聖ひばり御殿「あたしゃもううっとりなんだよ」 おきみ(田の君の母)が天に戻って行くときの台詞です。美空ひばりに田の君(狸国の女武将=佐藤誓)をなぞらえた作品で、おきみは当然美空ひばりのあの有名なおっかさんに当たるわけです。勇敢に戦う田の君に対して身近にいながらも、いつもうっとりしてたという……。私の身近なところにも役者さんがいるわけで、その切ないような晴れがましいような気持ち、なんだかすごく良くわかる。水下さんのすがすがしい表情と合わせて、この場面になるといつも泣きそうになりました。そういうふうに思うのって私くらいだったみたいですが…。 ジャンヌ・ダルクを描いた「ひばり」に美空ひばりを重ね合わせ、亡くなる前に企画が挙がっていたという「狸御殿」を混ぜ合わせた…という趣向の舞台。(新宿コマでやる筈だったそうですが、宝塚OGが大量出演する予定になっていて、汀夏子さんが男役で出る予定だった……というのを、公演中止になる前に「ミュージカル」かなんかで読んだ記憶があります) ル・ピリエという小さい空間を上手く生かして、親密感あるインティメイトな感じに仕上がった作品。ラストの火刑の後「川の流れのように」に切り替わる構成が印象的です。 余談ですが、これで「川の流れのように」がカラオケのレパートリーに入りました(^^;。これ歌うと皆に引かれますけど。 (97.2) 公演中に以前の公演のビデオ上映会をしていたそうです。劇場で見るっていうのもなかなか楽しそう…。 1995年5月24日日本テレビにて舞台中継。(カットあり)公演中の舞台中継という珍しいケースでした。 |