| ●水槽の方針 ・とりあえず、チョウチョウウオ・ヤッコ・ハギ・フグなどを飼育するときはライブロックや無脊椎動物を一切飼わない"魚専用水槽"にしましょう。
海水魚飼育で大問題になることのひとつに、海水魚は淡水魚にくらべて白点病、ウーディニウム病という寄生虫病に非常にかかりやすいということがあります。
これは、水質が安定していれば罹らないというものではなく、魚が健康で、システムが安定していても発生する可能性は常にあり、対策を講じておく必要があります。ただ、
病気に罹りやすい仲間と罹りにくい仲間はほぼ分けることができ、チョウチョウウオ、ヤッコ、ハギ、ハコフグなどは、非常に罹りやすいです。
特に白点病などの病気にかかりやすい魚をメインに飼育したいときなどは、ライブロックをはじめ海藻、エビ・カニ、他一切の無籍堆動物などは一切飼育せず、”魚(と細菌だ
け)”にする飼育をお勧めします。
サンゴなどはもちろんですが、ライブロックやなんらかの無脊椎動物を一時でも飼育していると、水槽内にヨコエビやゴカイ・ウミケムシその他多種多様の小さな動物が時間
とともに無数に繁殖します。これらは本来、水質的には害虫ではなく無脊椎を飼育している水槽では有機物を食べてくれ、しかも魚のエサにもなるむしろ益虫なのですが、魚
に病気が出てしまったとき薬品を使用するとヨコエビなど一部を除き一気に死滅してしまいうため、結果として薬品の使用が出来ず、病気の治療ができない水槽になってしま
います。
無脊椎水槽でも使用できる薬品もありますが、現状の製品の多くは残念ながら白点などが重度にかかってしまうと効果が及ばず、回復はまず難しいです。
少なくとも、海水魚飼育における”勝手”がわからない場合、水槽の安定度に不安があるうちは上記のような魚を飼育する場合は、「魚だけ」水槽で飼育することにに、いつで
も治療を出来るようにしておかなければ、病気が出てしまったときに手のうちようがありません。
薬品は魚に悪いので、出来るだけ自然に近い水槽にしたほうがいいというご意見も確かに正当かと思いますが、実際に病気が出てしまったら有効な手が打てず、本当に困
ってしまいます。
ろ過システムが十分に安定した無脊椎水槽で、僅かなヤッコやハギ類を加減しながら飼育したり、またオゾナイザーを有効に使用して白点病を防ぐなどの手法はあります
が、これも多くの方の飼育例を参考にさせていただいても結論が出ず、昨年、ウーディニウム病と白点病についての実験を行ってやっと判明したところです。
(機関誌BL4、飼育器具類のガイド等をご参照願います。)
では逆に、60cm程度の水槽で、僅かな数の無脊椎動物と魚を無理に一緒に飼育するために、飼育器具がもう一式揃うほどの費用をかけて、如何なる場合もオゾンや殺菌
灯をあわせて使用する事が常識で妥当なのか?といわれますと、到底現実的とは申せません。
また薬は悪いといっても、オゾンや殺菌灯にも、メリット、デメリットがあります。
・どうか流行に流されないでください。
以前より多くの方がすでに無脊椎動物と病気(白点病、ウーディニウム病)に掛かりやすい魚をなんらためらい無く一緒に収容し、白点やウーディニムが出てからその治療をど
うすればいいか、という質問が後を絶ちません。
これは、治療法が分からないほどの初心者の方が、このような飼育を行ってしまっている時点ですでに失敗をしていることになります。
あまりこのような事は申上げたくなく、過去にも掲載しては消したことでありますが、このような無脊椎動物・ライブロックと、病気にかかりやすい魚を一緒に飼育することが何
の問題も無いように雑誌、お店などで薦められ、またライブロックを入れるのは常識のように薦められ、それでに安定をすれば病気は出ないがごとく言われたことさえありました。
こういった情報が原因で一体どれだけの本来治療できた魚が死んでしまっているか分かりません。
現にお店自身がどうすることもできず白点、ウーディニウム病蔓延状態で魚を売ってしまっている場合が非常に多いです。
「薬は魚に悪いからダメだ」という主張が間違いとは申しませんが、では病気で死んでしまい、またそういう魚を売ることはよいのかと思います。
白点病が高い可能性で発生することが分かっていながら、出てもなんら対処法が取れない飼育方法を薦め、またそれが間違いだと分かっても、間違っていることを認めないた
めに訂正も行わず、手のひらを返したようにあとから主張を覆すという事が起きているように思います。
この業界の情報も消費者、読者以外の誰かのための”利益誘導”に使用されていることは非常に多いということだけは意識して頂きたいと思います。
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●ろ過システムと管理
魚専用(薬品治療をする)水槽と、無脊椎水槽のメンテナンスや管理の違い
薬品治療をすることを予め目算に入れた魚専用水槽と、基本的に薬品を使わない(使えない)無脊椎やライブロックを入れた水槽では管理方法やそれに向いているろ過シ
ステムも変わってきます。(もちろん同じ構造のシステムでも飼えない訳ではないのですが)
無脊椎水槽では、魚が少なく水をほとんど汚さないサンゴが多い水槽などの場合、基本的に掃除などが不要である場合も多いです。これは、もともと汚れが少ないことに加
え、上記で述べましたように水槽内に繁殖する小さな生物がろ材の目詰まりをふせいでくれる作用があるためです。
しかし、魚水槽の場合は発生するゴミや汚れの量も多いことに加え、このたびの飼育法では薬品を使用することを前提にしているため、無脊椎水槽に発生する小さな生物も
いないことから、汚れやゴミのろ材が溜まりやすく、物理ろ過で一箇所に集め人為的・定期的に清掃する必要があります。
魚の飼育に向いたシステムは、オーバーフロー式や大きな密閉式など、良いものを求めれば際限がないですが、ここでは最低限のシステムとして小型水槽で飼育する場合
の方法をご紹介します。
上部フィルター+底砂を使用したシステム (この方法は当方の雑誌bLの創刊号にも掲載したものです。)
上部フィルターにウールマット(約3枚)だけを入れて物理ろ過中心として使用し、生物ろ過は水槽の底砂を主に使用したシステムです。以下に、概要と実際のセッティング例
をお示しします。

(構造の概要図) (実際の水槽例 ※水流用パワーヘッドと、還元ろ過BOXを追加しています。)
概要図にもありますが、砂の中にスポンジろ材や一般的な焼成ろ材などをネットなどに入れたものを砂の中に敷き込んでおくと適度に隙間が出来、通水性がよくなると考えら
れます。生物ろ過は、実際は目に見えて水が流れているようなところより、僅かずつジワジワ流れているような所のほうが効率よく行われており、その点では水槽の底に敷いた
数cmの砂は、それに適していると考えております。実際の水槽例のように、パワーヘッドで水流を少しでも強化しておくと底砂の通水がさらによくなり、生物ろ過が強化されま
す。この方法は、水槽で溜まるゴミをすべて上部フィルターに集中させることを目的としたものです。
なお、パウダー砂は表面積は大変大きいですが、水通りがあまりにも悪い上、水流で飛ばされてろ過器に吸い込まれやすく、お薦めできません。
底砂が病気の原因になりやすいので敷かない方が良いという考えも妥当であると思われますが、逆に敷いていなかったら絶対病気がでないわけでなく、砂が無くとも水槽の
底やコケやゴミにいくらでも病原菌や白点虫は付着しています。砂を敷き、その表層を魚が年中突付いたり、激しく動いて砂を攪拌する魚(底ハゼ類など)がいればかえって表
層は清潔な良い状態を維持しやすいといえるでしょう。
なお、上部フィルターの変わりに密閉式フィルターを使用することももちろん可能です。この場合、放水するパイプを水上に設置するとエアーレーションは出来るのですが、塩ダ
レがでやすいため、できれば水中に設置して別途でエアーレーションを設置したほうがよいかと思います。
