「茶ちゃちゃ通信」とは、戸塚家で平成11年1月からお客様へお届けしている茶農家の通信です。 掲載記事は戸塚家の出来事や、農業に対する私達の思いが主で、お茶の宣伝もあります。 出来るだけ、その時の私達の気持ちを正直に書くようにしていますので、 我が家のホームページの中では、最も読んで頂きたいページのひとつです。 最新号だけは一番下に掲載してますが、バックナンバーを読みたい方は年月日をクリックして下さい。
画:雅睦
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最新号
第39号:平成21年3月24日発行 春ですね・・・。 雅睦(園主) 今年は桜の開花が例年よりだいぶ早いようです。先日ラジオで、静岡では観測史上4番目、京都では2番目と言っていました。そこで、お茶の新芽の伸びも早いようで、種子島では昨年より10日以上早く新茶が摘まれたと聞きます。静岡でそこまで早まるとは思いませんが、昨年より数日は早まるのではないでしょうか? 現在、我が家では新茶収穫の準備を行っています。 また、新茶収穫が始まりましたらお知らせしますので、今年もよろしくお願い致します。 今年の新茶は、果たしてどうか?? 勇太(後継者) もうあと1ヶ月もしないうちに新茶の収穫が始まります。去年の新茶の出来は良く、取引先の茶商の評価も上々でしたが、今年は果たしてどうなるでしょうか?? 毎年お茶の出来というのは違うもので、去年と同じお茶を製造するのはとても難しいことです。天候や気温、湿度によってもお茶の出来は左右され、茶の生葉の状態でも出来てくるお茶は違ってきます。 そこで今年の新茶は、最低でも去年と同じ様なお茶を製造出来る様にしたいと思います。また、取引先の茶商との話し合いの中で、どんな要望にも応えられる様に努力し、さらには昨年以上のお茶づくりを目指したいと思います。そしてどんな状況でも自分のイメージしたお茶を作れるような製茶技術を取得することが、私の最終的な目標です。 そうなることで、この「茶ちゃちゃ通信」を読んで下さっている皆様に、毎年進化していく「大茶園の小さな農家」のお茶を提供し続けることが出来ると思っています。 これから新茶収穫の準備で忙しくなってきますが、自分で納得できるお茶を皆様にお届けできるように気を引き締めて頑張りますので、今年もよろしくお願いします。 イタリアで「手揉み茶実演」 美紀子(家内) 私は、イタリアルッカのコンピトで開かれた「ルッカ椿博覧会」で手揉み茶の実演をする為に、3月12〜20日の日程でイタリアへ行って来ました。日本茶輸出組合が、お茶の普及とお茶文化伝承の為に、この「椿博覧会」に、静岡県茶手揉保存会と共に参加し、それに私も参加させて頂くことが出来ました。 この「椿博覧会」には、ドイツなどからも愛好家が訪れ、樹齢200年にもなる椿の木や、珍しい椿を見て回ります。お茶は椿科なので、お茶の木も植えられていました。 「椿博覧会」で、私達は日本から冷凍した茶葉を持って行き、会場で手揉み茶の実演を行いました。また、日本茶輸出組合の方が煎茶のお手前を、現地日本人の方が抹茶のお手前を披露してくれました。 椿博覧会が開催されたコンピトは、緑に囲まれた小さな田舎町で、ゆったりとしたとてものどかな処です。時おり時間を伝える教会の鐘が響き渡たる中で、私達はお茶の手揉みを気持ちよく行うことが出来ました。私達がお茶を揉んでいると、焙炉(ホイロ・お茶を揉む台)の周りには、多くの外国人の方が集まり、興味深く見ていました。また、質問をして下さるイタリア人の方が居て、その様な方にはスタッフがイタリア語で説明してくれました。残念ながら私はイタリア語を話せませんが、手揉み茶の実演を通して、たくさんの外国の人達と身近に触れあう事ができ、日本で行う実演とはまた違った経験をする事ができました。 そして、日本から遠く離れた風情あるイタリアの田舎町で、私は改めて日本の茶文化を見直す事が出来たました。 イタリア人で日本茶の大好きな方が、「手揉み茶は味わい深くてとても美味しい。」と言ってくれました。外国にも日本茶の良さの判ってくれる人が居ることを知り、そんな方は「手揉み茶」の良さもちゃんと理解してくれるんだなと思いホッとしました。 また椿博覧会開催中、私達はアグリツーリズムという農業体験できる施設に宿泊し、自分達で現地のお店に食材の買い出しに行き、朝食だけは自炊しました。この様な経験もとても楽しい思い出となりました。 そして椿博覧会が終了した次の日は、後片付けをしたあと、コンピトから比較的近いフィレンツェの町を半日観光しました。 その次の日は、コンピトから300q以上離れた、サンジネイジオ市長の友人であるリッキーさんが、私達を自宅に招待してくれました。リッキーさんのお宅はイタリアの古民家ですが、内装を和風に改装してあり茶室等もありました。 その日はリッキーさんのお宅に泊めて頂き、日本風の木のお風呂に入浴し、畳の部屋に泊まらせて頂きました。私はイタリアに来て畳の部屋に寝たり、日本風のお風呂に入れるなんて思っていませんでした。これもなかなか経験できる事ではありませんよね。 翌日、リッキーさんが自宅の茶室でお茶会を開いてくれて、リッキーさんのお友達と同行した輸出組合の女性3人は着物に着替えて参加しました。 イタリア最後の晩は、帰国に都合のよいフィレンツェに入り、イタリアレストランで最後の夕食をみんなで楽しみました。今回のイタリア行きは、普通の旅行では経験できない事がたくさん経験できて、本当に楽しく有意義に過ごすことができました。そして、今後も手揉み茶技術が上達するように頑張りたいと思います。 最後に、私は記念切手を集めるのが趣味です。そこでフィレンツェ中央郵便局へ行き、言葉が通じず時間もなかったのですが、なんとか記念切手を買ってきました。イタリアのお土産というにはあまりにもささやかですが、椿博覧会の写真に貼り付けてみましたので、「しおり」等として使って頂けたら嬉しく思います。 編集後記 雅睦 美紀子が手揉み茶の実演でイタリアへ行き、普通の旅行では経験できない事をたくさん経験してきました。私達は、いつも自分達に出来ることがあれば、出来るだけ挑戦しようと考えていますが、そういうチャンスは待っていてもなかなか向こうからやって来るものではありません。今回の美紀子のイタリア行きは静岡県手揉茶保存会・女性部役員として積極的に参加していたからこそ誘って頂けたと思っています。た。