からだとことばのレッスンのこと

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どんなことするの?
 わたしが毎月通っている「からだ2001」では,からだとことばのレッスンをしている。主催は演出家の竹内敏晴氏。竹内レッスンとも呼ばれている。

 レッスンでは、毎日の生活の中で知らず知らずに固まってしまったからだを目覚めさせ、そこから生まれる表現を探っていく。その過程には、身構えに気付き安らぐこと、他者に触れること、働きかけること、自分の声を取り戻すこと、ことばを吟味し表現することなどのレッスンが含まれている。

 レッスンの中で、しばしば自分自身の内面に深く根ざした身構えに気付くことがあるのだけれど、それを乗り越えていくやり方が独特だ。竹内さんは、ただひたすら、正確に相手に触れ、働きかけるためにはどうすればよいか、それを伝えるために、その人の姿勢を吟味し、視線を吟味し、声を吟味し、ひとりひとりのからだが弾み出す瞬間を生み出すことに全力を傾けている。

 わしたちは、ときには一緒になってからだを動かし、ときにはじっと耳を澄ませてその人を見つめ、その瞬間に立ち会う。お互いに立ち会う。

 このレッスンは何かを教えたり、習ったりする、お稽古事とは違う。自分のあり様に気付き、身もだえし、それを突破しようとする瞬間を共有する空間なのだと思う。

レッスンの流れ

 新宿鳴子坂下交差点のスタジオでのレッスンは、安らぐことから始まる。
階段を下りて地下のスタジオに入ると、先に来ていた人が床に寝ころんで大あくびしてるのが聞こえる。

 レッスンが始まると、深呼吸して、からだをゆすって、みんなで唄をうたう。たいがい童謡になってしまう。それぞれうたいながら、声の様子、からだの様子、その日のコンディションを自分なりにチェックする。ときには、ここから「唄のことばに触れる」レッスンに発展したりもする。

 それから、二人組になって、一人が床に寝て、床に触れる自分のからだの感じを味わってみる。もう一人の人が、寝ている人の足下に立って、寝ている人のからだを見てみる。見るというより、感じると言ってもいい。その人のからだになったつもりで、感じてみる。それから、二人でお互いの感じたことを話し合って、いよいよ「からだゆらし」が始まる。

 この先は、その日その日でやることが違うのだけど、ひとりひとりの声を探ったり、唄をうたったり、詩を読んだり、戯曲や即興劇をやったり。竹内さんの著書でよく紹介されているところでは、「呼びかけのレッスン」とか「出会いのレッスン」、「砂浜のレッスン」などもある。何が始まるかは、その場になるまでわからない。竹内さんが、みんなのからだの様子を見ていて、突然予定変更になることもしばしば。

 でも基本は、やすらぐこと、相手やモノに触れること、そしてそれらに働きかけることだ。その先で表現するってこともテーマになってくるのだろうと思う。わたしの場合は、ことばにするなら、自分の存在がはっきりする感じ、それを自分自身に問いかけていく場だと思っている。

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