注意 ウールを中途半端にいじらない事
このシステムでは、物理濾過層としてウールマットを使用しておりますが、もっとも重要なことはある程度汚れたウールマットを不用意にいじらないことです。ウールマットの手
入れはよほど必要性が無い限り、極力しないことをお勧めします。(以前まで、このご注意が抜けておりました。すみません。<(_
_)>)
理解しにくい面もあるかと思いますが、物理濾過層というものはある程度汚れた状態で初めて細かな濁りも除去できる状態になり、正常に機能するもので、新品の状態では
ほとんど役にたっておりません。”汚れは汚れによってろ過されている、”といえます。
そしてこのバランスは、長い時間をかけて少しずつ蓄積した汚れ(有機物)や細菌と、ろ過器内の水の流れ方でパズルをはめ込んだように安定しており、少しでもウールマット
の場所を動かしたりすれば、とたんにウールに溜まって留まっていた汚れや細菌が、逆に流れ出し、水槽内に出てきてしまいます。いわば、ウールを流れている水で逆に洗うよ
うなことになってしまうのです。これは、上部フィルターに限らず、他のフィルターでも同じ事が言えます。
特に、ある程度汚れたウールで一旦この状態に陥ってしまうと、長期間に渡って水槽が不調になってしまうことが多く、この場合はウールマットを完全に洗浄するか、交換する
などの処置が必要です。(あるいは、生き物を全部退けられる場合に限りますが、次の章の●ろ過システムの追加事項・簡単な改造のような手法もとりえます。)
ろ過器のメンテナンス (ウールマットを上から2枚だけ換える)
上部フィルターのメンテナンスの仕方が非常に難問です。私も未だに悩み、完全に定まっておらず、お勧めする手法もしばしば変更しております。(すみません)
物理ろ過器は上記で説明しました理由で、非常に微妙なバランスを保っており、特に必要が無い限り極力洗わないようにしたいのですが、止むを得ず洗う必要が生じた際の
み、以下のようにしてみることをお勧めします。
・ポンプを停止させ、ウールマットの2枚目までを持ち、そっとめくって3枚目の表面の様子を見てみる。もし、見た目で3枚目がほとんど汚れていないようであれば、この上の2
枚だけを可能な限りそっと外し、新品に交換する。(普通は、1枚目だけがよく汚れているはずです。)
・もしウールマットの3枚目まで色がつき、汚れているようであれば、上部フィルターを丸ごと外してろ過器も完全に洗浄してしまいましょう。ろ材(ウールマット)は新品に交換し
ます。
これは、前述の”注意 ウールを中途半端にいじらない事”で危惧してのことで、部分的なメンテナンスが全体に影響してしまう、ろ過器がひとつの層しかない(単層式)の悲し
さです。
従来は、上部フィルターにウールと生物ろ過用のサンゴ砂などの双方をセットし、物理ろ材だけを洗浄するということをおこなっていたのですが、やはり洗浄後にろ過器内の
水の流れ方がかわってしまうため、生物ろ材中のろ過細菌や病原虫が流出し、魚に悪影響がでてしまうことがしばしばありました。しかし、完全に交換すると物理ろ過能力が
しばらくゼロに状態に戻ってしまうため、できるだけ最低限のろ過能力だけでも残したいということから、上記のような非常に細やかな作業になっております。
密閉式フィルターなどと併用するとメンテナンス時期の危機を大幅に軽減できます。
上記の上部フィルターと底砂を使用した方法は、いわば最低限の方法です。欠点は上記でも紹介しましたが、メンテナンスの際、ウールなどを部分交換すれば病気が発生し
やすく、すべて交換して新しいろ材になると、物理ろ過能力の安定が一旦ゼロまで戻ってしまうことです。
そこで、追加としまして、小型でも良いので密閉式フィルターや水中フィルターなどを加えて設置してこちらにもウールなど物理ろ過目的で使用しておき、そのメンテナンスを
上部フィルターのメンテナンス(ウール交換)と時期を常に3ヶ月づつずらして片方ずつ行えば、つねに片方は安定した状態で稼動させることができるため物理ろ過能力が維持
され、安全です。
(ご参考まで)物理ろ材の扱いには2つの考え方が
上記でご紹介しましたのは、ろ材(ウール)にできるだけ汚れを溜めることでそのろ過能力を強化し、それによって安定を得てできるだけそれを崩さないようにしたい、というも
のですが、一方でウールマットを頻繁に掃除することで清潔に保ち、病原菌も排出してしまい、魚を健康に保つという手法もあります。昔は私もその手法を実践していた時期も
ありました。
先日、この手法で現在も長期的に良い状態を保ち、安定をさせておられる方と意見交換をさせていただき、こちらも方法も有効であるということを改めて認識しました。
ただこれは、あくまで物理濾過層の後ろに控えている生物濾過層が安定しており、上記で紹介したような底砂を敷いただけの濾過層でなく、OF式など通水のある濾過層で
なければならないと思います。いわば、生物濾過層も物理濾過層として充分に機能するような状態で有効な方法ではないかと思われます。
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●ろ過システムの追加事項・簡単な改造・既製品のお勧め上部フィルター
濾過層を初期から安定させる方法
新しい新品のウールや、先に記述しました中途半端に汚れたウールをいじってしまって水質が不安定になった際、水槽内に生き物が居ない場合に限りますが、かなり早期に
安定させる方法があります。それは、他の水槽からもってきた水槽の汚れ(ヘドロ)を、投入する手法です。これは、濾過層の形状にもよりますが、濾過層に直接投入せず、水
槽に入れてヘドロをポンプから普通に水槽のゴミを吸うように吸水させ、濾過層内に順次汚れが撒かれるようにしたほうが自然に目詰まりがおき、安定しやすいと思います。
上部式ではありませんが、私は今年3月頃、180*60*60cmのOF式濾過層2本を立ち上げる際、新品の濾過層・ろ材に他の水槽から集めてきたヘドロが多量に混ざった水と、
汚れたスポンジろ材を小豆砂の濾過層内に入れ込みました。当然、当日は水が濁っていましたが、2日後には水は非常に綺麗になり、長期間かけて安定させた水槽をあまり
透明度が変らないように思えました。その後、結構なペースで魚類や無脊椎動物を収容していきましたが、普通の場合より比較的かなり多くの生物を早期に収容できたと思い
ます。
新品の濾過層
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他の水槽からあつめてきたヘドロ海水と、スポンジろ材
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スポンジろ材を砂に埋め込んでいる最中です
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安定化改造の例
上記のような一般的な単層式の上部フィルターで危険なことは、上のろ材を変えてしまうと、その下のろ材へ流れる水が変わってしまい、細菌や汚れを流出させてしまうこと
です。そこで、以下のような上部フィルターの改造をおこなってみました。

@改造前 A改造後
ろ材1の下にプレートを入れ、ここは水に浸らない”ドライ状態”で使用し、ろ材2の部分と分離します。普通、このような構造の場合はプレートの部分はパンチボードを使用す
るものですが、今回あえて普通の板を利用したのは、理由が2つあり、まず水がろ材1の内部を横方向に移動し、少しでもろ材1中を効率よく、長く通過させるためと、もうひとつ
はろ材1(ウール)が目詰まりを起こしても下のろ材2への水の流れ方がほとんど変らないことを狙ったことです。(無論、パンチボードにしていても悪いわけではありません。)
ろ材1を通過した水はろ過器の端部分からしか下へ降りませんが、実際はプレートは裏側にも多少水が伝います。また、下のみウエット状態なので流れが不均一であることは
あまり問題になりません。
