ストリントベルク 2 彼はこごんで自い道から 一つの小石をひろつた しばらく考へぶかげに歩いて行つた 彼の背中を冬の日が追つた 彼はまたこごんで白い道から 一つの小石をひろつた 両手に一つづつの石を持つて 彼は歩みをつづけた すれちがふ人とてもゐない 葉の落ちつくした木立を縫つて かすかな風と冬の日が追つた 彼の両手の中の小石は彼の両手の中で 人の心臓のやうに脈うつてゐた 彼は石にほとばしる血を感じた 戻る
ストリントベルク 2
彼はこごんで自い道から
一つの小石をひろつた
しばらく考へぶかげに歩いて行つた
彼の背中を冬の日が追つた
彼はまたこごんで白い道から
両手に一つづつの石を持つて
彼は歩みをつづけた
すれちがふ人とてもゐない
葉の落ちつくした木立を縫つて
かすかな風と冬の日が追つた
彼の両手の中の小石は彼の両手の中で
人の心臓のやうに脈うつてゐた
彼は石にほとばしる血を感じた
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