「新選組!」のおと
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日野探訪 02/06/2005 Hino, Tokyo


そろそろブームも下火になったかなとようやく重い腰を上げ、(ろくに下調べもせず)日野を訪問したところ、なんと日野宿本陣(写真▼左)も日野ふるさと博物館もこのとき改装中で休館、八坂神社(同▼右)の奉納額もふだんは見られないとのことでがっくり…でも気を取り直して?、初回は宝泉寺井上源三郎資料館を訪問

(本陣や八坂神社などの後日リベンジ編は下記に)

日野宿本陣/八坂神社

■1 宝泉寺

駅の南側にある宝泉寺(源さんの碑とお墓がある)は境内へ入ると奥が深く、墓地もかなりな広さ。さてお墓はどこにあるのやら…と見まわしたら、目の隅に見なれたのぼりが…(笑) ←もう一目瞭然
本堂脇の一等地?に源さんの碑がありました(写真▼右/中央)すぐ南側が山で遮られているせいか、手水鉢には氷が張っていました

さて肝心のお墓はどこなのかな、と見渡すと、かなり奥まったところにまたのぼりがぽつんと(笑) まったく迷うこと無し。近づいてみると源さんのお墓の周りあたり一画はほとんど「井上」さんの墓石ばかり…やはりさすがに由緒あるお家なのですな

宝泉寺1

源さんのお墓はその中でも中央にある墓所の右隅に(同▲左・右端) わりと最近建て直されたもののようですが…裏の墓誌(同▲中央)によると源さんの亡くなったのは1月4日になっています。源さんの首を運んだという甥の泰助さんのお墓は写真左下左端の黒い墓石のほうらしいです

お墓の脇にはファンの人用と思われるノートやお線香などが置かれていましたが、お墓参りの流儀をよく知らないので、とりあえず手を合わせるのみ…

宝泉寺2

■2 井上源三郎資料館

甲州街道を挟んで反対側、井上源三郎資料館へ着くと蔵を改造した資料館へ入るとちょうどガイドさんの説明が始まったところ(ガイドさんは井上家の方の場合もあったり、日によってちがうようですが) 展示物は源さんの天然理心流の「切紙」から「免許」まで、それにお兄さんの松五郎さんに近藤が送った刀(理心流のものは「突き」をしやすいように切っ先の反りが少ないのだとか)、土方直筆の書簡、松五郎さんの文久三年御上洛御供旅記録やそれら新選組関係の品々が長い間しまわれていた(隠されていた)唐櫃など、資料集などでおなじみの品々の現物が目の前に

ガイドさんも言葉が口からあふれて来るようで、蔵の中1周を45分くらいかけて説明してくれました(この方は松五郎さんの日記の「近藤が天狗になった」という箇所を「芹沢に影響された」と説明されていましたね) 本に書かれていることとは微妙に違う話もあり、これだけの展示品に囲まれて聞くとさすがに生々しい…やはりこのあたりの地元の方々は熱心に研究をされていて、それぞれ独自の説を持っておられるとのこと

井上源三郎資料館

「御上洛御供旅記録」を活字化した冊子が売られていたので購入(1000円) 隣りには新選組グッズ販売や「新選組!」続編希望署名のコーナーも。天然理心流の木刀も置いてあり、持たせてもらいましたが、とにかく太くて重い…3回くらい振るともうまいった、というカンジ(笑) ←ちなみに先日神田のお店では38500円で売られておりました…

広い場所ではないですが、中身はぎっしり濃くて、ここを見れただけでも充分日野に来た甲斐があったという気分に
お墓と資料館と、結果的に濃い「源さんデー」になりました

[ 情報: 井上源三郎資料館 ] ←2008年4月、サイトオープン! 源さん"埋葬地"新情報も…


[ 日野周辺地図↓ ]

