先週予備の軽油を使ったので、新たに20L持って行く。
フネの燃料タンクは40Lだ。そのうち安心して使えるのは30Lくらいまでだろう(フネは揺れるのでタンク内の燃料が減るとエンジンに空気を送る可能性がある。燃料の代わりに空気が送られるとエンジンは止まる。なので通常はタンクがカラになるまで使わない)。となると無給油で機走/機帆走できるのは15時間程度だ。安全を見て時速4ノットとして、航続距離は60マイル程度だ。ふだんのデイセーリングなら問題ないが、泊まりがけで行くには予備の燃料が必要だ。 いままでフツーの20L入りのポリタンを使っていたのだが、背の低いポリタンに予備燃料用ポリタンをリプレースした。このほうが重心が低いので倒れる可能性が低い。ほとんど立方体のポリタンなので、通常のヒールではまず倒れないとは思う。コクピットロッカーの奥のほうにしまっておく。容量は20Lだ。 私のパイオニア9の給油口は、コクピット後端のトランサムにある。航行中でもコクピットから出ずに安全に給油可能だ。オーバーナイトで航海したとき(回航のとき)は、航海中の給油のことを考えて、出港前に予備燃料のポリタン2本をコクピット後縁に縛っておき、日没前に給油した。 航海中にコクピットロッカーから20L入りのポリタンを出すのはたいへんだ。
2330フネ着。パジャマに着替えて寝る。
焼津港に行って係留し、係留したフネにピザを配達してもらおうと一昨日までは思っていた。フネにピザを配達してもらうってのはちょっと楽しい感じがしたのだ。 しかし、ピザの配達区域ということは都会だ。念のため航空写真で焼津港を見るとやはり都会だった。 ネットで調べてみると、焼津はプレジャーボートの受け入れにはあまり好意的ではないという情報も散見された。その隣の用宗フィッシャリーナはさらに外来艇の受け入れに消極的だという噂がある。フィッシャリーナのサイトからも外来艇来るなの気持ちが伝わってきた。 というわけで、今日は都会には行きたい気分ではないので、焼津行きは中止した。西伊豆を南下して妻良に行くことにする。 艤装して0705解纜。港内でセールアップして0720出港。 船底が綺麗なので、滑るように走るが、対地速度が5ノット出るか出ないかだ。逆潮だ。試しに180度反転したら7ノットオーバーの対地速度だ。
雲見から波勝崎の絶景をひさしぶりに楽しむ。ここを通るのは2005年に新島に行ったとき以来だ。新緑を過ぎて緑の勢力が拡大している。これから夏にかけて植物が繁茂する。緑の洪水だ。
波勝崎を過ぎてしばらくしてから、妻良に変針する。最後に妻良に行ったのは2001年9月だが、そのときは係留しないで帰ってきた。二代目唐草(リベッチオ)の時代だ。係留したのは、1999年6月だ。初代唐草(マイレディ)の時代だ。 ひさしぶりの妻良だ。 妻良は、奇岩と森と草原の湾だ。西伊豆らしい景色だ。白っぽい地層がむき出しになっている岩肌と、ベルベットのような草原のコントラストが素敵だ。
妻良の堤防を越えて湾内に入る。 水深計を見ながら、湾内の入り江でアンカリングできそうなところはないか探す。なかなかちょうどいいようなところは見つけられなかった。いい感じのところは水深10mを越えていた。安全を見て7倍のスコープを出せるようにするとかなりの振れ回しの大きさになってしまう。それに70mものアンカーロードを扱うのはたいへんだ。
妻良の港は拡張中で工事をしていた。コンクリートの岸壁を壊していたのでその音がガガガガガっとうるさかった。コンクリートの粉も舞っていた。妻良に着けるのはあきらめた。今度港が大きくなったら来てみよう。帰ってからWebで調べてみたが、完成年度はわからなかった。
妻良の湾内では子供達がカッター訓練をしていた。4杯出ていた。 カラフルなカヤックに乗った子供達もたくさんいた。賑やかだ。 子浦の岸壁は例によって漁船で一杯だ。外来艇がとめるスペースはない。釣り人も大勢いた。 子浦の海水浴場の沖にブイがいくつか浮いていて、そこに係留しているフネがあった。その中のブイを1,2時間借りれないかと思い、子浦の作業用の岸壁に一瞬だけ接舷して、女房が上陸して漁協に聞きに行ってもらった。
女房が上陸したので、フネを岸壁から離して邪魔にならなさそうな海面に移る。 女房が戻ってきて、ピックアップのため接舷。 女房が言うには、漁協の軽トラに乗ってる人に聞いてみたら、ブイを使う許可をもらえたとのこと。ブイはどれでもいいとのことだった。 止めやすそうなプイを探して係留。1050時。 岸壁に係留すると、係留ロープが最低4本必要だし、岸壁とフネの間にフェンダーも下げないといけない。干満の差もあるので、係留ロープの長さの調整も必要だ。場合によっては、コンクリートの岸壁から係留ロープを保護するためにチェーンを使うか擦れ止めのウェスを巻かなくてならない。風向によっては、岸壁にフネが押し付けられることもある。引き波でフネが揺れてカキだらけの岸壁に擦り付けられてフェンダーが破けるかもしれない。それらの対策も必要だ。 しかし、ブイを使わせてもらえるなら、バウから1本のロープだけで済む。フェンダーもいらなければ、干満の差も気にしなくていい。しかも風どこから吹いても、フネのバウは風上を向くので、ハッチからいつでも気持ちのいい風が入って来る。 ブイにデットスローで接近し、バウからボートフックでブイをつかむ。そこにロープを通して係留完了。