この状態なら、ろ材1(すなわちウール)を交換しても下への水の流れ方がほとんど変らず、またろ材2が常に安定して効いているため、メンテナンスの危険性が激減すると思
われます。
実際の改造作業途中の写真を下に掲載します。改造には、ニッソースライドフィルター600を使用しています。
プレートは上部フィルター本体との着脱を考慮し、塩ビ管の直管と、ソケットそれぞれ短く切ったものを双方に接着します。

内部の水位を調整するため、排水部にOF管をつけます。これには、塩ビ管の13-20異型ソケットの20側を短く切り落としたものを使用しています。
フィルター側に差し込むのは13パイの方ですが、ソケットの方が若干細いため、ビニールテープを数回巻いて調整します。

ろ材2の部分に、小豆大サンゴ砂をセットし、プレートをセットした様子です。 さらにウールマットをプレートの上にのせ、フィルターのトイを戻した状態です。
既製品のお勧め上部フィルター
上記の改造を行った状態に近い構造で、安価な既製品(GEX グランデカスタム600)を先日発見し、こちらの商品にも加えました。(ただし、60cm水槽用のみです。)
ウールのためのドライ濾過層とウエットの生物濾過層が完全に分離しており、ウール層だけを交換・清掃しても生物濾過層の部分にはあまり影響がなく、バランスが崩れ
ずに済みます。
(外箱)

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-当店実験水槽での使用例-
付属のウールを2枚ともドライ層に敷き、ウエット層には3cmのスポンジマ
ットに5mmの穴を30個ほどあけたものと小豆大サンゴ砂を使用しています。
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上部フィルターの安定性の問題や注意点につきましては、魚飼育ガイドの以下の項目をご参考にして頂けますと幸いです。
後日、飼育器具類のガイドに移動し、使用法の詳細を行う予定です。
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●還元ろ過とプロテインスキマーの使用
還元ろ過の付加
普通の水換えを行って飼育するのであれば十分ですが、還元ろ過器を設置し有効に機能させれば硝酸塩の除去・維持ができるため、水替えがほぼ不要なシステムにでき
ます。この場合でも、1ヶ月に1回、3分の1程度は水を換えたほうが良いでしょう。
プロテインスキマーの設置
昨今は無脊椎水槽での使用が流行していますが、汚れの多い魚の水槽でも使用する事は有効だと思われます。ただし、必須ではありませんし、設置場所の問題もあります
ので、特別魚が多い場合などで検討されると良いと思います。
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●水槽の立ち上げ時〜安定までの水質
・立ち上げ初期〜1ヶ月
これは、淡水魚や無脊椎水槽でも同じことですが、水槽には当初、ろ過細菌がほとんどおりません。魚や生き物を収容・飼育したり、人工的に投入することで繁殖させていき
ます。 この一連の間、下の簡単なグラフのようにまず生物の出した水中の有害なアンモニアの濃度が上昇し、その後ろ過細菌の繁殖が進むとである時点から低下、次に亜
硝酸、最終的にもっとも害の少ない硝酸塩が蓄積されていきます。(この硝酸塩は、通常は水替えで除去するのが普通なのですが、還元ろ過はこの硝酸塩も除去してします。)

・1〜2ヶ月の間(もっとも危険な時期!)
実はこの間が、海水魚飼育でもっとも失敗しやすい時期です。なぜかといいますと、アンモニア・亜硝酸など化学的な水質はすでに安定しているのですが、ろ材にはまだまだ
細菌が継続して繁殖している時期で、細菌のろ材へ定着が悪く、繁殖しかかっている細菌自体がろ材から剥離し、結果的に水中の細菌濃度が高くなり、魚に影響を及ぼして
しまっているようです。
そのため、細菌病などが発生しやすく、水槽立ち上げ初期よりも水が”薄濁り”をしていることもあります。
この時期は特に細菌病に弱いヤッコの収容は控えたほうが良いでしょう。また、硫酸銅をこの時期に使用しますと、水中の菌濃度が更に増え魚が細菌に犯されて最悪です。
使用するときは、細菌病予防薬グリーンFゴールドとの併用が必須です。
この時期、ろ過の安定はおそめてしまうのですがさしあたりの魚の病気防止には、殺菌灯が極めて有効ですが、安定は遅くなると思われます。
これには、上記のろ過システムの追加事項・簡単な改造の濾過層を初期から安定させる方法の手法が大変有効ですので、可能ならセット初期に行っておくことをお勧めしま
す。
・3ヶ月以降(安定期)
これからは本当の安定期に入ります。すなわち、水中に細菌が少なく、ろ材に細菌が多い時期です。こうなるとやっと安定して魚が飼えるようになってきます。また、硫酸銅な
どを使用しても、上記の「ろ過細菌と薬品の関係」にさえ注意していれば魚が死亡するということはあまりありません。この状態まで無事にたどり着くことが先決です。
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●魚と水質について
硝酸塩について
水中に時間と共に溜まってくる硝酸塩についてですが、一応一般的な魚で体調が良い状態であれば、20ppm程度の濃度であれば十分に耐えることができます。その後、だ
んだんと徐々に硝酸塩が増えていくのであれば、最終的に50ppmくらいになっても耐えられる種が多いです。
ただ、小型ヤッコの仲間などやや敏感な種は、できるだけ20ppm程度以内で飼育するのが良いでしょう。また、買って来た魚をはじめて水槽に収容するときなども、できるだ
け硝酸塩を減らしておいたほうが良いです。いきなり高濃度の水にいれると、やはり不調になってしまいます。
水変えしない飼育では、硝酸塩が無くてもKHとPHに注意しましょう。
とくに還元ろ過を使用し、長期間水替えをしない水では硝酸塩がほとんど無くても、KH値が下がり、それによってpHの値が下がりやすくなってきます。
また比重を低くして飼育している場合も、淡水に近い分pHが下がり気味になります。そこで、KH値(≒アルカリ度)を12〜18程度に上昇、安定させておいて、それによってP
Hを8.0〜8.4程度にしておくことをお勧めします。
今までは、硝酸塩の増加によってPH値が下がりましたので、硝酸塩による害と重なってわかりにくかったのですが、どうやらpH値が低いことも特に新しく収容した魚にとって
は良くないようであり、長期間掛けて適応した魚ではあまり影響は無いようです。
低いpH値の水質には慣れるのに相当な時間がかかることも予想されますので、普段から調整しておくことが得策だと思います。
pH、kH値は下がっていたときもいきなり上昇させず、数時間おきに徐々に行い、全体で1日以上くらいかける気で行いましょう。
添加剤は必要か
サンゴでは添加剤などをよく使用しますが、魚ではどうか?ということになります。2週間に1回程度の定期的なに水替え飼育の際は、とくに必要は無いと考えておりますが、
還元ろ過などで水替えをしない飼育などの場合はサンゴへの添加量の半量程度でよいので使用してやったほうが良いと考えております。魚類も水中からミネラルを取っていま
すので、多少は補給してやるべきでしょう。サンゴなどと違い餌をバリバリ食べますので、それほど拘る必要はないとおもいます。
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●ろ過細菌と薬品の関係
細菌以前に、水槽の中にライブロックやなんらかの無脊椎動物を投入していると、それに付着しているような微小動物が水槽に繁殖していますので、この場合に薬品を使用
するとそれらの大部分が一気に死亡するために水が大変汚れてしまうのはもちろんですが、こと細菌だけに注目してもこのようなことが起きていると思われます。