日野周辺地図


この後、日野宿本陣文書検討会例会に参加させていただく
「図録日野宿本陣」掲載の「佐藤彦五郎日記」(抜粋)を読む(詳細は日記にも)
興味のある方はこちらへ…(その他の日野情報も満載)→日野宿本陣文書検討会


▼改装中だった「ふるさと博物館」は新選組のふるさと歴史館として2005年12月10日リニューアルオープン/ 特別展「新選組誕生」や大河使用の小道具展示なども
[ 情報: 新選組のふるさと歴史館 ]




日野宿本陣再訪 04/17, 09/18/2005 Hino, Tokyo


2月に訪ねたときには改装中、4月3日にリニューアルオープンした日野宿本陣へようやく行って来ました。ご存知土方の義兄&従兄であり、新選組のスポンサーでもあった佐藤彦五郎さんのお宅だったところ。参勤交替の際、ここへ立ち寄るお殿様の宿泊所にあたります。先日はシートが掛けられていた冠木門(写真▼左)も新しいたたずまいに…古い扉は屋内に展示されています
(甲州街道を挟んで、門の正面には問屋場跡の碑が(2枚下の写真▼右))

本陣1

現在残っているこの建物は文久3年(1863年)の上棟、完成は翌元治元年(1864年)とのことなので、もう試衛館メンバーが新選組となり、京都で活動していたころのこと(たしか完成を祝う内容の近藤からの書簡があったはず?)

門をくぐると右に道場跡の碑(写真▲中央)が。この建物の完成前は敷地東側、建築後は長屋門の脇に道場があったようです。そして向かって正面に式台(同▲右) お殿様だけが通ることのできる玄関で、ふだん使われることのないその奥の間(10畳)ではよく土方が昼寝をしていたとのことですが…何度か京都から東帰してきたときのことでしょうか。式台の軒下には佐藤家の紋である源氏車の彫り物があります

本陣2

脇の入口から入ると土間には棟札や瓦、日用品や佐藤彦五郎日記など色々な史料の展示が。その奥には大画面で日野の歴史のVTRなどを見られるコーナーも。これは今回から新設されたようです

土間から高い広間(執務室)に上がるとガイドの方が一緒に邸内を廻りながら丁寧に説明してくれました。ちょうど他に人がいないタイミングで、ガイドさんひとりじめ(笑)

一辺45センチもある大黒柱や1枚板の杉を使った襖(土方が昼寝していたという玄関の間にある)などを見ながらその奥の市村鉄之助(函館から土方の遺品となった辞世の詩、手紙、写真などを持ち帰ったというお小姓)を2年間かくまっていたという小部屋へ…

この部屋の欄間や釘隠しは当時のままだそうです(写真▼左) 欄間は麻の花の模様、目釘隠しは逆さこうもりで、縁起がいいものとのこと。なかなかかわいい…このあたりの襖面は全てカラーコピー?のようになってしまっていて残念なのですが…

本陣3

その奥には彦五郎さんの居室。さらに南側には以前上段の間(お殿様が泊まった部屋)、御前の間などがあったそうですが、明治のころ四男・彦吉さんの養子先である有山家へ曳屋して移築されたそうです(ご…豪勢な…)←非公開

その後作られた南側の縁には、ふし穴隠しのためか?以前その窓の外にあったというひょうたん池の形を模した継ぎ板が…その他にも柱の根元に鯉の浮彫りがあったり、一枚板の欄間に四季の植物と鳥が透かし彫りにされていたり(わかりにくいけれど写真上右)と細部がほのぼのしています

しかし市村をかくまっていた部屋も端っことはいえ表側に面しているし、彦五郎さんの部屋とも廊下1本と襖で隔てただけだし、いまの感覚からすると、こんな大邸宅でもまったくプライバシーがないことにあらためてびっくりですが(笑)

今回から新たに南側の3間も公開されるようになったとのことですが、ここには大石鍬次郎が立ち寄ったときに直して行ったという天井が…(ただし現在の天井板自体はかなり後、大正か昭和初めころのものでは、とのこと)
甲州攻めの途中で立ち寄ったときに、土方が土産の母衣をのぶさんに渡した八畳の部屋というのもこの部屋?

