Emacs 簡易マニュアル

Emacs は慣れている人にとっては大変使いやすいテキストエディタですが、 キーバインドを覚えていないと事実上使えないことから、 一部の人にとっては敷居が高いようです。 ここでは、これだけ知っていれば十分、 という機能とコマンドリストを示します(十分すぎるものも記載しています)。

Emacs はキーバインドを自由に変更できるので、 設定ファイルが独自にある場合は、 必ずしも以下に示すような操作にはなっていない場合があります。 以下で示すのは、独自のカスタマイズをしていない、 デフォルトの状態での操作方法です。

起動方法

起動方法は次の3通りがあります。

emacs [ファイル名]
通常の起動方法です。別ウィンドウに Emacs が立ち上がります。 引数としてファイル名を指定することもできます。
emacs -fn 7x14 -geometry 80x25 [ファイル名]
使用するフォントサイズとウィンドウサイズを指定する以外は 上記と同じです。
emacs -nw [ファイル名]
別ウィンドウを使用せずに、現在のターミナルウィンドウ(xterm や kterm) 上で直接起動します。

起動画面

emacs_01.png

起動画面は上記の通りです。 テキストを入力する場所をテキストウィンドウと呼びます。 その下にあるのがモード行で、 emacs や現在編集中のバッファの状態を表示しています。 一番下はミニバッファと呼び、コマンドを直接打ち込んだりする場所です。

コマンド表記について

後述のコマンド一覧で使用する表記の意味は次の通りです。

意味
Ctrl-a Ctrl キーを押したまま「a」を押す。
ESC-a ESC キーを押して離した後「a」を押す。
Ctrl-a Ctrl-b Ctrl キーを押したまま「a」を押し、続けて Ctrl キーを押したまま「b」を押す。
Ctrl-a b Ctrl キーを押したまま「a」を押し、Ctrl キーを離した後「b」を押す。
DEL 削除(Delete)キーを押す。
SPC スペースキーを押す。
TAB タブキーを押す。
RET リターンキーを押す。

基本機能一覧

操作 機能
Ctrl-x Ctrl-s ファイルに保存
Ctrl-x Ctrl-w ファイル名を指定して保存
Ctrl-x Ctrl-f ファイルの読み込み
Ctrl-x Ctrl-c 終了
Ctrl-g 中止(あらゆるコマンドを中断)
Ctrl-f カーソル移動 : 右
Ctrl-b カーソル移動 : 左
Ctrl-p カーソル移動 : 上
Ctrl-n カーソル移動 : 下
Ctrl-a カーソル移動 : 行左端
Ctrl-e カーソル移動 : 行右端
Ctrl-v カーソル移動 : 次のページ
ESC-v カーソル移動 : 前のページ
ESC-> カーソル移動 : ファイルの末尾
ESC-< カーソル移動 : ファイルの先頭
Ctrl-d 編集 : カーソル位置の1文字削除
DEL 編集 : カーソル前の1文字削除
Ctrl-k 編集 : カーソル位置から行末までを削除
Ctrl-@ 編集 : 範囲指定開始
ESC-w 編集 : 範囲記憶
Ctrl-y 編集 : ペースト
Ctrl-_ 編集 : Undo
Ctrl-s 検索/置換 : 前方にインクリメンタル検索
Ctrl-r 検索/置換 : 後方にインクリメンタル検索
ESC-% 検索/置換 : 前方に問い合わせ置換
Ctrl-x 2 ウィンドウ : 上下に分割
Ctrl-x 1 ウィンドウ : ウィンドウを1つに戻す
Ctrl-x o ウィンドウ : 別のウィンドウに移動
ESC-m 現在行の空白でない最初の文字に移動
Ctrl-@で範囲指定開始、ESC-Ctrl-\ 指定範囲全てで TAB を実行
Ctrl-@で範囲指定開始、Ctrl-w 指定範囲を削除(して、かつコピー)
Ctrl-@で範囲指定開始、Ctrl-x n n 指定範囲のみに編集範囲を限定
Ctrl-x n w 限定した編集範囲を解除
Ctrl-x b 新しいバッファを作成
Ctrl-x i カーソル位置に別のファイルを挿入
Ctrl-y ESC-y ペースト(リングバッファ)
Ctrl-x ( キーボードマクロ定義 : 開始
Ctrl-x ) キーボードマクロ定義 : 終了
Ctrl-x e キーボードマクロ定義 : 実行
ESC 回数 Ctrl-x e キーボードマクロ定義 : n回実行
ESC-x replace-string RET 無条件全置換
ESC-x write-region RET 指定した範囲のみファイルに保存
ESC-x goto-line RET 指定した行に移動
Ctrl-x r k 矩形領域を削除(して、かつコピー)
Ctrl-x r d 矩形領域を削除
Ctrl-x r y 最後にコピーした矩形領域をペースト
Ctrl-x r o 空白で埋めた矩形領域をペースト(挿入)
ESC-x clear-rectangle 矩形領域を空白で置き換える
Emacs では「ESC 回数」で実行したい回数を指定できます。 例えば「ESC 3 Ctrl-d」とすると3文字削除します。 「ESC 78 -」とするとハイフンを 78 個挿入します。
Emacs ではキーバインドされていないコマンドは 「ESC-x」に続けて入力し、リターンキーを押します。 入力はミニバッファに対して行ないます。 補完機能も効く(TAB や SPC)ので、大抵の場合、数文字の入力で済みます。

その他の機能

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