魚水槽で薬品を使用した場合、ろ過細菌などへの影響はどうなるのか?というご質問が大変多いですので、当方の見解をここでご紹介いたします。
まず、ろ過細菌の中には各種の魚病治療薬に対して、耐性を持つものと耐えられずに死んでしまうものが双方おります。
「薬品を使用するととたんに亜硝酸・アンモニアがでてきた」あるいは「ろ過能力が低下した」という場合があります。しかし一方で、当店の在庫水槽でもそうですが、グリーン
Fゴールドや、場合によっては硫酸銅を使用しても、水質およびみかけ上全く影響がでない水槽もあります。
これは、あらかじめ薬品を以前から使用しているためすでにそれに耐えられない細菌が死亡しきっており、ろ材には耐性をもった種類の細菌だけが十分に繁殖しているから
であると思われます。
硝化細菌でいえば、よく知られているニトロソモナス、ニトロバクター以外にも同様の役割を派果たす細菌は多種おり、アンモニア分解には、”ニトロソモナス”のようにニトロ
のあとに”ソ”がつく名前の細菌の属、ニトロソコッカス、ニロトソロバス、ニトロソスピラ、ニトロソピア
など等多数、そして亜硝酸を硝酸塩に変える細菌には、ニトロバクターの
ほかにニトロコッカス・ニトロスピニア・など等・・があり、ようは同じ働きをしてくれる細菌はかなり種類がおり、これらの種のうち、もしくは同種でも薬害に耐えられるものだけが
残って繁殖をしていれば、後に薬品を使用したときでも、特に水質的な問題が発生しないのだろうと考えております。
初めて薬品を使用し、耐えられない細菌が死亡すると、水が濁ったり、一時的にろ過能力の低下を招くこともよくあります。
それゆえ、当方では新たな”魚専用”水槽を作る場合、病気などが無くても最初から、あるいはある程度魚を収容するとグリーンFゴールドなどの薬品を予め使用しておきそれ
らの薬品に耐えられる細菌に”限定”してしまう、という事をおこなっています。
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●水温
一般の熱帯性海水魚
マニラ・インドネシアものなどの一般種では、水温は26℃前後が良いのですが、多くの種類が水質さえ良好であれば31℃程度でも耐えてくれます。
過去ハシナガチョウチョウウオ、ナンヨウハギなどが白点病にかかったとき、治療のために水温を35℃にして1週間維持しても、死亡するものは少ないという結果が出ました。
(決して高水温がよいということでなく、少しづつ慣らしていけば耐えるという意味です。)
またこれはインドネシア産やフィリピン産の魚にいえることで、近海やオーストラリアなど赤道から離れた地域産の魚種は、26℃程度に抑える必要があり、少しずつ慣らしても
28℃程度までに抑える必要があるでしょう。
低い方がどれくらい耐えられるかはあまり沢山の例をとっていないのですが、陰日性サンゴと一緒に飼育をした水槽の例では、一般種の多くが、20℃くらいでもほぼ問題なく
飼育はできるようです。また、当店が冬場の通信販売で水温が低すぎたため死着したと思われる場合では、15℃くらいに絶えられる限界があるように感じております。
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●海水魚と比重
魚専用水槽であれば比重は1.012〜1.013(※これはディープシックス比重計の値です。)が便利かつ有効 (ただし、サメ・エイの仲間は除外)
2005年度までは、この項目ではサメ・エイなどの軟骨魚類・およびすべての無脊椎動物を除き、一般的な海水魚は、適正比重を1.017〜1.019が良いとしておりましたが、先
日の当方の低比重治療の研究において、小型魚類、幼魚を除き、多くの一般鑑賞魚種が最低比重1.007(旧インスタントーシャン比重計で測定)でもさしあたり耐えうる事が実
証され、さらに、ヤッコ・チョウチョウウオなどの魚で試験を行ったところ、比重:1.015-1.016程度で1年以上の飼育でほぼ問題がないことも確認されました。
ただし、以下の魚はこの比重では死亡してしまうものが発生することが確認されていますのでご注意ください。
小型ヤッコの4cm以下の幼魚(特にフレームエンゼル、マルチカラーなどのケントロピーゼ属)、ジョーフィッシュの仲間、ミノカサゴの仲間、など
詳しくは、以下の「病気についての白点病」の項目で記述いたしますが、魚専用水槽の場合、比重を1.012-1.0135程度に保てば、白点病などに罹った際、日本動物薬品製グ
リーンFゴールドという一般的・かつ魚に比較的安全な細菌性疾病用の治療薬での効果的な治癒効果が認められており、病気になるときのことをあらかじめ想定して普段から
比重をこの値飼育をしておくことが便利・かつ有効であると考えております。
ただし、サメ・エイなどの軟骨魚類は、無脊椎と同様の扱いをする必要があり、これらを飼育をしている場合は、むしろ無脊椎に適当な比重に近い1.022〜1.024程度の飼育す
るの必要があります。一般的な硬骨魚類は、海水よりも体液の濃度が薄く、水をいつも奪われる状態であるのに対し、無脊椎、これら軟骨魚類はその逆になっています。
また、これは薬品が使用できる水槽では有効なことではありますが、単に比重を下げているだけでは白点病やウーディニウム病などの病気はかえって繁殖しやすくなります。
そのため、薬品治療を考慮に入れた比重であるとお考えいただけますと幸いです。
低比重が不適な例外の魚(追記 2008・7・4)
以下のごく一部の魚で、低比重飼育があまり向かず、不調になってしまうものが確認されています。特に水合わせなどだけで急激な変化で低比重になると良くないようです。
以下のものには、低比重による飼育を一応、避けていただいた方が良いようです。
小型ヤッコ(ケントロ)の4cm未満のもの(特にフレーム、マルチカラーなど)・ジョーフィッシュの仲間・ミノカサゴなどの仲間
比重計の誤差
一般的な鑑賞魚用比重計には、各製品によってかなり誤差があります。しかし、一流メーカーさんのものであれば同じ製品での誤差は少なく、あらかじめメーカー間の誤差範
囲だけを知っていれば十分に使用できます。メーカーさんを弁護するわけではないのですが、これら安価な測定器具で高い精度を出すことは非常に難しく、実際に正確な値を
測定できる実験用のガラスのボーメ計などは非常に高価な上、扱いに注意しなければ簡単に折れてしまう形状をしています。その意味では、観賞用製品は、価格的にも使用
時にも大変扱いやすい製品であるといえると思います。 →こちらに、器具専用のページを用意し、解説を移しました。
昨今は、ディープシックスをご使用されている方が多く、本ページでは特に器具の名前の記述のない場合は原則としてこの機種での値とさせていただきます。
(以前は、インスタントオーシャンを基準として説明させて頂いておりました。)
低比重の他の効果
当店の魚類を入荷する水槽でもこのやや低比重を保っているところ、あきらかに入荷直後の死亡が減っております。これは、これらやや低めの比重が魚体のダメージを緩和
しているためではないかと考えております。海水魚は、常に外界に水分を体表から奪われ、それを補うために海水を飲み込み、塩類だけを鰓から排出し、濃い尿をだして体内
の浸透圧と水分をたもっています。いわば普段から相当ストレスのかかった状態であり、それをすこし緩和するといういみで、大きな効果があると見ております。
低比重の時のpH値のご注意
低比重で飼育を行っているとき、いわば真水に近いわけですので、最終的に落ちるpHの値も低くなります。このとき、あわてて大量のKH,PH上昇材をいれますと、その上
がり幅でpHが一気に上がってしまい、魚にpHショックを与えてその後数日〜1週間くらいの間に死んでしまうことがあります。pHが低い状態はベストとはいえませんが、決
してそれで突然魚が死ぬことはなく、むしろ一気に上がることの方がよほど危険ですのでご注意ください。(このまえ、当方でも同じ大失敗をしました・・。)