ここは都内に残る唯一の本陣建築とのことなので、新選組のみならず日本建築に興味のある方にもオススメです

[ 日野宿本陣 ]
開館: 09:30〜17:00(月曜休館) 入館料: 300円/小人100円 (2005年4月)

本陣4

先日はあまりうまく撮影できなかったので、後日また撮り直しに行って来ました。麻の花の欄間と釘隠しの逆さ蝙蝠、そして彦五郎さんの部屋から見た鉄之助の部屋など…

鉄之助が匿われた部屋(写真▲左)、土方が昼寝した式台内側の10畳(写真▲中央)、そして式台(写真上右) この式台は病をおして甲陽鎮撫隊に同行して来た沖田が、四股を踏んで見せたと言われているところ。端にはフシ隠しの?瓢箪型窪みが…

佐藤家では蝙蝠/瓢箪/兎が縁起の良いものとして大切にされたとのこと

本陣5

大石が手掛けたと言われる天井のある8畳(写真▲左) ここは彦五郎さん夫妻の寝室だったのでは、とのこと(右側の板襖の向うは土方が昼寝したという式台裏の10畳)
の釘隠し(写真▲右)は「子沢山」を願ったものらしい?

この本陣では菊菱型の釘隠しがある部屋は公の部屋、そのほか蝙蝠や兎などはプライベートのエリアということになっていたそうな…

8畳の隣には仏間(写真▲中央) 向かって右側は台所




大昌寺探訪 07/02/2005 Hino, Tokyo


いままでなぜか訪問する機会の無かった佐藤彦五郎/のぶさんご夫妻の眠る大昌寺へ。本陣からもすぐ近く。名主さんの菩提寺ということで、もっと派手な?大掛かりな墓所を想像していたのですが、意外にもシンプルな印象…
お寺自体もコンパクトに、余計なものがいっさい省かれたような渋い趣きでありました

大昌寺
写真にポインタを乗せてみてください

佐藤家の墓所はかなり奥のほうの一画に。こちらにも目印の幟が立っていて一目瞭然なのですが、幟はかなり疲れた状態に…? (←先日訪ねたら新しくなっていました)

お墓はかなり新しいものになっていますが、その脇には古い彦五郎/のぶさん夫妻の墓石も残され、墓誌には関連書籍でもおなじみのお名前がずらっと並んでいます



去る2006年4月23日、佐藤彦五郎新選組資料館が日野宿本陣裏手にオープンしました。近藤/土方/沖田/永倉書簡をはじめ近藤から譲られたという短筒(ピストル)、土方の鉄扇、関係者による書などが展示中。今後新選組関連だけでなく、日野宿の歴史に関する貴重な資料も拝見できるのではないかと思います

[ 情報: 佐藤彦五郎新選組資料館 ]


八坂神社/天然理心流型披露 09/18/2005, 09/17/2006 Hino, Tokyo


天然理心流奉納額の公開日に合わせてふたたび八坂神社(旧牛頭天王社)へ行ってきました。普段は覆殿に格納されている本殿と共に、ケースに入った状態で展示。欅の一枚板の額の上には嶋崎勇(近藤勇)/沖田惣次郎(総司)/井上源三郎/佐藤彦五郎/井上松五郎などなどおなじみの名前が

本殿の表面も「史記」をモチーフにしたという見事な彫刻で覆われていて、ガイドさんに由来を聞いたのだけど、こちらにあまりそちら方面の知識がなくて残念…
本殿脇の元は奉納額が掛けられていたというあたりの欄干には、以前山本副長がここを訪れた時に奉納したという絵馬がちんまりと結ばれておりました(笑)

