FKB8579-661・USB親指シフトキーボードの使用感
2001年12月14日公開
(内部構造はこちら)
1.緒言
親指シフター待望の小型USBキーボードが、富士通コンポーネントから発売になりました。早速購入しましたのでレポートしておきたいと思います。
2.どんなキーボードか
外形294ミリ×134ミリのキーボードで、USBインターフェイスを持っています。変換キーと親指シフトキーを独立して持っていて、一目で親指シフトキーボードとわかる特徴を備えています。
キーピッチは19ミリ。ストロークは3.8ミリもあります。
3.ドライバーはどうなっている?
まずこのキーボードは、基本的にはJISのキーコードを出しているようで、ドライバは、キーボードから来たコードをソフトに渡す前にすり替えて親指シフト化するエミュレーション方式のようです。そのエミュレータは、キーボードに付属する富士通製IME「Japanis2002」に含まれています。FMVTW-KBSなんかのドライバは、ほんとにドライバだけの付属でしたが、これはIMEそのものを添付しているわけです。
設定は取説ではわかりにくいですが、Japanistの動作環境のなかのキーボード指定で「親指シフトキーボード(USB FKB8579-611)」を選べば、エミュレーションがかかります(キーボードを取り付けてからインストールすれば自動的に選択されるようです)。
またデフォルトでは「:」「]」キーに後退と取り消しが割り付けてありません。そこで同じく動作環境の「快速親指シフト」のワクの中にある「設定」ボタンを押して、「モード1(後退・取消付)」を選択すれば、使い慣れたキー配列になります。
なおJapanist2002は従来OAKと呼んでいた富士通のIMEの新名称ですが、OAK-V8に比べて学習能力がよくなっているような気がします。
4.MS−IMEは使えるか
ドライバといっても要はエミュレータですから、JIS配列をNICOLA配列に変えるツールなら基本的に使えると思います。たとえば日笠さん作の親指ひゅんQでちゃんと動作します。ですから、MS−IMEでも使えると思います。実際ここまでの文書をMS−IME98を使って打鍵してみましたが、一応使えています。
5.使用感
では使用感です。
新品なのでややフリクションを感じますが、ストロークが深いのとややキーストロークを重めに設計してあるので、感触はわるくありません。KB611の風のような感触を期待するとハズレます。しかし、ある程度押すとスコっと落ちる設計と、小型キーボードらしからぬ深いストロークのため打鍵は非常に快適です。
ところで、このキーボードは左右親指シフトキーが変換/無変換キーと同じコードを出しているようです。つまり見た目とは違って、ロジック的には「共用キー方式」と同じ動作と思われるのです。独立キー方式のKB611は親指ひゅんQは使えませんが、このキーボードでは使えるという理由もここにあります。
ところが、驚くことに共用キー方式につきものの誤入力がほとんど起こりません。もちろん絶無ではありませんがとても少なくて快適なのです。恐らく変換/無変換キーの高さが左右親指シフトキーより低く、また手前にあるため、キーが押されるタイミングが微妙にずれることが奏功しているんじゃないかという気がします。
このキーボードの不満点はただ一つ。DELキーがFnシフトになっていることです。FnシフトはノートPCでよくみられ、END/HOMEキーは通常そうですね。このキーボードのEND/HOMEキーも当然のようにそれはそうなっていますが、これはそうそう使うものではないのであまり気になりません。
しかしDELキーは編集中に多用しますのでちょっと痛いですね。これだけは富士通さんにBSとDELを反対にする機能、または「[」キーにDELを割りつける機能をドライバレベルで提供して欲しいと思います。
6.総合評価
とまあ、一点だけ若干の不満はありますが、総合的にはきわめてよくできたキーボードだと思います。今日一日このキーボードを使い続けましたが、ほとんど誤変換はでませんし、フリクションもとれてキーが滑るようになり、感触もよくなってきました。なにしろ打ちやすいキーボードです。
オアシス専用機なきあと、親指シフトが存続するか否かは富士通さんの意気込み次第ですが、本当によくやっていただけると称賛し、かつ感謝の意を表明したいと思います。
ちなみに購入先はhttp://www.saccess.co.jp/です。
以上
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