低比重(1.014ディープシックス比重計)水換えまたはpH・KH上昇剤などを使用しなければ、最終的にのとき、pH値は7.4程度になるようです。これは長期的にはやはりあ
まり好ましくありませんので、kH上昇剤を普段から定期的に添加して、KH値8以上、pH7.8〜8.2を維持するようにしましょう。
・最終的には比重を通常レベルに戻しておくこともお勧めです。
病気の発生率だけを見ますと、比重が高いほうがやや発生しにくい病気の方が多いです。(白点・ウーディニウムなど)
病気が発生する原因はいくつもありますが、たとえば白点病などはトリートメントされていない新しい魚を追加した場合などに多く、また一旦治療が終了してしまえば病原虫は
一応駆除されており、その後新しい魚を追加しないのであれば、海水の比重を徐徐に上げて、通常の比重(1.020〜1.023程度)にあげておくと良いでしょう。
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●病気
海水魚は、淡水魚に比較して非常に病気にかかりやすいです。発生の多い白点病、ウーディニウム病などの治療法の多くは薬品を使用するものですが、ライブロックやサン
ゴ、他無脊椎動物を飼育している水槽では投薬を行うことができませんので、治療を必要とする病気にかかりやすい魚は、”それらだけで飼育する。”ということを基本におくこ
とが大前提と思います。
冒頭にも記述しておりましたが、昨今どうしても無脊椎動物と病気にかかりやすい魚を一緒に飼育しようという傾向があり、またライブロックは無条件で使用することが常識と
いう理由の無い慣習がありますが、これが原因でどれだけの魚が死んでいったか分かりません。
どうか、魚の種類によっては治療はほぼ必須になるという前提のもとで水槽を立ち上げていただけるようお願いしたい所存です。
・白点病
スズメダイやハゼ、ハナダイなどはあまりかからず、特にチョウチョウウオ、ヤッコ、ハギ、ハコフグの仲間が非常によくかかってしまう病気です。
海水魚の病気の代名詞になっているほどの病気で、原生動物の一種が寄生し、体に0.5mm以下の白点が見えるのが特徴です。やがて白点が増え、魚の鰓などに寄生し、
最後には魚が死んでしまいます。
白点病虫の生活サイクルは、まず魚に付着し、約3日間魚体から栄養を吸収し、大きくなって離れて即〜約日後、約100〜200の仔虫に分裂し、また寄生するというものです。
恐ろしい繁殖力であり、放っておけばまず全滅に近いことになります。
まず最大の対策は、冒頭に記述しておりましたように、「白点に罹りやすい魚を治療の出来ない水槽(すなわち無脊椎やライブロックの入っている水槽)で飼わない」という事
です。

重度の白点病にかかったオウギチョウチョウウオ
治療・予防:
T.低比重+グリーンFゴールド顆粒(以下GFG)+ (場合によって、メチレンブルー併用) による治療法
これまでは、白点病の治療には硫酸銅および銅イオン系の薬品を用いるのが一般的でしたが、比重の項目でものべましたように、1.012〜1.014の低比重+魚にやさしい
GFGなどを併用した治療法をまずお勧めいたします。これは、比重を下げて淡水に近づくため、薬品の効果があがるもののと考えております。
ただし、以下の魚はこの比重では死亡してしまうものが発生することが確認されていますのでご注意ください。
小型ヤッコの4cm以下の幼魚(特にフレームエンゼル、マルチカラーなどのケントロピーゼ属)、ジョーフィッシュの仲間、ミノカサゴの仲間、など
投薬と治療方法
@海水の比重を1.012〜1.0135(これはディープシックス比重計です。インスタントオーシャン比重計なら1.015〜1.016です。※)にしておきます。(当然、無脊椎動物・軟骨魚
類の居ない環境である必要があります。)※各比重計にはかなり誤差があり、これより少しでも高いとほぼ全く効かないことを確認しております。
水温はとくに上げる必要はありません。
AまずグリーンFゴールドを規定量の半分量を投薬します。これは、生体に対する薬品への”慣らし”を兼ねております。
B12時間後、さらに規定量の半量を投薬します。
CグリーンFゴールドの薬効は3日間程度ですので、Bの3日後、規定量をもういちど投薬します。
D白点のライフサイクルから判断すると、2週間は薬効を続けたほうが良いのですが、実際はこの2回の投薬でほぼ完治が見られます。
念のため、さらにCの6日後にもう一度規定量を投薬しておきます。
E全体を通して2週間が経過したのち、無事治癒しましたら、水槽内に活性炭を投入して、薬品による水の黄ばみを取ります。
活性炭の使用量は、一般的な安価なものでは50Lにつき、80gのもの2個程度で良いでしょう。1週間以内でほぼ綺麗になるはずです。
もちろん、海水を交換してしまう方法でもかまいせん。
なお、A〜Dの間で治療効果が見られない場合、またかなり病状が酷い場合は、メチレンブルーの併用を行います。魚への毒性もやや強いですので注意して投薬を行い、規
定量の4分の1程度を最初に投薬します。一旦水についた色が、数時間のうちに色々なものに吸着・分解されてかなり薄くなる場合がありますので、その後、もういちど4分の1
程度を投入します。この後は、上記GFGを併用しつつ、見た目に治りきるまで水の色を確認しながら、あまりに濃くならないようにして1〜2日に一度、規定量の4分の1を使用
されることをお勧めします。見た目に直った際は、もう1週間、3日ごとにGFGを規定量投薬します。
薬品を併用して使用するのは、あくまでメーカーのサポート外ですから、自分の責任において実施して下さい。
通常これでまず治癒させることが可能で、弊害も見られません。当方ではここ数年間、在庫水槽で硫酸銅を使用せずにすんでおります。
GFGは魚に対して安全であり、上記に記しましたように硫酸銅は魚自体にも炎症などの原因になりますが、こちらは逆にそれを治癒させる働きももちます。
この治療法は、水に色がついてしまうのが欠点ですが、よくわからない病気の場合でもこの処理でなおすことが出来る場合が多く、当方も非常に楽をさせていただいて
おります。 この記述のもとになった低比重飼育・トリートメントについての実験記事・記録はこちらです。
U.硫酸銅による治療
ご存知の方も多いと思いますが、銅イオン、また硫酸銅による治療です。白点が多く出てきてしまった時はこれに頼らなければいけないのですが、使用法を誤りますと魚
に危険です。まずは上記のグリーンFゴールド顆粒+低比重をまずお勧めいたしますが、それでも直らない場合、また水に色をどうしてもつけたくないという場合な
ど、こちらの治療法が便利です。
硫酸銅は劇薬であり、人間でも飲むと命にかかわります。魚に使用する際も、決して使用法、使用量を謝らないようにしてください。また、サンゴやエビ、海藻類は硫酸銅
を使用するとほぼ確実に死んでしまいます。
投薬と治療方法について
@水温は、高水温に弱い生き物がいなければ、白点の魚からの離脱を早めるため、27〜28℃に設定します。
(メーカー製の銅イオン治療薬の場合は、取扱説明書にしたがって投薬してください。下記は硫酸銅の結晶を用いる場合です。)
A硫酸銅(五水和物)1gを1Lの水に溶かします。硫酸銅を計るには、園芸用のタネ計りなどを使用すると良いでしょう。ホームセンター等で数百円で売っています。
硫酸銅(五水和物)の水溶液のうち、問題になるのは銅イオンの濃度です。硫酸銅五水和物(CuSO4・5H2O)の分子量は249.7で、このうち銅イオンの原子量は63.5
です。すなわち、硫酸銅硫酸銅(五水和物)には全体の63.5/249.7(約4分の1)銅イオンが含まれていることになります。
この水溶液を水槽の水量100Lに対して、40ml入れると、銅イオンが約0.1ppmになります。
しかし多くの水槽の場合、銅イオンがろ材などに吸着されて中々濃度があがりません。
