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萩谷崎の北岸の入り江

日付 2007年8月24日(金)

天気 晴れ
風向 南寄り 風力 0〜2 波高
行先 係留のみ
出港時刻 --:-- 帰港時刻(寄港)--:--
乗員 2名


今日は結婚記念日なのでいつもの発泡ワインではなく、ブーブクリコを持ってきた。つまみは高級缶詰(我家比)と高級チーズ(我家比)だ。

我家では、誕生日、結婚記念日、その他の祝い事やクリスマスには高級シャンペン(モエシャンドンかブーブクリコ級)と花である。プレゼント等はない。

リーデルのシャンペングラスで乾杯、それがお祝いのシルシだ。

私の友人は、誕生日にはスーツや革靴を買ってもらっている。彼が奥様に「これは特別な日のプレゼントというよりも家計の被服費でまかなうべきものではないか」と問うたが却下されたそうだ。


結婚記念日をフネで祝ったのは今年が初めてだ。曜日の巡り会わせや天気の状況とかいろいろあって今日が初めてになった。

ブーブクリコ







日付 2007年8月25日(土)

天気 晴れ
風向 南南西〜西南西 風力 1〜3 波高 0.5〜1.0
行先 萩谷崎の北岸
出港時刻 10:40 帰港時刻(寄港)15:00
乗員 2名


朝起きて、パイナップルを使ったクリーナーを試した。

長時間フェンダーがハルに当たっていると、溶け出したフェンダーがガムのようにハルにくっつく。これを唐草では「フェンダーぐそ」と呼んでいる。袂ぐそと同じような意味合いだ。

このフェンダーぐそを取るために、クリーナーを買った。

クリーナーの商品名は「パイナップルフレッシュマリン」という名前だ。KAZI誌の通販のバーゲンで買った。

パイナップルフレッシュマリン

ハルにフェンダーぐその付いた状態

フェンダーぐその部分にティッシュを当てて、その上からクリーナーをスプレーした

拭いた後

1分くらい後、ティッシュで拭いたらキレイに落ちた。ただ、素手でやったので手の脂も取れてしまった。肌の弱い人はゴム手袋使ったほうがいいと思う。匂いは全くフツーにパイナップル。ケミカルな匂いは全くしない。

家庭でも油汚れに効くと思う。

まるで実演販売かTVショッピングだな。


今日は、萩谷崎の北側の海岸線を探索して、アンカリングできそうなところを探すつもりだ。チャートを見ると、あのあたりにはアンカリングできそうな入り江がいくつかある。

夏は南からうねりが入ることが多いので、岬の北側の入り江にしぼって探すつもり。

いままでは、黄金崎、田子、岩地の三カ所でしかアンカリングしたことがない。その三カ所でばっかりアンカリングしていたので、少し飽きてきたというのもある。また、田子では狭いところでアンカリングを繰り返していたので、アンカリングの経験値も上がったという実感もある。それで、西伊豆のアンカリングスポットを新しく開拓しようというのだ。

ショートカットしようと、田子島の内側の暗岩危険水域を通る。GPSとチャートを併用して進む。ここは以前にもGPSを使って通ったことがあるが、なかなかスリリングな海域だ。

危険な水域を抜け、萩谷崎の先端をめざす。

チャート上では、萩谷崎の北側がちょうどいい入り江になっているが、奥に岩がある。

萩谷崎の北側の入り江

入り江に近づくと、カヤックで上陸した人達が見えた。東屋風の建物もある。シュノーケリングしている人もいる。

水がとてもキレイ。海底がはっきり見える。砂地の上にごろた石多数という海底。この季節でこれだけキレイなんだから、冬はもっとキレイだと思う。

水がキレイ

シュノーケリングしている人から充分離れたところで、水深約4メートル。いまは干潮時だからこれより浅くなることはないだろう。

なかなかいいポイントのように思えるので、ここにアンカリングすることにする。

地形を見ると風が巻き、振れ回りそうなので、入り江のほぼ中央にアンカーを入れて振れに対応しよう。入り江が狭いので、風が回ると岸の岩が怖い。

アンカーを入れるポイントを決め、その場所を覚える。船首尾線上の前後の景色をポイントを覚える。フネの正横の景色のポイントを覚える。これで再びこの場所に戻ってこれる。

入り江の中央から離れて、沖寄りでアンカリング準備。

まずはセールダウンして、セールをラッシング。

風も弱いし海底がゴロタ石なので、フローティングスタンデイングアンカーを使う。6ミリのチェーン4mと8ミリのチェーン1メートルを使う。

私のいままでの経験では、軽風以下じゃないとアンカリングは楽しくない。吹き上がったら軽い気持ちのアンカリングはやめたほうがいい。軽風以下でのアンカリングには、大きなアンカーは必要ない。軽風以下でしかも岸近くでは風は必ず振れ回る。ダンフォースのようなブレードで支えるタイプは、風の振れに弱い。振れると抜ける。抜けると再び刺さるまで長い距離が必要。ツメで引っ掛けるタイプのほうが振れには強い。抜けてもすぐ刺さる。とりわけ海底がごろた石のときはダンフォースは向かない。

