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緑深い谷戸にたたずむ花と水の寺 |
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海蔵寺は、季節の花に彩られる花の寺である。また、本堂裏の心字池、山門脇の底脱の井(鎌倉十井のひとつ)、薬師堂裏の十六の井に清らかな水を湛える水の寺でもある。
応永元(1394)年創建。開山は、源翁禅師(げんのうぜんじ・心昭空外)。金槌のことをゲンノウというが、那須野で「殺生石」を杖で打ち割った源翁禅師に由来する。
現在の本堂は、関東大震災後、大正期に再建されたもの。薬師堂は、江戸時代に浄智寺から移されたもので、堂内には別名「蹄き薬師(なきやくし)」と呼ばれる薬師三尊像が安置されている。
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底脱の井 |
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山門右手の底脱の井。鎌倉十井のひとつに数えられる。言伝えによると、昔安達泰盛の娘千代能(一説には上杉の尼)が参禅した折、この井戸の水を汲むと桶の底が抜けてしまった。この時、心の中にあった煩悩が氷解し、悟りの境地に達したというのである。
「千代能が いただく桶の 底ぬけて 水たまらねば 月もやどらじ」 |
凌霄花(ノウゼンカズラ) |
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照りつける日差しの中オレンジ色の花を咲かせる、真夏の花、凌霄花(ノウゼンカズラ)。民家の庭などにも見られるが、やはり古寺の境内に咲くと、趣も一味違う(7月中旬撮影)。同じ時期、紫色の桔梗(ききょう)も花を咲かせている。 |
山門前を彩る萩 |
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9月中旬、朝夕の冷たい空気に秋を感じはじめる頃、海蔵寺山門前は美しい赤紫色の萩が、幻想的に咲き乱れる。あたかも、流れ落ちる美しい紫色の瀧のようである。 |
滾々と湧く清水を湛える十六の井 |
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本堂左手に進み、民家と岩壁に挟まれた小道を行くと十六の井がある。岩肌の洞穴に縦横四列づつ十六の穴が並び、きれいな湧き水を湛えるこの不思議な井戸は、決して枯れることがないという。誰が何のために造ったのかは分からない。
正面の岩肌に彫られているのは、上方が観音様、下方が弘法大師像。 |
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