平成17年度 都道府県別東大合格者ランキングと公立高校占有率

2005年6月26日新規作成

(参考資料)サンデー毎日 2005年5月22日

 近年、医学部同様、東大への合格者は、私立及び国立の中高一貫校の寡占状況が続いています。地方の公立高校出身の筆者が、地方公立高校生の東大合格への道を開くべく、東大の当局者に対して、この社会の変革期に対応できる人材を入学させるべく、「アドミッションポリシー」の見直しを求める目的で、本ページを作成しました。

 

1.都道府県別東大合格者数ランキングと公立高校占有率(2005年と1975年度の比較)

 

2005年(平成17年)

1975年(昭和50年)

順位

都道府県名

合格者数

内公立高校

合格者数

公立

占有率

合格者数

内公立高校

合格者数

公立

占有率

合格者

総合順位

1

東京都

1036

71

7%

1030

369

36%

1

2

神奈川県

238

34

14%

205

143

70%

3

3

兵庫県

169

20

12%

213

50

24%

2

4

愛知県

130

79

61%

88

77

88%

6

5

千葉県

92

40

44%

59

56

95%

12

6

福岡県

78

49

63%

83

53

64%

7

6

鹿児島県

78

23

30%

114

31

27%

4

8

茨城県

72

48

67%

34

34

100%

24

9

埼玉県

66

50

76%

81

81

100%

8

10

奈良県

62

3

5%

12

1

8%

40

11

岡山県

59

33

56%

68

65

96%

9

12

広島県

58

4

7%

68

5

7%

9

13

京都府

53

2

4%

22

6

27%

32

14

静岡県

48

45

94%

60

57

95%

11

15

大阪府

47

9

19%

58

43

74%

13

16

北海道

45

31

69%

44

38

86%

17

17

栃木県

39

37

95%

33

33

100%

25

18

群馬県

37

36

97%

47

46

98%

16

19

香川県

36

26

72%

39

35

90%

20

20

愛媛県

34

4

12%

49

26

53%

15

 

2005年(平成17年)

1975年(昭和50年)

順位

都道府県名

合格者数

内公立高校

合格者数

公立

占有率

合格者数

内公立高校

合格者数

公立

占有率

合格者

総合順位

21

和歌山県

32

2

6%

14

14

100%

36

21

長崎県

32

11

34%

27

27 100%

28

23

長野県

30

27

90%

95

95

100%

5

24

福井県

27

24

89%

25

25

100%

30

25

新潟県

26

25

96%

26

25

96%

29

26

佐賀県

25

10

40%

6

6

100%

45

26

熊本県

25

23

92%

28

24

86%

27

28

岐阜県

23

23

100%

44

44

100%

17

28

宮城県

23

20

87%

15

14

93%

35

28

山梨県

23

18

78%

23

23

100%

31

31

富山県

20

20

100%

56

56

100%

14

32

石川県

19

10

53%

32

9

28%

26

32

大分県

19

13

68%

41

41

100%

19
34

三重県

17

7

41%

37

35

95%

21

34

宮崎県

17

12

71%

11

11

100%

42

36

青森県

16

16

100%

12

12

100%

40

37

秋田県

15

15

100%

13

13

100%

38

37

山形県

15

15

100%

11

11

100%

42

37

福島県

15

15

100%

37

37

100%

21

40

岩手県

12

12

100%

13

13

100% 38

41

沖縄県

9

3

33%

0

0

47

42

島根県

8

8

100%

21

21

100%

33

42

徳島県

8

4

50%

19

19

100%

34

42

高知県

8

0

0%

9

0

100%

44

45

山口県

6

6

100%

37

37

100%

21

46

鳥取県

5

5

100%

14

13

93%

36

47

滋賀県

2

2

100%

5

5

100%

46

順位

都道府県名

合格者数

内公立高校

合格者数

公立

占有率

合格者数

内公立高校

合格者数

公立

占有率

合格者

総合順位

 