天然理心流1
写真にポインタを乗せてみてください

境内では天然理心流のデモンストレーションも。木刀、模擬刀などで型が順番に披露され、なかなかの迫力。最後には真剣が登場…ゴザを巻いたものに門人の方々がチャレンジ。みなさん息を整えてから気合一発で「ズバッ」「ズバッ」と斬って行き、成功したりうまくいかなかったり…真剣で斬るというのもなかなか難しいものなのだなあ、と。そうしたらそれまでずっとMCに徹していた館長さんが黙っておられん、という表情で登場、マイク片手になんの力みもなく「サクッ」「サクッ」と切断…真剣、怖いっす…

天然理心流2

今年(2006年)には天然理心流9代目宗家・宮川清蔵さんと井上源三郎資料館館長・井上雅雄さんの演武も(写真▲)



日野宿/甲州街道 10/16/2005 Hino, Tokyo


いままでにも何度かなにげなく歩いていた甲州街道沿いですが、先日また日野宿本陣文書検討会主催の日野宿御用改めに参加させていただき、さらにじっくり地元ならではのスポットを訪ねたり、お話を聞いたりする機会がありました

まずは旧問屋場跡である日野図書館前から出発。旧上佐藤家の門(写真▼左/移築)を見たり、あるお家に残る上佐藤家の取り壊し前の上段の間の写真や保存してある部品を見せていただいたり(写真▼中央は上佐藤家門前から見える日野宿本陣側面)

続けて訪ねた大昌寺。佐藤彦五郎/のぶさんのお墓があることは上記のとおりですが、じつは上佐藤家や有山家、その他にも日野宿にとってかなり重要な方々が眠っているらしい…(あちらこちらに説明板が) この前は焦って駆け抜けたので気づかなんだ…
上佐藤家は学問/教育系に貢献されていたということで、墓地入口にはこのような碑(写真下左)が建てられています

甲州街道1
写真にポインタを乗せてみてください

そして裏の用水沿いに東へ。用水では魚を獲る子供たちの姿も。このあたりは下宿の外れということで、大下(おおしも)と呼ばれていたとか…(日野駅近くが上宿) この辺り一帯が明治の火災でお家が焼けてしまったときに、八王子千人町から千人同心組頭・塩野適斎のお屋敷を譲り受けたというお家を訪ね、昔の萱葺き屋根や囲炉裏のある生活の様子をうかがったりも(そのお屋敷は現在さらに小金井の江戸東京たてもの園へ移築済)

その後甲州街道北側へ。西の地蔵(▼左/このあたりにあった「西命寺」にちなんで"西"というそうな)などを見て、また立ち寄ったあるお家ではご祖先(八坂神社の奉納額にも名前が載っているような方)の天然理心流目録の巻物(▼)を見せていただく…他ではガラスケースごしにしか見られないような物なのに、屋外でまったく無造作に…すごすぎる〜

甲州街道2

そして普門寺(▼左)をかすめ街道の北側を周回。用水沿いにはなんと石田散薬の原料である牛額草の花が真っ盛り(▼) 唐辛子地蔵(ポインタを置いた写真▼左/沖田総司がよくお参りしたという話が伝わる)や井上源三郎資料館の前を通り、また甲州街道南側へ

甲州街道3
写真にポインタを乗せてみてください

宝泉寺の金丸四郎兵衛の墓(ポインタを置いた写真▲左から2枚目/絵島・生島事件に関わり追放、のちに切腹)をなでたりしながら(病気が直るという言い伝えがあるらしく、墓石は丸くなっている)、最後には坂下地蔵(同▲中央)へ…
約3時間かけて日野宿をざっと一周、おかげさまで満喫!!しました

[ 日野宿周辺地図↓ ]

日野周辺地図


府中/調布方面の甲州街道についてはこちらをごらんください→ [ Report10 ]甲州街道



[ 日野関連情報: 日野市観光協会 ]
参考図書: [Books]のページをごらんください
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