かならず銅イオンテスターを使用し、初回投入は銅イオンを魚に慣れさせるため0.1ppm程度に抑え、翌日から銅濃度を0.2-0.3ppmに調整しましょう。
(0.3ppm以下は効果が薄いというお話もありますが、実際は0.2ppmでも治療効果が十分にあり、また0.3ppmを越えるとあきらかに影響のでる種がかなりいるようです。
また、比重を低下させているときは薬品の毒性もあがるようですので0.2ppm以内が安全のようです。)
余談ですが、昔筆者が銅テスターも使用せず治療をおこなっていたときは、0.1-0.2ppm程度の濃度であったようですが、それでも治癒ができておりました。
Bこの濃度を、2週間を維持すればほぼ治療できます。24時間程度ごとに濃度を測定し、追加で不足分を計算して投薬します。
見た目に白点が消えていてもこの間は濃度を維持しましょう。魚の体から離れ、一見回復したように見えても、その白点が、数日後に分裂するときに殺虫をするためです。
硫酸銅の濃度の特性として、最初は上昇しにくいのですが、一旦濃度があがると後、あまり投薬しなくてもさがりにくくなってきます。
Dもし、魚が突然フラフラを変な泳ぎ方をした場合は、硫酸銅ショックです。ただちに新しい海水の別の水槽を移すか、アクアセイフを規定量の3倍程度使用すれば、銅を中
和することができます。この処置はすぐに行えば間に合うことが多いですので、あわてずに対処願います。
-その他ご注意-
使用法を誤ると魚を死亡させてしまいますので充分に注意が必要です。また、硫酸銅を使用した場合、ヤッコなどはヒレ、目などが曇ったり炎症を起こす場合がありますの
で、様子を見て、グリーンFゴールドとの併用をお薦めします。
硫酸銅は劇薬の有毒物質ですので絶対に子供の手の届かないところに保管して、あまった溶液などはトイレか、紙にすわせてゴミとして捨てましょう。
硫酸銅の入手は、薬局で印鑑の身分証明書をもっていけば販売してくれます。500gで¥600〜1000程度です。
その他、白点病に関する当方の実験記述です。・・・白点病の対策と実態
・ウーディニウム病
白点病に似た病気で、こちらの方が成虫が小さく、約0.2mm程度です。対策は白点病に準じますが、こちらに関しては、どうやら36W以上の殺菌灯で改善効果が見られるよう
です。
・リムフォシスティス病
胸鰭にかなり羅病したサザナミヤッコ。特に胸鰭に発生すると、それが触れる体表にも移転して死亡にいたることが多く、危険です。
主に鰭などに半透明な吹き出物が出来、それがだんだん大きくなる病気です。原因になっているのは、DNAウイルスの一種でいわば魚の組織の表面にできる異常に増殖し
た細胞であり、その部分の魚の組織と同じ色の吹き出物ができる場合が多いです。腫瘍に近いものと言えるかもしれません。
普通は致命傷になる事は少なく、1mm程度のごく小さなものはある程度の大きさで外れてしまう事が多いですが、重症になるどんどん増えてきます。この場合は治療する
必要があります。この病気は、現在かかった水槽の比重から、別の比重に変化させることだけで直ることもありますが、重症の場合は直らない場合があります。
これまでの治療法としては、比重を1.017程度まで下げて飼育する、あるいはまず水槽の水をバケツなどに魚を入れられる程度取って置き、中にエルバージュ等の抗菌剤を
少量入れておき、その後、魚を取り上げて、直接吹き出物を軽くこすって手で取り、魚をバケツに入れて5分ほど薬浴させ、魚のみを網でそっとすくって水槽に戻すという方法を
ご紹介しておりました。
また、ハタタテダイの仲間は他魚のリムフォシスティスを突付いて食べてしまう習性があるらしく、クリーニングしてくれるのですが、重症の魚といきなり同居させた場合、病魚
をあまりに突付きまわすため、そのストレスで死んでしまったことが何度かあります。
当店での治療法では、ヨウ素の添加を行うとほぼ確実に治療ができるという結果が出ております。ただ、やや長い投与期間が必要で、2週間くらいは続けないと結果が出な
いことがあります。以下にご紹介します。
<ヨウ素添加剤を用いた治療>
※長い間、光に当たった古いヨウ素添加剤は効果が薄くなってしまっていますので、ご注意ください。
ヨウ素は有効ですが、特に慣れていない魚に入れすぎると魚に大変危険な成分です。添加は、必ず添加量と濃度の関係が記述されている製品で行ってください。
添加の初日および2日目は、まず自然界濃度(約0.05ppm)の約1/4以下にあたる、約0.0125ppm程度になるよう投与、3日目からは、半量である0.25ppmになるよう、毎日1回
添加を行います。これを完全になおるまで続けます。
また、普段からヨウ素を少しでもいれておくことは、本病気および、細菌性ぼ病気の予防に役立つと思われます。
<ヨウ素添加による治癒の記録>
上記のサザナミヤッコは、当初比重1.016の魚用在庫水槽にいたものを、無脊椎の水槽(比重1.024程度)に収容し、2週間程度をすごさせましたが、治癒せず、
益々悪化しておりました。それから、ヨウ素(リーフパワーアイオダイン)を添加し始めたところ、以下のようにあきらかな治癒が見られ、最終的に1ヶ月程度でほぼ完治しました。
添加量:水量450Lに対して初日は数滴、2〜3日間は、約20ml、その後は、毎日40ml程度を添加(幾分・誤差や入れ忘れた日も数日ありました。^^;)
→ →
(2007年)11月22日 12月12日 12月22日
・えらむし
魚の鰓に小型の甲殻類の様なもの(コペポーダの類)などが寄生して起こる寄生病です。ほかに理由無く、魚が鰓を異常に早く動かしている場合、寄生の疑いがあります。
早いものでは約1日で魚が死ぬ事があります。
治療法としては、魚を一時的に濃い塩分濃度の海水に付ける方法がありますが、これは約半分の確立で魚が死んでしまうため、推奨できません。また、マゾテンと言う薬品
もありますが、これもかなり有害であり、当然無脊椎動物のいない水槽でのみの使用となります。
もう一つ、アカスジモエビなどのクリーナーを同居させ、駆除させる方法があります。ほか、細菌では低比重+GFGで飼育するようになってから、これらしい症状はみられませ
んので、効果があるのかもしれません。
・外傷
魚が物理的な怪我による傷を負っている場合、放っておいても直ることが多いですが、できればヨウ素を安全に添加しておき、水中を制菌しておくと良いでしょう。酷い場合は
、水槽内にグリーンFゴールドやメチレンブルーを使用しておくのが一番ショックがなく、安全ですが、バケツなどの別容器で10分ほど薬浴しておくと一応の消毒になります。魚
へのストレスを考えますとあまりこの別容器での薬用というのはしない方が良いと思います。
・ビブリオ病
先日まで、外傷と同じ扱いで簡単に済ませておりました。すみません。魚が怪我をしている場合、また血がにじんでいる場合、外傷やビブリオ病の疑いがあります。
外から見ますと、赤い斑点状の傷が出来たり、血管にそって血がにじんでいるように見える場合もあります。あるいは、外観ではほとんど分からないこともあります。
ビブリオ病には数多く種類があり、治せるものと直せない場合もありますが、一応は、白点病と同じ低比重+GFGもしくは単にGFG、メチレンブルーを投薬する方法がお勧めです
魚のみの飼育の場合は水槽内に直接投薬する方が効果的ですが、そうでない場合、リムフォシスティス病の時と同様に別容器でグリーンFゴールド顆粒での薬浴を行いま
す。また、身体の内側が侵されてる可能性もある場合、GFGを経口投与(食べさせる)ことも有効に働く可能性がありますので、エサと混ぜて当たます。
・トリコディナ症
ヤッコやクマノミ類がかかりやすい病気で、魚の体に白い膜が薄っすらと張る様になる病気です。進行が早く、数日で死んでしまう事があります。治療は淡水浴が有効です。
淡水浴をする方法は人によって違いますが、当店では、魚を買うときの生体用のビニール袋を利用して淡水とグリーンFゴールドを色がつくくらい僅かに入れます。