2005年(平成17年)

1975年(昭和50年)

(解説)

1.1975年と2005年の30年間をマクロで俯瞰すると、私立の中高一貫校の台頭と、一方で公立高校の地盤沈下です。

2.そして、47都道府県を大きく4つに分類出来ます。

 (1)私立が公立に取って代った都府県(赤文字部分)

   東京都を筆頭に、神奈川県、兵庫県、大阪府の大都市圏を中心に見られる顕著な傾向です。

   この傾向は愛媛県や長崎県の地方にも顕在化してきました。

 (2)私立の台頭で、県全体の東大合格順位を大幅に上げた府県(青文字部分)

   奈良県をはじめ、千葉県、愛知県、京都府、和歌山県の大都市圏周辺部や佐賀県、沖縄県に見られます。

 (3)この30年間、私立の中高一貫校などの創立がなく、全国的に見た場合、東大合格の順位を大幅に下げた県(緑文字部分)

   長野県を筆頭に、岐阜県、富山県、福島県、島根県、山口県、鳥取県の地方に健著に現れています。

 (4)この30年間、ほとんど変化がない道県(黒文字)

   広島県をはじめ、愛知県、福岡県、北海道など半数以上の24道県にみられます。

   地元広島県は、意外な感じがします。30年前は、広島市が5校による総合選抜制を実施していましたが、

   呉地区、東部備後地区は、公立が圧倒的に強かった時期ですが、この30年間でほとんど変化がありません。

   つまり、30年以上、私立・国立が圧倒的に強いという構図は変わっていません。

2005年(平成17年)

1975年(昭和50年)

1.広島学院    23

2.広大附属福山 14

3.修道        8

4.広大附属     3

5.ノートルダム清心  2

  尾道北      2

7.呉三津田    1

  誠之館      1

  崇徳        1

  広島女学院   1

  城北       1

  近大附属福山 1

 

・県西部地区(広島・呉・東広島):40名

・県東部地区(福山・尾三):18名

1.広島学院    21

2.広大附属    20

3.修道       13

4.広大附属福山  9

5.呉三津田     4

6.誠之館       1

 

 

 

 

 

 

・県西部地区(広島・呉・東広島):58名

・県東部地区(福山・尾三):10名

3.以上の結果を踏まえ、現状の東大入試問題(つまり、アドミッションポリシー)を考えると、公立高校から現役で、東大に合格することは、かなり高いハードルといえよう。

4.しかし、医学部同様、東大に入るため、小学校3年生位から大手進学塾に通い、毎週のテスト結果で、教室や席順が替わり、それに本人も保護者も一喜一憂する。そして、灘、ラ・サールなどへは、塾が最優秀な児童に挑戦させる。(高校受験ならわからないでもないが)

5.そして、運良く、有名私立一貫校へ入学しても、6年間、厳しい受験勉強が待ち構えている。その結果,東大や医学部に晴れて合格。

6.やはり、小学校では、良く遊び、基礎体力と基礎学力を徹底的に身につけさせる。(しかし、有名私立中学には、基礎学力だけでは、入学させて貰えない。)

7.中学校、高校では、運動クラブで徹底的に体力と精神力を養い、自分が得意な学科を徹底的に伸ばす。

 しかし、それでは、東大や医学部の入試には間に合わない。私達の時代には、浪人してでも、東大や医学部を目指した。今の若者は、現役合格に拘る。

8、それは、上記のように、小学校から「勉強漬け」のため、浪人する体力も気力も残っていない。

9.しかし、これからの社会は、強固な体力と、精神力+知力のある人間を求めている。また個性豊なバラエティーに富んだ人材を求めている。

10.東大も、この社会の変革期に対応できる人材を入学させるべく、「アドミッションポリシー」の見直しを求めたい。

 

(関連資料)

1.平成17年度 医学部合格実績と評価