ホッピーと軽いつまみで簡単なランチにする。それにしてもいい天気だ。柔らかい風が気持ちいい。 ホッピーに慣れるとビールが苦くていけない。キンキンに冷やした焼酎をこれまたキンキンンに冷やしたホッピーで割る。 妻良の工事も正午を回って昼休みだ。 静かになった。 浜辺ではカッター訓練を終えた子供達が浜茶屋のようなところで食事中。その場にいたらうるさいくらい賑やかだろうけど、遠くに聞こえる夏の子供達の元気な声というのはいいものだ。 カッター訓練以外にカヤックの子供達もいた。その子供達も一緒に食事してるようで、ほんとうに大勢の子供達で賑やかだった。臨海学校だろうか。 浜辺から子供達の遊ぶ声が遠く近くに聞こえて来る。 ホッピー飲んでキャビンで横になったら、寝てしまった。 昼休みを終えた妻良港の工事の音で目が覚めた。 風が上がってきている。 1300時過ぎ、我々も帰ることに。カッター訓練は午前中だけだったようで、カッターも定位置と思われるところに係留されていた。
つかまっていたブイからロープを外して、アスタンに入れてサクっと離れる。他のブイにからまないように、すかさずブイの海域から離れる。こういう施設があるとクルージングも楽なんだけどなあ。上陸にはテンダーが必須だけど。 1330時、妻良の湾内でセールアップして港外に出る。 風が南南西。帰りたい方向に向かって吹いている。 でもせっかく風も上がってきたので、帆走で沖だしする。
リカットしたジブがいい感じ。風速は10から12ノットを越えた程度だと思うけど、艇速は6ノット台、時に7ノットくらい出た。これはもう充分ですな。ジブが小さくなったぶん、フルメインで走れる風速が上がったのだと思う。非力感はなかった。
風圧中心が後ろに下がってるのでヘルムにも影響出てるはずだけど、気にならなかった。風圧中心は、セールトリムでも前後するからこの程度小さくしたくらいでは影響ないのかも。 微風では機帆走、それ以上吹いたら帆走、というスタイルにはちょうどいい大きさのヘッドセールだ。 しかしいつまでも気持ちよく帆走してると、いつまでたっても帰れない。しかたがないのでジブを巻いて機帆走で安良里を目指す。
目指すのはいいが、相変わらず安良里に向かって風が吹いている。風速もそこそこあるのでデッドランでは帰れない。ジャイブをいれなくてはならない。 風はコンスタントに吹いている。波も成長してきた。オーパイががんばってコースを維持している。 メインセールだけで追っ手を走ると、風圧を片側で受けることになって走りにくい。スピンを上げればいいんだが、人手と練習不足で今回も上げない。ますます練習不足。 波に乗って、サーフィングすると8ノットオーバー。
安良里に近づくにつれて風がおさまってきた。白波も減ってきた。 1600時、港内に入ってセールダウン。バースに戻る。 明日も出港するかもしれないので、軽く解装して夕食。 今日はいつものピノシャルドネスプマンテではなくて、フランスの発泡ワイン。つまみはお土産のレトルトのフカヒレ丼。 美味い。フカヒレと発泡ワイン合うね。両方の味が上がってる。
その後、ソーセージをつまみにブルゴーニュの赤ワイン。 楽しいセーリングに美味しいワイン。ふー。いい気持ち。 だいぶ出来上がってしまったので、パジャマに着替えて寝る。
寝るにはちょうどいい季節が続いているようだ。ゆっくり寝てしまった。 早朝出港しようと思っていたが、起きたのが7時過ぎだったので、今日の出港は中止。 朝食を取ってお茶を飲んで一休みしてから解装。片付け。フネ固め。 女房は昨夜、バケツにつけておいた食器を洗う。 満潮で海面が上がって岸壁が低くなっているので、それを利用してポリタンに水を汲みに行く。岸壁の高さで水汲みの労力が全然違うのだ。 デッキのフンはデッキブラシよりも風呂掃除用の小さなブラシのほうが小回りが効いていい。綺麗に落ちた。 ウチから持ってきて余った水と、凍らせたペットボトルの中で溶けた水は、フネの清水タンクに入れる。 軽油もコクピットロッカーの中に入れる。リベッチオよりもこのコクピットロッカーは使いやすい。リベッチオより容量は小さくなったけど床が平らなのだ。
大関ラーメンで昼食。美味かった。 ウチに帰ってピザとカベルネソービニヨン100%のカリフォルニアワイン。かのやで買ったもの。うまし。それにしても週末は飲んでばっかりだな。
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