「この町が好き」

残暑厳しいとある日、藤乃に誘われるままに峠へ登った。

「ここから町が一望できるんです。...小さな町ですけれど、私が生まれ育った町。...私、この町が好きです」

そう言って微笑む藤乃。やがて来る別れの日を予感していたのだろうか。

 

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