「結構きついんですね」
指を3本に増やし、性交を思わせるようにソコを抜き差ししている。
「はっ・・やめっ・・」
ずっとその部分を執拗に弄ばれ、心が悲鳴をあげる痛みと、精神的拒絶に、現実から逃げようと意識が朦朧としてきた。
まるで、弄られているその部分以外の感覚が全て麻痺しているかのようだ。
秘口を念入りに嬲られ続けて、どれくらい時間が経過したのだろうか分からない。
脳に直接伝わってくる刺激が全てを狂わせて、腕が自由だったら、シーツを掻き毟りたい衝動に駆られる。
だが、今はただ足を左右に大きく開かされ、敏感な部分を好き勝手に他人に扱われる仕打ちを堪えなければならず、
悲鳴をあげないために、歯を食いしばって堪え、またそれが余計な力を込めることとなり悪循環に嵌るだけだった。
「声出せばいいじゃないっすか」
そう言って、狙い済ましたように、中のしこりを撫でた。
「うあぁっ!!」
前立腺を刺激されたら、嫌でも快感で反応してしまう。
辛さしか感じなかった行為だったのに、そこを弄られると、萎えていた前が、みるみるうちに成長し、今では先端から汁をこぼしていた。
「うぅっ・・ああっ・・は・・あ・・ああ」
出すまいと堪えていた声も、喉をついて出て、止められない。
ロイの耳に届くのは、自分自身のあられもない喘ぎ声だけだった。
「気持ちいいですか?」
ハボックは満足気な顔でロイの顔を覗き込む。当然その間も指は休まることなく動き、最も快感を生み出す箇所を弄られ続け、まともに答えられない。
ロイは、素直に肯定したくない意地で、出せない台詞の代わりに、首を振って答えた。
だが、涙を流して快感に喘ぎながら、首を振るロイの姿は、扇情的で雄を煽る以外の何物でもなく、ハボックをさらに興奮させた。
思わず、喉を鳴らしてその痴態を見入ると、自分のファスナーに手をかけ、既に怒張している分身を取り出した。
「もういいですよね?」
指をぬかれ、刺激が去ると、身体からの力が抜け、ロイはぐったり横たわる。
強烈だった快感の余韻で、ハボックの次の行動に頭がついていかなかった。
ロイが真っ青になったのは、両足を限界まで開かされ、ついさっきまで弄られていた奥の入り口に、固い雄が当てられた時だった。
「止めろ!!止めろ!!」
これ以上は堪えられない。
こんな仕打ちを受けても、まだ最後の一線を越えていない。
身体を繋げるまでは。
身体を繋げてしまえば、自分と目の前の部下、そして恋人との関係が変わってしまう。
そんな気がするのだ。
ロイは、縛られて痛みを訴える腕を、ベッドに押し付け、逃げようと何とか身体に反動をつけようとする。
だが、屈強に鍛えられた肉体の部下は、ものともせず、大して力を入れてる様子すら見せないで、易々とロイを押さえつけていた。
「往生際が悪いですよ、大佐」
ハボックは暴れるロイにクスクス笑う。
必死なロイにとって、ハボックの笑いは死刑宣告にも等しかった。
足掻いても無駄だ。
そう言われているのだ。
しっかりと身体を押さえ込まれるのと同時に、両足を押さえ込まれ、ハボックの雄が当てられている蕾をずらすことさえもままならない。
絶望的状況だった。
「頼むから・・・止めてくれ・・っ・・」
擦り切れそうな心が再度悲鳴をあげる。
みっともないことが分かっていても、漏れる嗚咽を止められなかった。
すぐ挿入せずに、泣きじゃくるロイをじっと見下ろすハボックの顔は影が落ちて、どんな表情をしているか分からない。
「そんなに・・オレとヤルのが嫌なんですか?」
苦しさが滲んだ低く紡がれた声は、微かな大きさで、かろうじてロイの耳に届いた。
聞き逃しそうな声を拾ってしまい、あまりに身勝手な男の言動に瞬間的に血が上る。
当たり前だ!!
