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焼津港日帰り

日付 2007年7月20日(金)

天気 曇り
風向 東寄り 風力 0〜1 波高
行先 係留のみ
出港時刻 --:-- 帰港時刻(寄港)--:--
乗員 2名


先週末の3連休に夏休みを2日間くっつけて、7月12日から16日までの5日間用意して、安良里から小田原までの大クルーズを予定していた。しかし、台風が来たので中止した。

せっかく休みを取ったのだが、台風には逆らえない。やむなし。

代わりに伊豆高原で伊勢エビのパエリヤが名物の宿に泊まってきた。帰りに伊東に寄って、水中観覧船に乗ってきた。

いまひとつ不本意な夏休みだった。


この梅雨の時期に夏休みを取ってまでロングクルーズしようとしたのは、雨は降るだろうけど海况が穏やかだろうと思ったからだ。

7月に台風が日本近海に来る確率は8月や9月に比べると低い。

もし梅雨が早く明ければ、梅雨明けの快適なクルーズになるかもしれないし、という可能性にも期待した。

ずっと雨だったとしても、雨天航海の経験になるはずだった。しかし、台風時の航海は無理だ。台風が遠くにあっても、ヨットは速度が遅いので台風の針路が予想と変わってもすぐに逃げ帰ってこれない。

そんな先週だったが、今週も土日は雨が降るようだ。

雨天航海の練習にはなる。

これまでに雨の中の航海をしたことがないわけではないが、小降りや、一時雨という天候だった。唐草は、終日雨の航海というのをしたことがない(ディンギーや、クルーザーレーサーに乗ってたときは、終日雨でも練習もレースもしてたけど)。

明日の食料を買って、2300フネ着。0時前就寝。







日付 2007年7月21日(土)

天気
風向 東〜西 風力 0〜3 波高 0.5〜1.0
行先 焼津港
出港時刻 06:30 帰港時刻(寄港)15:15
乗員 2名


0500起床。予想通りの雨だ。日の出は過ぎているが、まだちょっと薄暗い。

カッパを着てデッキに上がり、艤装開始。

女房はキャビン内を片付けて、航海中の揺れと傾きに対応できるようにしている。

今は夏なので、いつもの頑丈なムストーの上下は着ない。あれば夏向きではない。

今日は、山用のモンベルのストームクルーザーのジャケットを着る。下はズボンタイプのカッパ(だいぶ昔に買ったカンタベリー社製)だ。モンベルのカッパズボンは、歩き用に作られているので、尻の部分も薄い。長時間腰掛けた姿勢を取るヨットには向かない。

足元は、プラスチモのゴム長靴にした。

モンベルのストームクルーザーは薄手のゴアテックスでとても軽くて動きやすい。

女房は、ヘンリーロイドの軽いゴアテックスのジャケットに、いつものサロペットタイプのカッパズボン。その下にゴム長靴。女房もモンベルのストームクルーザーを持っているが、せっかくなのでヘンリーロイドを着る。

オートヘルムの防水が心配なので、サランラップで包んでおく。はしっこが外れそうなので、ショックコードで押さえる。

サランラップでくるんだオートヘルム

艤装が終わり、女房もキャビンを固めて、雨天対応ギヤを着てデッキに上がってきた。

0630解纜。

港内でセールアップしたら、セールから大量の水しぶきが飛んできた。

雨の中を出港する。


今日は、焼津港を見に行く。

日帰りのつもりだ。

往復約40マイル。良さそうな港なら、次回以降泊まるかもしれないが、今日は泊まらずに帰ってくる心づもりで出かける。

オーパイをセットしてGPSのコースに合わせる。オートパイロットとGPSのインターフェイスは人力である。

5分から10分に一度くらいの割合でGPSのコースを読んで、それに合わせてオーパイでヘディングを調整する。海流や潮流でフネは常に流されているので、針路を一定の方向にするために、こまめにヘディングの角度を調整するのだ。

視界は悪いが、こんな視界で初めての港に行けるのは GPS のチカラだ。科学の進歩というものだ。予備のGPSにも座標を入れてあるし。

女房が、少し体調が悪いというのでキャビンに入って横になる。

シングルハンド状態で航海を続ける。

風がそこそこ吹いてきたので、ジブを出して帆走する。

すぐに風は止んだ。

再びジブを巻いて、機帆走。

雨は降り続いている。カッパのフードを叩く音が強くなったり弱くなったりするが止むことはない。時々めがねに付いた水滴をティッシュで押さえる。眼鏡の外側だけに水滴が付くので、いちいち眼鏡をはずさなくても綺麗になる。

カッパのフードの開口部の調整機構をいろいろ試す。雨が強くなってきたら、フードを目深にかぶるようにして、雨が弱くなってきたら、フードを上げ、開口部も開いて風を入れる。