アンカーは軽くてもいいが、チェーンは長めにしたほうがいい。ここで6mmか8mmか迷うところだが、軽風以下でランチタイムにアンカリングするなら、6mmでいいと思う。長さは、軽風でもフネ長さの半分は欲しいところだ。重さが心配なら、チェーンの端にホームセンターで売っている巨大なシャックルを取り付けるといい。

オーバーナイトでのアンカリングや、数日に渡るアンカリング、珊瑚礁の海でのアンカリング、水深のあるところでのアンカリングではまた事情が変わってくる。大きなアンカーに長いチェーンが必要だ。

これまでのアンカリングの経験から学んだことは、万能のアンカーは無いし、オールマイティのアンカリングの方法も無いということだ。目的に合わせて選択して対応しなくてはならない。


閑話休題

アンカーロープをフレークして、アンカーを落とす場所に戻る。バウが私で、機関と舵は女房。

アンカリングの手順を2人で確認し、アンカリングポイントに戻る。ポイントの手前でアスタンに入れて、ポイントの海面でフネの行き足を止める。バウからアンカーレッコ。と同時に再びアスタンに入れる。行き足が付いたらエンジン中立。チェーンとロープを行き足に合わせて繰り出していく。水深の4倍くらいのスコープでアンカーロープをクリートにとめる。再びアスタンに入れてアンカーを海底に食い込ませる。食い込みを確認してからエンジン中立。

アンカーが効いているのをもう一度確認してからエンジンカット。

コクピットの日除けを展開。

アンカリング完了

案の定、風が回る。フネがアンカーの真上を通ったとき、フロートスタンディングアンカーの黄色い浮力体がよく見えた。

チェーンが岩にひっかかって「く」の字になってるのも見える。海底の様子がはっきり見える。水が綺麗。

この程度の風なら、振れ回ってもあのアンカーとチェーンで大丈夫だろう。

このキレイな水を見たら潜りたくなった。ひさしぶりにシュノーケリングする。フネには度付きの水中マスクとシュノーケルを積んである。

作り付けのラダー(この場合は舵のrudderじゃなくて、梯子のladder)を下ろして、そこから水に入る。プレーニングボードがいいスイミングステップになっている。

水に入って、まずは船底を見る。ペラに若干の海洋生物の付着が見られた。まだしばらくは問題ないだろう。船底は綺麗。ただし、上架したときに、キールの底の部分に船底塗料が塗れなかったところに海洋生物が付着していた。

アンカーはゴロタ石とゴロタ石の間に食い込んでいた。

チェーンはゴロタ石に引っかかってアンカーとフネの間で曲がっている。今フネは、ゴロタ石とチェーンの力で泊まっている感じ。

水は本当に透明で、キラキラしてとても綺麗。カラフルな小魚もいる。

見えにくかったけど、 透明なクラゲを見た。もうそんな季節なので、早々に上がることに。でもホントキレイだった。水も気持ちよかった。

シュノーケリング中(1)

シュノーケリング中(2)

こういう世界を知ることができるから、船遊びはやめられないよね。ここに上陸したカヤックの人達もそんなふうなんだろうな。

しばらく日陰と景色と風を楽しんでいたが、うねりが気になってきた。西のほうから入ってきてる。フネが南北を向くと気になるほどのローリングだ。フネが東西を向いているときはそれほど気にならないんだけど。

だいぶ堪能したので、そろそろ帰ろうかというときに、大勢乗せた40フィートオーバーの大きなヨットがやってきてアンカリング作業を開始した。邪魔になるといけないので、こちらの抜錨作業はあちらのアンカリングが終わってからとする。

