻水・鼻づまり・くしゃみがよく知られていますが、最近皮膚に湿疹病変をともなう事が多いことがわかってきました。

【スギ花粉皮膚炎】
 スギ花粉症がある人の、上まぶたを主体として眼のまわりにかゆい赤みやカサカサが現れます。この症状は、頬(ほほ)や首にも現れます。ヘアカラーや化粧品によるカブレとの見分けが難しいことがあり、これらを区別するために当院では皮膚テスト(スクラッチテスト)または血液検査を行うこともあります。
 スギ花粉皮膚炎が知られるようになったのはここ数年のことです。時代の移り変わりとともに新しい病気が現れるものですし、アレルギー性疾患としてのスギ花粉症が増えている事も関係しているようです。

【スギ花粉皮膚炎の治療】
 通常の顔の湿疹・カブレの治療と大きく変わることはありません。皮膚が薄い部位に発症するものであるため、副腎皮質ホルモン(ステロイド)外用剤を用いる場合は、弱いものを選ぶようにします。
 かゆみをともなう場合には抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤を内服します。このとき、通常の湿疹と違いスギ花粉が飛んでいる期間は飲み続けたほうが良いケースもあります。

【スギ花粉皮膚炎の予防】
 外出時にはマスクをしましょう。帰宅したら(職場に着いたら)すぐに顔を洗いましょう。花粉の侵入を防ぐため、なるべく窓を閉めておきます。皮膚が乾燥していると湿疹が生じやすく、花粉が付着しやすいため、乾燥肌がある人は毎日保湿剤を外用すると予防効果があります。


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