それを病気になった魚のいる飼育水槽に漬け込んでおき、15分ほど待って水温が同じにしてからその中に魚を入れます。普通は魚の体を軽くこすって体表の白い膜を
落とすのですが、内部にエアーストーンに入れてエアーレーションをしておき、魚の体にエアーが当たるようにしておけば、ソフトに同様の効果を得られます。

これで約5分〜10分を待ち、袋内の淡水に体表から剥がれた白や茶色の膜が浮いていればOKです。その後、袋の海水を魚と一緒に別容器に出し、魚だけそっと掬って水
槽に戻します。これを、魚に膜の発生が見られなくなるまで1日に3回程度行います。
この病気は、元はといえば魚の体に出来た傷などが元で、そこに繊毛虫類など原生動物が寄生し、それが付着して体表がさらに細菌に犯されたり粘液の異常分泌が起こっ
ているのだと思われます。いったん普通に飼育していれば発病はほとんど見られません。
淡水浴でのご注意
淡水浴というものは一般的に病気が発生するとよく行われているようですが、実際はトリコディナ症など淡水浴でないと直せない病気以外はあまりお勧めは出来かねます。
これまで淡水浴を行ってきた経験から判断しますと、特に弱った魚へのダメージは幾分大きく、淡水浴の後に死んでしまうということもよくあります。
また、上記の方法であれば水温変化などはあまりありませんが、別容器で淡水浴を行う場合はこの点も変化しやすいため注意が必要です。
・ポップアイ(眼球突出症)
・明らかに片目(稀に両目)が飛び出している状態
魚の目が膨らんで飛び出たようになってしまう症状です。原因は目の中に空気が入ってしまったか、あるいは細菌が入ってその細菌の影響、あるいはそれが作っているガス
によって目が押し出されたかです。病気がひどくなると目が外れてしまうことすらありますが、ありがたいことに命に関わる事は少なく、ポップアイだけの状態なら長期戦で徐々
に治ることも多いです。しかし、あまりに長期間時間がたってしまうと、でっぱった目が固定してしまい、そのまま直りにくくなってしまう場合もあります。
・なんとなく、両目が魚体から少し浮き出ている?ような状態
両目が魚体本体から少し浮き出ている?ような
状態の場合は、浸透圧の調節異常などで、疲れていたり、
ストレスによる場合があり、これはそういった状態に
ならないよう
に、隔離して(弱い水流やエアーレーションが必要です。)落ち着ける環境にしてやれば
1週間程度で、じきに回復をしてくることが多いです。ストレスを下げる意味で、やや比
重を下げめ (1.019〜1.021程度ディープシックス比重計)にしておくのも良いかもしれません。
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●魚のケンカと回避方法
基本的に、同種は同じ水槽で飼育するのは難しい。属が一緒だとケンカし、違うとあまりしない。
海水魚は淡水魚よりケンカは激しく、ごく一部の種を除き同種は争ってしまう場合がほとんどで、水槽では飼育が難しい場合がほとんどです。自然界で群れを作る種類で
も、水槽内では群れの中でケンカをしていおり、弱い順に死んでいき、最後に1匹しか残らないということもよくあります。
ただ、すさまじい密度で飼育すればケンカを起こす余裕もなく飼育できるという事は事実です。しかし、これはスズメダイ、遊泳型のハゼなど、気が強くて気後れしない種に
限っており、気が弱い魚はストレスでダメになってしまいます。
現時点で、水槽内で同種でほぼ問題なく飼育できると、お勧めできる種は、養殖のカクレクマノミ、クロユリ・オグロクロユリハゼの仲間、また、完璧にとはいえませんが、
デバスズメ、沖縄産のルリスズメの3cmまでのもの、くらいでしょうか・・・。
あとほど大きな魚を入れるとケンカしにくい。
これは必ずしもこのようにしなければいけないわけではありませんが、とくにヤッコやハギ、などを後から加えるとき、先住者のほうがまず立場が強い、というか、もともと
先住者にとっては自分の家だとおもっていたところに別の魚が来ますので、追い払おうとするようです。ですので、あとほど大き目の魚をいれていったほうがうまくいく場合
が多いです。また、後から入れたものへの先住者の攻撃があると、後から入れた魚が大変弱りやすく、もしその可能性がある場合は、以下Aの隔離などの方法が必要で
す。
”気後れ”という性質 物怖じする魚は大きな魚が同居しているだけで、イジメがなくても弱ることが多い
餌付いているのに、大変大きな魚と小さな魚を収容したとき、小さい方が苛められている様子も無く、最初は特に問題なさそうに見えるのに、だんだんと日増しに呼吸があ
らくなり、大きさ魚を避けるようになって、食がほそって死んでしまうということがあります。この場合、特にヤッコでは腹部が膨れてしまう事があり、チャイロヤッコという種で
顕著に見られた症状です。これは主にヤッコ、ハギ、などでおこります。残念ながら大きな魚がいるだけでストレスを感じてしまっているらしく、この場合、こういった魚が居な
い水槽へ移動させてやるか、大き目の隔離箱にそっと入れてやるか、水槽を完全に仕切って魚を分けるしか方法がありません。
ポピュラー種でこれが一番顕著な種はツノダシです。本種は、結構攻撃的なくせに、他のチョウチョウウオやヤッコが複数居る水槽でツノダシを1匹だけ収容するとまず1〜2
週間以内でだんだん元気が無くなって最終的に死んでしまいます。かといって群れで収容すると弱い順に死んでしまい、本種を飼育する場合は、本種をボスにして飼育する
必要があると考えております。
類似した種類の魚は特にケンカしやすい。
同じ属の魚はケンカしやすいですが、特に模様が類似した種類では顕著です。例えば、メガネクロハギとパウダーブルータンは色違いで形がそっくりで、こういうものもとて
もケンカしやすいです。
とにかく隔離の準備はしておいたほうが良いです。
お客様のお話でよく耳にすることですが、後から入れた魚が苛めれていてもそのままにしている場合が多いです。新しい魚を足したとき少しでも苛められていたら、苛めて
いるほうをまとめて隔離してしまうのが一番良いです。それができないときは、新しくいれたほうを1週間くらい隔離しておくと、顔合わせにもなってダメージを受けることも少
なく、うまくいきやすいです。とにかく、苛められている魚をそのままにしておいたら、まず不幸な結果になることが多いです。
魚を少し多く飼おうとおもいましたら、よく売っているグッピーの産卵箱や隔離箱、またもちろん自作でもいいですが、用意しておくことを強くお勧めします。
市販の隔離ケースは水どおりが悪い場合がほとんどのため、くれぐれも水流のある場所に設置し、内部が汚れないように掃除してやる必要があります。
同属をうまく一緒に収容すると、水槽に早くなれ易い。
上の話と逆になるようですが、魚はイジメ・ケンカの問題と、その水槽に慣れるという2つのことが解決されないとうまく飼えません。
ケンカでもないのに、人を怖がってずっと隠れているようでは元気になりません。ところが同属、また同じくらいの大きさの魚がいて、なおかつケンカをしていないと、魚はおた
がいの存在で安心するらしく、水槽には慣れやすく人への恐怖心も薄らぐようです。
昔、60cmの水槽に、イッテンチョウチョウウオを1匹だけ収容しましたが怖がっていつまでも出てこず、水槽の端に寄ったままでした。そのあとすぐにトゲチョウ、アケボノ
チョウの同じくらいのサイズの魚を2匹を追加で水槽に加えたところ、イッテンはすぐに前にでてきて怖がることもなく、こわがらずに泳ぐようになりました。
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●餌付けと餌
海水魚は多くの淡水魚と違い、最初はなかなか人工飼料を食べてくれない種類が多いです。そのため、数日で食べない魚はまず食べやすい生や冷凍のエサで餌付けを行
って最終的に乾燥エサに餌付かせるようにします。餌を食べるようになるには、まず落ち着ける環境が必要で、他の魚に追いかけられている状態ではまず餌付きません。
