『ループ』

 当時(20年近く前のこと)、タイムトラベルものの小説を書いてみたい、と思っていました。しかし頭の固い(?)自分は、タイムトラベルものにつきものの障害である「タイムパラドックス」をどうしてもクリア出来ず、悶々としておりました。そんな時、ふと思いついたのが、この小説のネタです。
 例によって全体の構想などあまり考えずに書き始めたのですが、どうにかある程度のところまで書き進むことはできました。ところが、です、そんな時に北村薫さんという作家が『ターン』という小説を発表しました。読んでびっくり、そのネタは私が書いていたこの『ループ』とある部分が同じ設定だったのです。ちなみに、この『ループ』にとりかかる前に『この世に一人だけ』という小説をちょこっと書き始めて放り投げていたのですが、なんと、『ターン」の設定の半分は、こちらともかぶっておりました。
 もちろん、テーマであるとか、内容であるとか、全く別ものではあったのですが、やはり最も基本的な部分である「世界の設定」が同じというのは、あまりにむなしい…というわけで、この『ループ』はボツとなったのでありました。

 今回、数年ぶりに未完成稿を読み返したのですが、意外や意外、それなりに「読める」感触がありました。別に賞に応募するとか、出版を目指すとかではなく、つらつらとHP上にアップしていくのであれば、既存の小説とネタがかぶっていても、まあかまわないのでは? ということで、今回、小説世界へのリハビリテーションがてら、改稿しつつアップしていってみたいと思います。

 さて、うまく「END」までとどくことが出来るでしょうか…?

【追記】
・2006年3月17日現在で過去に書いた分までをアップし終えました。これ以降は新たにストーリーを書き加えていくことになりますので、かなり展開がゆっくりになると思います。がんばれ、作者。
・基本的に10数年前に書いたものを改稿していますので、時代背景は当時のままになっています。携帯電話はありませんし、大相撲は「若貴」がホープであったりします。

・このHP上での進行は「連載」ではありませんので、物語を書き進んでいくに当たっては、それ以前の部分を含めて随時更新しております。例えば、書いていて話のつじつまが合わなくなってしまったりした場合、さりげなくそれに合わせてそれ以前の不都合な部分を書き変えたりしておりますのでご注意ください。


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