じんましん(蕁麻疹)
ゲリラのように出没する
ある日突然、かゆみの強いミミズバレが全身あらゆるところに現れてがまんできなくなります。
きわめてありふれたもの
で、多くの方は何度か経験ずみでしょう。
症状が強く出ると微熱が出て、さらに消化管(胃腸)にも皮膚と同様の変化を生じて腹痛・下痢をともなう
こともあります。「なぜ」じんましんになったのか、だれしも理由が知りたいでしょう。
サバ(鯖)やソバ(蕎麦)でじんましんを起こす人が多いのは有名ですね。これらの人たちは自分でよくわかっていて、食生活に気をつけていると思います。しかし、
じんましんが出る理由がわかる人は多くはありません
。たいてい、食事内容とは無関係に突然、発症します。このようなケースでは貝瀬皮膚科でも「思い当たり」がないかどうか、おたずねしていますが「原因」がはっきりわかることは多くはありません。たとえ大学病院の皮膚科を訪れても一般の医院と同じような説明で終わらされてしまい、がっかりする人もいるようです。内臓疾患からくるのではないかと心配されている患者様がよくおられますが、
ごく例外的なものを除き、内臓疾患との関連はありません
。じんましんの原因は患者様により千差万別です。ご本人に思いあたりがないのに、他人(皮膚科医)にはなおさらわからない、というのが実情です。
一方、経験的にいろいろなことが言われてもいます。風邪をひいた時にじんましんが出る人が多いことからウイルスが疑われたり、少数ですが精神的ストレスによるものが考えられたり、最近では胃潰瘍・十二指腸潰瘍と関係が深いヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)との関係も注目を集めています。でも、いくらいろんなことが考えられようと、さきほど述べたように原因は患者様により千差万別であると考えられ、これらの「話題」にあてはまらない患者様が多いのです。
現在のところ、「二度とじんましんが出なくする」治療は地上に存在しません。放置すると本当につらいじんましんなので、
じんましんを「おさえる」治療はそれなりに発達しています
。たいてい、「抗ヒスタミン剤」ないし「抗アレルギー剤」を、内服(錠剤)します。「抗ヒスタミン剤」や「抗アレルギー剤」は20種類ほどあり、ある人には抜群に効くのに別の人にはぜんぜんダメ、といった具合で個人差が大きいものです。そのため、何日か飲んでみて効果がない場合は別の薬剤を試すこともあります。この内服治療のやり方も非常に多彩なバリエーションがありますので、診察時にご相談ください。
貝瀬皮膚科情報紙
「やなぎばし快快通信」4号
にも「じんましん」を特集しています。あわせてご覧ください。
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