大きなヨットは、沼津の静浦から来たそうだ。アンカーを打ち終えると同時に飛び込んだ人がいた。その気持ち。よくわかる。ここはほんとに飛び込みたくなるよ。

大きなヨットがアンカー打ち終えて、エンジンも切って安定したようなので、こちらはオーニングを片付けて抜錨。

このフロートスタンディングアンカーはホントに軽くてラク。こういうランチタイムのアンカリングには最適だと思う。

セールアップして帰ることに。

とその前に、この近所の「室崎」にも行ってみた。こちらの入り江は先の入り江よりだいぶ狭い。スコープを長く取れないな。でもいいところだからまた見にきてみたい。

ここまで来たので、ついでに松崎港が新しくなったのを見に行った。係船できる岸壁には釣り人がぎっしり。これはちょっとやだな。

やはり沖がかりのほうがなにかとラクだ。釣り人いないし。

帰りは田子島の外を回って帰港。

帰路

明日も出港するつもりなので、解装はそこそこにして、コクピットの日除けを掛ける。

コクピットを簡単に覆おって、簡易シャワーで真水を浴びる。固形石鹸で頭と顔を洗って、すっきりさっぱり。ついでに女房もシャワー。

お互いさっぱりしたところで、よこ田の鯵フライを注文に行く。私は例によって水汲み。水汲みは10Lのポリタン2つになってラクになった。

そのついでに、石井さんの姿が見えたので、新しい艤装の相談をする。

女房を岸壁に下ろして、水汲みしてフネに戻ったら、私を呼ばわる声が。声の主を見るとS井さん。長女の美帆ちゃん(5歳)と一緒に泳いできたみたい。美帆ちゃんは、子供用のライジャケを着て一緒に泳いできた。すごいな美帆ちゃん。美帆ちゃんがまだほんとの赤ん坊のときに抱っこしたことがあるので、彼女にはちょっと親近感あるのだ。

女房から鯵フライが出来たと連絡があって、迎えに行く。今日は鯵フライ2人で3人前だ。

鯵フライをコクピットに出したテーブルで食べる。美味い。

よこ田のアジフライ

ホッピーも冷えてて美味い。さすがリョービのクーラーボックスのフラグシップ、ULTRA HEXAだ。凍らせた2Lのペットボトル2本で、1泊した午後でも庫内温度は2度。氷もほとんど融けていない。

陽が傾いてきた。

おとなりさん家族が、漁協のテンダーに乗せられてやってきた。共同のテンダーが出払ってしまっていたそうだ。

S井さんが帰りに唐草に寄ってくれると言っていたので、そのときお隣さんに声をかけて、テンダーを引き継いではどうかと提案。

お隣さんは朝9時に川崎を出て、安良里到着が午後4時。途中昼食を取ったとはいえ、東名がずっと渋滞してたんだって。今日は夏休み最後の土曜だからねえ。

そんな話をしていたら、S井さんが寄ってくれた。

テンダー上では次女ちゃんが大泣き。おかあさんがだっこ。ヨットは怖くないけどテンダーが怖いんだって。長女の美帆ちゃんが解説してくれた。美帆ちゃんはテンダーの上からロープを渡してくれたり、大活躍。お父さんとお母さんが手を離せないから自分ががんばるんだって、えらいなあ。かわいいなあ。

S井さんのテンダーにお隣のお父さんが乗って、一緒に岸壁まで行った。岸壁上がっても次女ちゃん泣いてたんだって。もうなんで自分が泣いてるのか分からなくなってしまったのかも。

なんだかんだとありながら、我々はよこ田の鯵フライを食べつつ一杯やる。

だいぶ陽がかたむいてきた。

お隣さんは食事と温泉に出かけた。

S井さん達はペンション「あしたば」泊まりだって。「あしたば」は以前安良里に係留していたS木さんのお薦めなんだって。我々も今度泊まってみよう。

暗くなって寝る。

夕暮れ

水面に移る夕焼け雲

月もだいぶ昇ってきた







日付 2007年8月26日(日)

天気 晴れ
風向 南〜 風力 0〜1 波高 0.5〜1.0
行先 黄金崎の入り江
出港時刻 07:30 帰港時刻(寄港)08:30
乗員 2名


2晩経過しても、ULTRA HEXA に入れてあった氷はほとんど融けていない。デッキに出して解凍する。

2泊3日目の朝、約40時間後の氷

0700出港。朝の黄金崎を一回りしてこようと思う。

黄金崎の入り江はダイバーに半分取られている。そちらの水面にはブイが打ってあるので、入らないほうがいい。

朝の黄金崎の入り江

黄金崎の入り江も水が綺麗。海底がはっきり見える。ここも海底はごろた石。

バースに戻って解装。片付け。

陽が昇ってきたので汗だくだ。デッキに出していた氷もだいぶ融けた。融けた水をフネの清水タンクに入れる。

0930 離艇。

いつものせせらぎの湯に寄る。

この温泉で、気持ちも体もリフレッシュ。海の人から陸の人に変わる。

ついさっきまで海の上にいたのに、フロから上がると一夜明けたみたいに、海にいたのがまるで昨日のような気分だ。気分転換ってこういうことだよね。

大関ラーメンに寄ろうとしたら、本日休業の札。がっかり。

自宅近くのラーメン屋でお茶を濁す。

帰宅して、フネから持ち帰ったものの片付けやメンテナンス。女房は洗濯。デジカメ画像の整理。

そうやってだんだん日常に戻っていく。

ふたりとも一段落したので、フネに持って行った食料の残りで一杯やる。留守緑しておいた番組など見てると、温泉入ってリフレッシュしたのがまるで昨日のよう。

海上にいたのも、温泉に入ったのも今日一日の出来事なのに、フネに乗って1日。温泉入って1日。日常生活で1日。日曜が3日あったみたいだ。

また風呂に入って、8時過ぎには寝てしまう。心地よい疲れが眠気を誘う。


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