彼は勝手に煮詰まっただけで、挙句の果てに自分を辱めている。自分は被害者だ。それは疑いようのない事実だ。
思いつく限りの罵倒を浴びせようと睨みあげた先に見せた一瞬の表情にロイは喉口でギリギリ押し留めた。
そんな顔を今更されても困るのだ。
追い詰められてどうにもならない余裕を無くした男がそこにいた。
ロイはどう答えていいか分からなくなり、思うままハボックを罵倒する行為を躊躇し困惑した。
だが、ハボックはそれが気に食わなかった。
「同情なんてするなよ」
ロイの髪を後ろに引っ張り、乱暴に顔を上に向かせる。
「くっ・・・」
「今更、そんな顔するなよ」
冷えた目から、さらに理性が飛んで、ロイを睨み付ける。
ロイは無理な姿勢に堪え、ただハボックの目を覗くことしかできなかった。
首筋に舌が這わされ、付け根部分にまで下ろされると、痛みが走った。
ジンジン痛む。噛まれたのだ。
「・・・っ!!」
顔を固定され、身動きがとれない状態では確認もできない。
直後、身体に楔が埋め込まれた。
執拗に指で慣らされたとはいえ、受け入れたことのない大きさだった。
「ひっ・・・は・・ぁっ」
悲鳴は切れ切れで、甲高い音が空気を震わす。限界を超えた痛みに、大粒の涙がシーツに吸い込まれていった。
指で捻じ込まれるのとはわけが違う太さと質量に、自然と逃れるように腰がずり上がる。
肉で肉を押し分ける音が下半身から聞こえ、壊されるんじゃないかと恐怖した。
「うあっ・・あっ・・ひぐっ・・」
逃げうつ腰を掴み、穿つハボックの止まることのない動きに合わせて、悲鳴も止むことはなかった。
背中を伝う冷や汗で、体の下のシーツは湿り、額を伝う汗と涙、悲鳴をあげ続け閉じられることのない口からは唾液がこぼれている。
ハボックはそんなロイの様子を余すことなく観察した。
「大佐・・もう少し力を抜いて。奥まで入りきらないから」
「ひ・・うぁ・・無理だ・・無理・・」
力なく首を横に振るロイに、先ほどまでの扱いとは打って変わって、丁寧に頬に触れる。
痛みに気をとられ、涙で視界が滲むロイには、ハボックの楔の感覚以外何も分からない。
流れる涙をそっと舌で舐め取って、耳を甘噛みすると、ロイの体が痛みとは違う感覚で震えた。
「可愛い・・・」
ハボック自身を泣き震える必死なロイの姿は、庇護欲と嗜虐心を煽る。
軍服を乱され、大きく足を広げたその間に、男を突っ込まれている姿は、犯している男の上官だと誰も思わないだろう。
「痛いっ!・・ふぅっ・・ひっ・・ぐぅ・・」
身動きできない分、痛みを散らせず、泣いて喚くことでしか、発散することも訴えることもできない。
「もう少し・・」
更に腰を進め、根元まで押し込める。
奥に進む程に滑りがよくなるのは、切れて血が出たからだった。
指で馴らす以外、クリームや潤滑油も使用せず、許容量を超えた大きさでは、元々挿入される器官として作られていないソコは、傷つくだけだ。
ハボックのモノが収まりきった頃には、ロイは泣き疲れて、一言も発さなくなっていた。
虚ろな目は天井を映し、自分を犯している男を映していない。
「大佐、大佐」
ペチペチと軽く頬を叩く。
「うぅっ・・」
ロイが呻き声をあげると、ハボックはその唇に深く口付けをする。
舌を強く吸い上げて、官能を刺激するように、様々な角度で舌を絡め取った。
虚ろな目に、自分の姿が映っているのを確認すると、額に張り付く前髪を柔らかな手つきで上げる。
|