神津島クルーズ(往路)

2007年9月22日(土)

天気
晴れ
風向
南西〜
風力
0〜2
波高
1.0〜2.0
行先
神津島神津島港
出港時刻
6:20
帰港時刻(寄港)
14:30
乗員
3名

いつものように解纜し、水路を出て港内の開けた場所でセールを上げる。と、近くで釣りをしていたプレジャーな釣り船から「セールは港の外で上げてください」と大声で言われる。誰だ。なんの権限があって他船に指示を出しているのだ。

だいたいそういうことを他人に言って、もし途中でそのフネのエンジンにトラブルがあって流されたりしたら責任取れるのか。

こっちは、自分の責任でセールを上げているんだ。なんかあったら船長であり船主である私が責任を取るのだ。セールが上がっても港内ではエンジンで走っている。

他人のフネに指図するとは、いったい何様なのだ。私の船長責任を上書きして責任取れるのか。責任も取れないくせに指示を出すとは全くもって無責任な。そのせいでしばらく気分悪かった。今思い返してもハラたった。引き返して名前聞いておくんだった。

だいたい港の真ん中でキャビン付きのプレジャーボートで釣りしているほうがよっぽど非常識だ。

かなりハラたったが、山田さんに「いいからセール上げて出て行きましょう」という冷静な言葉に助けられる。あのままだったら、あの釣り船に横付けしていろんな意味でタダではすまなかったかも。無責任に見ず知らずの他船に指示を出すという非常識なヒトにかかわるのは時間と労力の無駄だ。無視してかかわらないのが一番だ。さすが山田さん。ベテランセーラーは違うなあ。

港外に出る。

出港0620時。

今日はおだやかな海。沖からゆっくりとうねりが入ってきている。

駿河湾を南下
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機帆走で南下。

例によって三ツ石を越えたあたりから海况が変わる。外洋の雰囲気になる。

特徴的な利島が見えて来た。

山田さんは、素早く島影を発見するが、私にはなかなか見えない。言われてみればたしかにぼんやり見えるような気がする、という程度。

島の上には雲が出るので、雲の下を探すといいらしい。

それでもなかなか視認できず。

長い周期のうねりの入った、とろんとした海だ。

外海に出たが海况はおだやか
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神津島までの航海中、山田さんにいろんな話を聞く。楽しい。

神津島が近づいて来た。

神津島がだいぶ大きく見えて来た
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山田さんは、当初神津島の三浦港に入ろうかと思っていたそうだが、神津島港に入ることに変更。神津島港は夕日が綺麗なんだそうだ。

山田さんも神津島港に入るのはもう何年ぶりということで、新しい港に入るような感じだそうだ。

しかも神津島港は三浦より上級者の港だ。どうしてかというと、三浦のほうが空いていて、神津島港は満杯だからだ。ここで実際に係留するというのは、とても勉強になった。

港に入ったら、漁師の乗っている漁船の近くに行く。そして、漁師に係留場所を聞く。できれば漁師が複数いるところに聞く。そうすれば、無愛想な人もいるし親切な人もいる。その日によって人の心も変わるものだし。

平日ならわざと漁協の前に仮止めして、漁協の指示を仰ぐという手もある。止めた先でなんか言われても漁協の指示だと言える。

とはいえ、漁協は細かいことまで良くしらないことが多いので、漁師に聞くのが一番いいそうだ。

漁港泊まりに慣れて来ると、漁港の中で、誰も止めないようなスポットが見えて来る。そこは場所が悪いが止められなくはない。そんな場所がわかるようになるらしい。

漁師の指示を受け、係留場所決まる。

係留手順を山田さんと確認。

このコミュニケーションは大事。言葉の定義が大事。いつもは指示を出してる側だったが、指示を受ける側になってみて痛感した。

ロープの受け渡しなども呼吸が大事。

いままでは、エンジン中立、舵中央、という言葉を使って、「りつ」と「おう」を強調することにしたが、今回の山田さんとのコミュニケーションで、エンジンは「中立」よりも「ニュートラ」のほうが間違いにくいということがわかった。舵持ってる人はエンジンのそばにいるので聞こえにくい。舵「中央」。エンジン「ニュートラ」。これならところどころ聞こえるだけでも意思が伝わる。

係留を終えてほっと一息。女房も大活躍してくれた。ありがたいことだ。総合的には私より役立つと思う。フネは操船だけじゃなくて、生活も大事だからね。

1430時係留。安良里から45.6マイル。

神津島港に係留完了
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神津島港に係留完了(別アングルから)
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港の公衆電話から、タクシーを呼んで、夕日の見える温泉に行って、上がって食事。食事の頃にまんまるの夕日が沈んだ。極楽。

初めて食べた尾長鯛の刺身が美味かった。白身とは思えない脂が美味い。といって青魚や赤身の魚の脂とも違う味わい。どちらかといえば赤身に近い味と食感。

温泉入ってすぐくらいは緊張が続いていたが、だんだんほぐされていって、食事のときはめずらしく焼酎の水割りを2杯も飲んだ。

島からの夕日
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フネに戻って寝る。

蚊に食われる。0時半頃たまらず起きて、蚊取り線香。