いま動きはじめたのは鐵板を積んだ汽車
三町の道程を 彼は行き來する
水の上にはうつすらとしたもやがかかつてゐる
ここに在るものは 鐵板と雑草と
彼は一日ここの道を行き來する
時々 叫び聲をあげて
疲れたやうな さうでないやうな
組織の中に組み入れられて
安心したつとめを持つて 老朽を待つてゐる
彼は 自らの老朽に氣づかないで
彼は老朽を待つてゐる
水はしづかに流れてゐる
水は日毎に新しい
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