| 『ゴクネコ 極猫大騒動 Mad Cat's Panic』初めての通し稽古にお邪魔してきました。(2005.5.21) 花組芝居さん、そして加納幸和さんのご厚意により稽古場レポートをアップさせていただきます。いつもありがとうございます! 稽古場に足を踏み入れた途端思ったこと……「…人が多いッ」。 通し稽古前に自分の持ち物などの準備をする役者さんが、稽古場に溢れている(ように感じられる)。 客演の竜小太郎さんを初め、研修生4人など花組初出演組も多く、なんと総勢22名! 「これだけたくさん出るのは初めてですね」(加納さん) とのこと。 それだけに稽古場に入っただけでパワーが渦巻いているような感じを受ける。 稽古場の上の部屋では既に小道具や衣装の製作が始まっている。 というわけで今回の通し稽古では実際の衣装はなくジャージ姿のままだけれど、女形を演じる方々は本番の動きに近いようにするために以前の花組の衣装を仮に使っての通し稽古となった。(『和宮様御留』の十二単なども使われていた。しかし、この稽古場=セーヌフルリにはたっくさんの衣装があるんでしょうねぇ…) ちなみに竜さんの稽古着はピンク色の地のウサギのキャラクター柄の着物でした。可愛い…。 衣装のデザイン画は壁に張られているが、見るからに豪華! で 華麗!! 歌舞伎の写真の切り抜きも張ってあって、「この髪型で…」という指定がされている。(ちなみに鬘の数も今までで最多数だそうです) 装置のミニチュア模型も置いてあり、スタッフさんたちが囲んで話し合っているところも見受けられた。 客席からは見えない部分でたくさんの人の手で舞台が成り立っているんだな、ということを実感する瞬間でもある。 やがて4時から通し稽古がスタート。 休憩15分をはさんでの2時間半あまり。今回は小池竹見さんの脚本だからちょっといつもとは違う趣だけれど、でも、目くるめくような花組ワールドが展開。 化け猫たちと、人間たちの物語がもつれ合い絡み合う。 「これだけの時代劇ミュージカルって、見たことないかも…?!」 と思うくらい、芝居の中に歌と踊りが盛り込まれている。 特に、制作発表記者会見でも歌い踊られた「ゴクネコ」節に気持ちが沸きたてられる。 (振り付けはやはり会見のときのものとまったく違っていた……。新たに覚えている役者の皆様、お疲れ様です) タンゴやミュージカルふうの大合唱など、バラエティに富む曲の数々(村治崇光さん作曲)が楽しい。 「雪之丞変化」の幸和希さん以来の客演となった竜小太郎さんを迎える公演だが、竜さんは不思議なほど違和感がない。「花組の座員になったつもりで」とおっしゃった言葉どおりに、すっかり花組の中に溶け込んでいるようだ。 もちろん、加納さんと対抗しうる迫力はさすがで、その目が自然と惹きつけられるようなパワーは圧倒的だ。 そんな「竜さんと加納さんの女形対決」ももちろん見ものだけれど、むしろ舞台としては「花組オールスターキャスト公演+竜さんゲスト」の趣が強いかも。 いわゆる顔見世ふうではなく、芝居の中で自然に花組の皆さんの魅力が際立っているところが面白いのです。 「加納さんと各務さんのタンゴは必見?!」「意外な設定(?)の桂さん」「2部の冒頭とってもカッコ良いです山下さん」「今回も暴走か、原川さん……」と見どころチェックポイントも多く、観ているこっちも休む暇はアリマセン。 役者の皆さんが他の方の演じているのを見ている様子が実に楽しそう。 熱演の中にも笑いが始終起こる明るいテンションの稽古場だ。 一方、初登場の研修生さんたちは着物の裾を引いているため、慣れぬ裾裁きで転んでしまう人も何人か。普段は何気なく見ている立ち姿だけれど、着物姿で舞台に立ち、まして歌い踊り立ち回りするのは大変なことなんだな、ということを改めて感じさせられる。 「きちんと着物を着た、ホントの和物ミュージカル」 やっぱりこれは花組ならではのものだな、と思う。 通し稽古終了後(ダメ出しは加納さんがビデオを見た後の23日に…とのこと)に本日の稽古はおしまい。「初通し稽古お疲れ様でした」ということで、竜さんから差し入れのビールが届く。 「えっ、今日、誕生日なの?」 と驚く竜さん。そう、この日は横道毅さんの誕生日。竜さんを初め皆さんからの「ハッピーバースデイ・ソング♪」が(ビールを飲みながら……)稽古場に響いてました。 極上のエンターテイメントな舞台「ゴクネコ」。 この和やかな稽古場からスペースゼロへ、「ゴクネコ」たちが移動し妍を競う日ももうすぐです。 |