発行 貝瀬皮膚科
 2003(平成15)年11月30日 第14号
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 《 インターネット版 》
◆◆◆ 特集 しもやけ ◆◆◆

[ しもやけの症状 ]
 医学的には「凍瘡(とうそう)」と言います。
 指全体が腫れる場合と、丸い発疹をつくる場合があります。いずれも痛がゆく、相当つらいものです。ときに耳・鼻・ほっぺにも出ます。ひどくなると、水疱・びらん・潰瘍を形成し、「くずれた」状態になります。

[ 真冬よりも、その少し前に出やすい ]
 しもやけは、気温5℃以下で、最高・ 最低気温の差が10度位のときに起こり やすいと言われています。真冬の、少 し前に出やすいというわけです。
 以前は、しもやけの子供が多かった ものですが、暖房・栄養状態の改善な どにより全国的に減少傾向にあります。

[ しもやけのメカニズム ]
 気温が下がると、体温を逃がさないように、血管が収縮する防衛反応」が働き、血流が「せきとめられた」ようになって皮膚の酸素・栄養が不足します。さらに個人の体質・局所の圧迫などが加り、うっ血・むくみを(下流がせきとめられて洪水のようになるため)生じ、しもやけになります。この体質には、遺伝傾向があります。
 冷たい手足などを急に暖めたり、もんだりすると、血流が悪いところにいきなり血液が流れ込んで、さらにうっ血して悪化します。

[ しもやけの治療 ]
 皮膚科では、ヘパリン類似物質軟膏(ヒルドイドなど)を主に外用しますが、重傷の場合、血管を拡張させる軟膏も用います。
 内服薬では、人参養栄湯という漢方薬がかなり効きます。ほかにビタミンE(ユベラなど)・カルジノゲナーゼがよく用いられます。重症例では、循環器科で用いる血管拡張剤(内服)で改善することがあります。

[ しもやけの予防 ]
 大切なのは予防。外出時は、少し大きめで厚めの手袋・靴下を着用しましょう。もちろん、きつい靴はダメです。靴下が湿気をおびたら、とりかえましょう。水仕事・雪遊びなどの後には乾いたタオルでよく手をふきましょう。手や足は濡れたままにしておいてはいけません
 ストーブ・こたつ・お湯などで急に暖めると、かえってうっ血して悪化します。マッサージしながら、少しずつ暖めてください。マッサージは、とくに入浴時に有効です。しもやけになる前から行ないたいものです
 食事は、タンパク質・ビタミンE(小麦胚芽・胚芽米・植物油・緑黄色野菜などに多く含まれる)を十分とるように心がけましょう。

[ 自律訓練法 ]
 次の2方法を、しもやけに試してみる価値があります。
(1) 入浴時に水・お湯に5分間くらいずつ交互につける。
 有名な養生法ですが、しもやけになってしまってからでは逆効果です。
(2) 寝る前に、手足が「暖かくなる」または「重くなる」と自分に言いきかせる。(一般に自律訓練法とはこれ) 
 まず片方の足(手)から始め、順々に全ての手足に広げていきます。この方法は、高血圧・自律神経失調症・不眠症などにも効果があるとされています。

[ ちょっとご注意を ]
 しもやけが、 いつまでも続いたり、関節痛・微熱な ど、全身的な症状を伴ってきた場合は、 膠原病(こうげんびょう)などの部分症 の可能性があります。念のためいちど 検査を受けられるとよいでしょう。


□□□ 天文豆知識 □□□
土星も大(?)接近

 今年8月には火星が6万年ぶりという大接近をして話題になりました( 本紙10号参照 )が、じつは土星も、まもなく30年ぶりという大(ん〜)接近をするのです。ただし、もともと土星までの平均距離は太陽までの距離の8.05倍もあって、ものすごく遠方にあるため、今回の接近も平均距離と比べて6%くらいの接近でしかありません。

 現在、土星はふたご座にあり、光度マイナス0.4等なので、冬の夜空でよく目立つふたご座の中でもいちばん明るく輝いており、簡単に見つけられます。

最接近はキリよく2004年1月1日ですが、比較的近距離まで来た火星とは違い、どんどん近づいてすぐ遠ざかっていくわけではなく、いつ見てもほぼ同じ大きさの土星が見られます

 いっぽう、有名な土星の「輪」は、地球との位置関係の変化によりゆっくりと傾きを変えます。今回の接近時には、輪が大きく傾いているため、見ごたえがあります。


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