昨日は後始末だけして帰ってしまった。
だが、はたして強姦した男が目覚めるまでずっとその場にいたらどうだろうか。
また、残るにしろ帰るにしろ、どちらにせよロイをこのままにはしてはおけない。
いつ燃やされてもおかしくないのは重々承知している。
今更言い訳をしたところで、火に油を注ぐようなものだ。 (どう考えても燃やされるよな、オレ)
不機嫌オーラが全開のロイは人を寄せ付けない威圧感を出していた。 (燃やされる前に言わないと)
己の謝罪が先か、燃やされるのが先か。戦々恐々していたが、まだ身は無事だ。 「大佐」 ずっと逸らしていた視線を上げて、ロイの正面に向かう。 ロイは不機嫌を隠さずに、無言でハボックを睨みつけていた。 「昨日はすいませんでした」 頭を深々と下げ、謝罪の言葉を口にする。 「取り返しのつかないことをしたと思っています。謝って済むことじゃないのも分かってます。 燃やされてもおかしくないです。というか、今日は会ったらすぐ燃やされると思ってました。」 腕を組み、ロイは表情一つ変えず、沈黙を保ち続けている。 「ただ、燃やされる前にこれだけは言っておきたくて・・・。 大佐、オレは本気であんたのことが好きなんです。だからといって、許されるとは思ってません。 でも、ただヤリたかったからとか、そういう性欲だけで突っ走ったとは思われたくなくて・・・って オレ何言ってるんだろう・・・」 黙って、じっとこちらを見るロイの視線に居た堪れなくなってきたのも相まって、ハボックは自分でも何を言っているのか混乱してきた。 「誤解しないために言っておきますが、ヤルことが目的で大佐の家に入ったんじゃないんですよ!! まあ、その・・・結果的に送り狼になってしまいましたが・・・。 初めて大佐の家に入って嬉しくて、そういう時に・・・その・・ヒューズ中佐の話を聞いて、勢いあまって・・・ その・・・オレも途中で止まらなくて・・・もっと大佐のコトを考えられるくらい余裕があればよかったんでしょうけど、 初めてだったのに、あんな無理矢理で・・・」
ロイはまだ無言だった。せめて何か一言でもよかった。 「お願いします。何か言って下さい。燃やされる覚悟はあります。その前に、大佐の声を聞かせてください。 ・・・そうっすよね・・あんたを無理矢理犯したヤツと口を利きたくないですよね・・・。 本当に、オレって無神経なヤツですね・・・。それに、あの時も・・。その・・・大変言いにくいんですが、 あまり処女とはヤッた経験がないので・・・上手く痛みを感じないでっていうのが、ちょっと勝手が分からなくて・・・ やっぱり痛かったですよね・・・。大佐の初めての男だと思うとつい益々興奮してしまって・・あ、でも初めてじゃなくても 全然気持ちに変わりはありませんから!!別に初めてだとか、そういうの今まで気にしたことなかったんで、 うおっ!!」 「言いたいことはそれだけか」 ロイは発火布を右手にはめ、仁王立ちでいた。 「そこになおれ。調教しなおしだ」
|
(up.05.04.17)