以下、人工の乾燥飼料に餌付かせる方法をご紹介します。
@餌付いていない個体を買う場合、出来るだけ太っているものを選ぶ
Aまず、ふつうの人工飼料だけをあたえてみます。この時、他にすでに人口飼料を良く食べる魚をおとなしい魚を同居させておくとなお良いです。食べなくても、口に入れて吐
き出したりしているようなら、そのまま続けてみて、食べ始めたら成功です。
B魚のやせ具合にもよりますが、3日間以上全く口に入れない場合は、普通の餌に加え、冷凍やペースト状ブラインシュリンプまたはアサリを開いたものを水でゆすいだもの
も一緒にやってみます。乾燥ブラインシュリンプも便利です。
CBの生や冷凍のエサを食べるようになったら、給餌ごとにまず普通の乾燥エサをあたえ、そのあとで生エサなどを与えてみます。
そして、乾燥エサを食べだしたら、乾燥エサのみをあたえるようにします。
生のエサしか食べない魚でも、これを毎日繰り返して、しかも水槽になれるうちにある日、突然乾燥エサを食べだすこともありますのであきらめずにがんばりましょう。
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●購入した魚の水あわせ
輸送された魚・エビの袋の中の水は、pHが低下し、水槽に収容する際にはさらに時間を掛けて水あわせという作業を行う必要があります。
これを怠った場合、翌日〜1週間程度の間に突然魚が死亡します。(ちなみにイソギンチャク類・サンゴ類は温度あわせのみでOKです。)
@まず生体の入った袋を水槽の水面に浮かべ、15分放置します。(この間に水槽内と同じ水温になります。)
A袋を開封し、袋内部の水を、袋の容積の3分の1くらい残るように捨てます。
B袋内に徐々に水槽内の水を入れて、水あわせをします。このとき、混ぜる水の量は、魚の場合、常に袋内の水量の1/5程度ずつ、エビ類で1/10程度ずつを目安にし約10分
ごとに入れ、袋がほぼ満水になるまで行って下さい。
・水合わせの方法にも色々な問題とポイントがあります。
魚をまとめて購入された場合、魚などをひとつの袋にまとめて水あわせをされることがあります。これは実は危険な場合が多く、このわずかな時間で、袋の中で魚同士がケン
カし、水あわせを終わってみると片方が殺されていた・・という事も少なくありません。
当店でも入荷の際、できるだけ手間を省きたいので纏めて水あわせをしてみたことが何度もありましたが、魚種によりますがヤッコ、ハゼ、ベラ、また魚ではありませんが、
エビのランドールなどテッポウエビの仲間などは確実にケンカしてしまい、殺されるか傷つけられます。スズメダイ、養殖カクレクマノミ、ハゼ、一部のケンカしないエビ(サンゴ
モエビ、ペパーミントなど)はまとめて水あわせを行っても大丈夫でした。
それ以外の魚は、結局すべて別々に水あわせを行い、下の写真のように温度をまずあわせ、徐徐に海水を混ぜていく方法を取っています。

スカンクシュリンプを水あわせ中です。時間と手間はかかりますが、大量に入荷するときでも結局この方法しか確実とはいえません。
・バケツでの注水水合わせにはご注意ください。
バケツでエアーチューブなどで海水を少しづつ注入し、水あわせを行う方法は以前からよく取られるのですが、これには注意が必要です。
水温の問題がありまして、水あわせを1時間近くもかけて行っているうちに、外気温の影響でバケツ内の水温が水槽の水温とかなり差が出てしまっているのを気づかずに水槽
に入れてしまっている場合がしばしばあります。意外に魚が死なないで大丈夫な場合が多いのですが、やはりわざわざ水あわせをしているのですから一番大事な水温が合わ
さるようにしたいものです。
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●トリートメントの重要性と魚がお店に届くまで
・魚の輸入からお客様までの流れ
近海産などを除いて、海水魚の多くは海外や沖縄から空輸で日本に送られてきます。この時、特に海外からは航空運賃の重量の関係で大変少ない水量で輸入されてくる
ことが多く、現地シッパー(輸出業者)によりますが、とくにマニラ産などの安価な魚はそれが顕著です。
まずこの輸送でダメージを受けており、卸業者さんのところに入り、それからさらにもう一度袋詰されてお店のほうに送られて来ています。
人気種では流通が早いためだいたいが翌日〜2日後くらいに卸業者さんからお店への輸送は、水量もたっぷりとありますので、それ自体の輸送は本来であればそれほど
のストレスをうけないのですが、2回の輸送を連続して行われているのでかなりの疲れやダメージも受けている場合がすくなくありません。
また各段階において十分な水あわせなどが行われていないと、1週間くらいのうちにPHショックの影響で突然死んでしまう場合が多いのです。
当方は通販ですので、さらにもういちど輸送のリスクがあるため、販売前に魚の状態を完全に回復させる必要が絶対にあります。
・トリートメントの必要性
あくまで当方での意味ですが、トリートメントとは購入、輸送後などにダメージを受けていたり、病気にかかっている生体を治療し、かつ生理的な体力を回復させる事をさして
います。方法には色々な手法が考えられ、人によっては殺菌灯やオゾンを使用されたり、色々な薬品を使用される場合もあります。
ご購入時にトリートメントされている事が明確に分からない場合は、ご自身でトリートメントをされる事を強くお勧めいたします。購入魚の体力回復はもちろんですが、その魚が
白点虫などの寄生虫を持ち込んでいる恐れがある場合、それを完全に治癒させる必要があるためです。
当店では、入荷した魚は病気の有無に関わらず、魚種ごとに隔離や分類を行って、上記の病気の項目で紹介しました低比重+GFGの状態で5日間以上を飼育、経過させる
ことを行っております。
・薬物採取の問題
大きな問題としてマニラ、インドネシア、紅海などで行われているシアン化化合物による薬物採取があります。これは輸出元によってかなり差があり、入荷してくる魚がすぐに
は死なずに、1週間〜3週間くらいかけてほとんど死んでいくという状態があります。内臓に影響をうけている場合などは、時間をかけて死亡するため、非常にわかりにくいです。
魚の症状としては、白い糸状のシュルシュルっとでる糞をする場合、薬物で採取された恐れがあるということです。
しかし、昨今では日本の業者さんの現地シッパーへの指導、開拓ものご努力もあり、かなり状態が改善された魚種も多いようです。
・昨今の販売されている魚の状態
当店も一介のショップながら他店様の販売にもかかる事を記述するのは心苦しいながら、残念ながら昨今お店で売られている魚の状態は必ずしも良い場合ばかりではなく
、むしろ病気に罹っているのが普通になってしまっているようにも思えます。それまで好調であった水槽に病魚を1匹収容したために病気が蔓延して魚が多数死んでしまったと
いう事もしばしば伺います。
1990年頃までは、まず魚以外の生体が今より少なく、お店は魚を飼育する時には薬浴などを行って病気が蔓延しないように注意をしていた事が多かったのですが、ナチュ
ラルシステム、ライブロックの人気と、これらが水質を安定させて病気の発生も抑える?というようなイメージをセールスポイントにしてきたため、魚水槽で重要な水質安定の要素
であるろ過器を蔑ろにし、しかも薬も使えないようなシステムで販売・在庫魚の管理をするようになってから、病気が蔓延状態で魚が売られている状態が多く見られます。
昨今、やっとそれを考え直して、魚は魚、サンゴはサンゴ、と管理を見直されているお店もでてきたようです。 とにかく、入荷してくる魚は毎回病気を持ってきます。生半可な
病気対策では絶対に通用しませんので確固たる対策が必要であります。
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