ストームクルザーの着心地もいい感じだ。快適。蒸さないし、動きやすいしとても軽い。夏なら海でも充分使える。

先日リーフ用に取り付けたショックコードの出来を試す。タックを決めるときに、ハリヤードが緩んだ状態でもクリングルが抜けないように押さえるショックコードだ。

一人でワンポン入れてみるが、クリングルが抜けることはなかった。これが抜けるとまたマストまで行かなきゃいけないので、けっこうがっかりするんだよね。

焼津が見えてきた

焼津の町と山並みが見えてきた。雨にけむって見え隠れする。

焼津の灯台に向かっているのだが、まだ灯台は見えない。

残り2マイルくらいで灯台が見えた。

1030。雨の中焼津港に入る。

焼津港の船溜まり

焼津港のチャートを見ながら、船溜まりを見て回る。第二船溜まりは、空いてた。船溜まりの不便な側なら簡単に係留できそうだ。漁協に聞くより近くのフネに断って係留できるという情報があったが、そのとおりの雰囲気だった。

港に面して「船員サービスセンター」という店があった。船員にとって「合羽(カッパ)」は大事なんだなあ、と思った。

船員サービスセンターの建物

看板のアップ

外堤防の内側で、ウエイクボードをやっていた。いいのか? 港の境界(ハーバーリミット)の内側だぞ。

微速で港内を見学して、再び安良里に帰る。

1100焼津港出港。

帰りも相変わらず雨だが、時々数分くらい上がることがある。

風がまったくなくなり、とろりとした海だ。

灰色の空と灰色の海。雨にけむる視程。空と海の境が溶けてしまったようだ。

海と空の境界のない世界

雨の日は単調な景色なのかと思いきや、グレーの濃淡がめまぐるしく変化する。遠くには、山が見えたり見えなかったり。時にはっきりと見えたり。

海况が穏やかなら、雨もまた風情と景色を楽しめる。

しかし、どこもかしこも湿っている。ゴアテックスのおかげで体はじっとりしないが、湿ったロープがデッキの汚れを吸って灰色になる。カッパが濡れているので、キャビン内への出入りの際に水を落とす必要がある。それでも水滴は残る。

ドジャーがあるので、ドジャー下に物を置ける。チャートやカメラ、おやつ、飲みものなどを置いておく。

ドジャー越しの景色

ドジャーが雨除けになって、コンパニオンウェイを開けたままでも雨が入ることがない。ドジャーなしだと雨天航海はだいぶたいへんになると思う。

ドジャーの便利さをさらに進めていくと、パイロットハウス付きのヨットになると思う。それでもヨットはセールのコントロールのために、デッキに出なくてはならない。それをしなくてすむようにするには、キャビン内ですべて出来るパワーボートになる。でもパワーボートだと、エンジン音から離れられない。帆走のときのような風と波の音だけの世界にはならない。

で、その回答がモーターセーラーなのか。

話は飛んでしまったが、雨天航海で学んだことは、日程上の理由でも無い限りわざわざ雨の日に好き好んでフネを出すことはないな、ということだ。

しかしながら、わざわざフネを出せば、出しただけの価値のある景色を楽しむこともできる。またあのモノトーンのとろんとした景色が見たくなったら、雨の日にフネを出すかもしれない。

降っても照ってもフネ遊びは天気次第ということか。

1500安良里港帰港。

セールを叩いて雨の飛沫を飛ばしてセールダウン。急いでブームカバーを掛けてからバースに入る。

GPSのトリップコンピュータによれば、moving av. 5.5kt、overall ave. 4.8kt。

バースにフネを固めてから、改めてブームカバーをしっかり固定する。メインセールが湿ったままカバーをかけたので、来週も来てセールアップしよう。来週には梅雨も空けているだろう。

解装。

女房はキャビンで、クルージング仕様のキャビンから宴会仕様のキャビンに模様替えして、食事の用意。

上から下まで全部着替えて、からだを拭って、すっきりさっぱりしてから食事。

いつものピノシャルドネスプマンテ。クーラーボックスに氷も持ってきたので、ワインクーラーに氷をたっぷり入れる。フネの上で、たっぷりの氷というのはまさに贅沢。

今日も無事自分のバースに帰ってこれたことを感謝しつつ、乾杯。

かまぼことわさび漬け、それと海苔で一杯やる。

ピノシャルドネが空いたので、次はラムアンドコーク。

暗くなって寝る。

夜、蚊の羽音で起きてしまった。蚊取り線香を焚く。煙くなるのでコンパニオンウェイの外に置く。







日付 2007年7月22日(日)

天気 小雨のち曇り
風向 東〜 風力 0〜1 波高
行先 係留のみ
出港時刻 --:-- 帰港時刻(寄港)--:--
乗員 2名


0700起床。雨は上がった。時々霧雨状のが降ってくるが、すぐ上がる。雲も薄くなってきた。

パンとお茶の朝食。

ドジャーの下で乾かしていたロープ類が生乾きではあるが、片付ける。

雨が完全に上がったので、軽油20L入れる。燃料計の針が1/3を指しているあたりでタンクは半分くらい。燃料計の針が1/2だと20L入らないが、燃料計の容量は40Lである。

ポリタンに汲んできた水20Lを清水タンクに入れる。保冷庫に入れておいたペットボトルの氷が溶けたのも清水タンクに入れる。

溶けた氷水をギャレーのシンクに流し、海洋生物の付着に抵抗する。

0930離艇。

せせらぎの湯。すっきりさっぱり。

大関ラーメン。美味し。


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