鎌倉紀行−鎌倉ハイキングと観光ガイド−


天園コース 覚園寺

覚園寺へとつづく山道

覚園寺へとつづく山道

覚園寺(かくおんじ)迄の道は短いながらも手付かずの自然が残されている。鎌倉時代の旅人もこのような道を旅したのではないかと想像してしまう。
道はやがて、覚園寺の門前に至る。

建保6(1218)年、二代執権北条義時が、この地に建立した大倉薬師堂が前身。
後、永仁4(1296)年、時宗(八代執権)の子、貞時(九代執権)が、再度の蒙古襲来の難を逃れることを祈願して覚園寺を建立した。

覚園寺境内

覚園寺境内

覚園寺の境内は、まるで800年前の鎌倉時代の”時”がそのままストップしているかのよう。広い境内に見所が点在しており、毎日数回、お寺の方が境内を案内してくれる。
10:00,11:00,13:00,14:00,15:00。所要時間約50分。土・日・祝日のみ12:00の回あり。
※例年8月中と年末年始および雨天時は拝観中止。ただし8月10日の黒地蔵の縁日は、境内を自由公開する。

◇薬師堂
・本尊の薬師如来坐像、両脇侍の日光・月光菩薩、十二神将のほか、生前、川端康成が愛してやまなかったという阿弥陀如来坐像(鞘阿弥陀)が、本尊の右奥に祀られている。
・薬師堂の梁には、文和3(1354)年に修理したときに足利尊氏が記したという文字が残っている。
◇市内手広から移築した江戸時代の古民家
◇黒地蔵
・地獄で苦しむ亡者を救うため、獄卒に代わり火を焚いたため、体が黒くすすけてしまったという黒地蔵が、境内の地蔵堂に祀られている。8月10日は黒地蔵の縁日で、深夜境内が開放され、多くの信者が集まる。

覚園寺山門前から見た谷戸の風景

覚園寺山門前から見た谷戸

鎌倉北部は、ちょうど指を開いて手のひらを伏せたような地形になっている。指と指の間にあたる部分を鎌倉では「谷戸」(「やと」)または「谷」(「やつ」)と呼び、谷戸の奥はお寺の境内になっていることが多い。覚園寺の建つ谷戸は「薬師堂ヶ谷」という。山を隔てて1つ向こうの谷は「獅子舞」とよばれる紅葉の名所。更に1つ向こうは、瑞泉寺のある紅葉ヶ谷(もみじがやつ)。

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