史跡ツアーなどでお友達になったYさんと旧 小島鹿之助(為政)邸・現 小島資料館のある 小野路町へ行って来ました。多摩センター駅からバスに乗り、小野路方面へは浅間神社近辺を境に下り勾配。丘が迫ってアップダウンがかなりある地域です
中宿バス停からすぐの資料館(写真▼)は長い板塀に囲まれ、奥も深く裏山には竹林、どのくらいの広さか想像もつかないくらい…門を入るとまず広大な前庭があり、鹿之助さんや近藤の胸像、弾痕の残る上野寛永寺の灯篭などが。正面の本邸(現資料館)は昭和40年に改築されたとのことですが、内部の柱などは昔のものがそのまま活かされているそうです
ここは新選組関連資料の殿堂…!! 有名なものでは近藤勇の髑髏の刺繍の稽古着などそのほかにも、いままで資料本などで見てきた史料の実物がガラスケースの中に無造作にこれでもか、と展示されていて大興奮…近藤/土方/沖田の書簡はもちろん、新選組の印(シンニョウの「選」が使われている)を押した書簡の表書き、近藤と芹沢連名の力士との乱闘事件報告書簡、土方の名前が載る「武術英名録」、襲名披露野試合の編成書(写し)なども
いちばん興奮したのは文久四年甲子異聞録第七、山南さんの折れた赤心沖光押型写し。漠然と刀の実物大くらいのものを想像していたので、意外な小ささにびっくり…でも帳面に写しているんだからこういうものか。うーん生々しい
壁面をぐるっと取り囲んだガラスケースの中には漢籍の束がぎっしりと、こちらも無造作に積まれていて…このお宅の長い知識・教養の蓄積に圧倒されました
(それ以外にも自由民権運動や町田の史料も)
受付ではこちらで発行されている「幕末史研究」や「小島日記」のバックナンバー、新選組、天然理新流、町田史関連書籍などが販売されていて、ここでしか手に入らないものも多いので本好きな方は覚悟が必要…(笑) ←郵送でも注文可能
個人的に、こちらに届いたと言われる 山南さんの年賀状に興味があったのでうかがってみたところ(展示品の中にはなかった)、こんなミーハー者の突然の質問に館長さん自らわざわざ史料のコピーを見せてくださったり、解説してくださったり、小野路の歴史についてもいろいろ教えていただいてしまって大感激でした
特にうれしかったのは、山南さんの 花押を見られたこと…(実物は失われていて鹿之助さんの写し、でも本人の書いたものをそのまま真似たものだそう…)
諱である 知信の「知」がかたどられていてなかなかかわいらしい…あまりの感動でちょっと挙動不審気味になってしまいましたが(笑)
▲※先日(2006年3月19日)、こちらを訪問したときにはこの「異聞録」山南さんの年賀状部分が開かれて展示されていました…ファンの方は要チェック!?
[ 小島資料館 ]
開館: 毎月第1/第3日曜 13:00〜17:00 入館料: 600円/小学生300円
情報: 小島資料館
▲写真にポインタを乗せてみてください
資料館を存分に堪能してから、館長さんから得た情報を元に小野路の宿を探索…
宿の入口にある旧 細野家(写真▲左/当時は小島家・橋本家とともに名主をつとめ、旅篭も営んでいたとのこと)や、 小野神社へ(写真▲右/小野路の名前はやはりここから?)
その後、宿の中ほどにある 橋本家跡へ(バス停名の「中宿」とは橋本家のことだそう)
ご存知のように橋本家は土方家の親戚にあたり(小島家も)、好物の 沢庵の話は有名…ここへ近藤/沖田/山南さんたちが出稽古に来ていたことでも知られています
現在はこんな雰囲気…(ポインタを置いた写真▲) 真向かいには橋本分家も
橋本家をぐるっとまわる川筋は当時のままとのこと(ポインタを置いた写真▲右)
街道はいまや抜け道となっているのか交通量がすさまじく、なのに車が2台すれちがえるだけの幅がないのであちこちで渋滞が発生…歩いていると生命の危険を感じます(笑)
[ 小野路周辺地図↓ ]
そこから少し北側から折れるといきなり車の気配のない 布田道(ふだみち)(写真▼)
調布方面へ抜ける道で、近藤たちもここを通って来ていたとのこと。文久2年、沖田が橋本家で麻疹に倒れたときも、この道を馬に乗せられて布田宿へ送られたそうな…
このあたりは散策コースとしても有名だそうですが、本当に良い雰囲気でした
そしてこちらはさらに北にある 平久保(びりくぼ)のスダジイ(写真▼/椎の一種らしい)…はじめに聞いたときは「爺さん」をもじった愛称かと…(笑)
現在は多摩市に属しているけれど、昔このあたりは小野路の領域で、ここが 分水嶺だったそう(ここから北の水は多摩川方面へ、南は小野路側へ流れる)
最後に多摩センター駅前の中央公園内に移築されている 旧連光寺村名主・富澤家住宅を見学(写真▼) こちらのご当主だった 富澤忠右衛門(政恕)さんも新選組の後援者で、文久4年に上洛したときの試衛館の面々との交流について書きとめた「旅硯九重日記」や、土方の鉢鉄/日記を持ち帰ったことなどで知られています
明治天皇の宿泊所にもなっていたというお屋敷内部に感動していたら、奥の間の一角に、いきなりその 旅硯九重日記の展示が…!! ふ、ふいうち〜…しかも開かれていたページが例の「屯所を訪ねたが山南は病で会えなかった」との記述の部分…!!
う〜ん山南さんの大当たりデーとなりました…
[ 旧富澤家住宅 ]
開館: 09:00〜16:30(6/7/8月 〜18:00) 入館無料
情報: 多摩市役所 TOP→学びとあそび→文化・歴史→市の文化財施設
[ 多摩センター周辺地図↓ ]
いつもいきあたりばったりであまり下調べなどもしない私ですが、今回はバスの時間や富澤家住宅のことなど、Yさんにすっかりお世話になってしまいました…多謝!!
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