-  試験問題 -

U次の文章を読んで、後の問に答えなさい。
 心臓が動くからくりのヒントになりそうな発見が、約100年前の1903年、オランダの学者アイントーフェンによって発表された。何と   、という発見だ。 この発見も、また発見者自身を驚愕させた事件だったに   。 ハーヴィーの発見から300年近くも後の話ではあるが、当時は現在のようなすぐれた測定機器などあるわけがない。したがって、この微弱な電気を測定することだけでも大変な作業を強いられた   。高だか一ミリボルト(1ボルトの1000分の1)程度の電圧は、測定器の発生する雑音に紛れ込むのに適当な大きさでしかない。例えてみれば、Aゴミの中に埋もれている宝物みたいなものだ。 だからこそ、アイントーフェンは、そのことに執着したのである。自分で作り上げた「アイントーフェン検流計」と呼ばれる装置を使って、はじめてこの電気を測定することに成功したのだ。どうも、心臓の筋肉を収縮させているのは、この電気にちがいないということになり、これを記録したものをelectrocardiogram(心電図)と命名した。 心臓が動くこと、すなわち心臓が収縮したり弛緩したりするのは、電気によることは明らかだった。それを示す明らかな証拠が存在したのだ。心電図の示す波形が一回変化するのに合わせて、脈拍も一度触れることが実証されたからである。
 この発見のもう一つの意義は、人体から発生する電気を初めて確認したことだ。その後、脳にも筋肉にも活動によって発生する電気が発見されるのだが、これらの発見は人体から電気が出ているというB想像しがたい知見だった。もちろん、ハーヴィーの発見当時に比べれば、人々の関心度は低かったに違いないが、それはまだ電気工学や電子工学が浸透していなかった時代だったという理由に   c  。 (久保田博南『電気システムとしての人体』)

【問一】 本文中の空欄  T  に入る最も適切な文はどれか。次の1〜4のうちから選びなさい。

1 人体から電気が発生している 
2 心臓から電気が発生している 
3 電気によって人体が動いている
4 電気によって心臓が動いている

【問二】 本文中の空欄   a        に入る最も適切な語句はどれか。次の1〜4のうちからそれぞれ選びなさい。
1 違いない   2 すぎない   3 はずだ    4 かもしれない

【問三】 傍線部A「ゴミの中に埋もれている宝物」というたとえはどのようなことを意味しているか。最も適切なものを、次の1〜3のうちから選びなさい。

1 現在のようなすぐれた測定器がもし300年近く前にあったら、それは宝の持ち腐れだっただろうこと。
2 一ミリボルト程度の電圧はとても弱いので、それを見つけ出すのは砂漠の中で針を探すようなものであること。
3 測定器の発生する雑音がゴミであるならば、心臓の筋肉を収縮させている電気は宝物のようなものであること。

【問四】 傍線部B想像しがたい知見とはどのようなことか。最も適切なものを、1〜3のうちから選びなさい。

1 知らないと思いつくのが難しい知識
2 誰でも見れば確実にわかる知識
3 予想を裏切りそうな新しい知識

 

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