沖縄方言について
沖縄方言の基礎知識をごく簡単に書いておきます。学術的に正確ではありませんので、ちゃんとした情報は、Wikipediaの「沖縄方言」「琉球語」「ウチナーヤマトグチ」の項などでご確認ください。
地域による違い
沖縄はいくつもの島で構成されていますが、沖縄方言は島によって大きく(5~6種類に)分類されるそうです。そして小さく分けるときりがありません。でも参考書やポッドキャスト番組で見聞きできるのは沖縄本島で話されている方言が中心になります。とりあえず、沖縄方言にも地域差があってひとくくりにできない、というくらいに理解しておけばよいと思います。
世代による違い
メディアや交通機関の発達によって地域差は小さくなっていると思いますが、世代間の差は大きくなっているかもしれません。次に世代で異なる話し方を分類しますが、各沖縄人が必ずどれか一つにあてはまるということはありませんし、方言はまったくといっていいほど話さない人も出てきているようです。
- ウチナーグチ
- まるで外国語のように聞こえる沖縄方言は「ウチナーグチ」と呼ばれます。あまりにも標準語と違うので、日本語の一方言ではなく「沖縄語」(または「琉球語」)と分類されることもあります。ウチナーグチを使える人は最近では少なくなってきています。
- ウチナーヤマトグチ
- おもに標準語化政策や標準語教育の影響だと思いますが、ウチナーグチを使うのが悪いような風潮の時期がありました。しかしウチナーグチからスムーズに標準語に移行するのは困難で、ウチナーグチと標準語の中間のような言葉づかいができあがりました。これが「ウチナーヤマトグチ」と呼ばれる方言です。どことなくカタコト風に聞こえるのが特徴です。これは、ウチナーグチが思考のベースとなっていたためかもしれません。
- 新ウチナーヤマトグチ(※)
- おもにテレビの影響だと思いますが、政策や教育とは無関係に標準語が急速に浸透していきました。生まれたときから標準語をたくさん耳にして育った人は思考のベースがすでに標準語です。このような人たちが、標準語に沖縄っぽさをかもし出す言葉を織り交ぜた新しい方言を使うようになりました。昔ながらの方言の語尾だけを真似た話し方(たとえば「~やっさー」や「~ばーよー」)が多いのが特徴です。また、昔ながらの方言とはほとんど関係がなさそうな、新しい表現も作られるようになってきています。
「ウチナーヤマトグチ」と「新ウチナーヤマトグチ」とを分けるべきか悩ましいところですが、あえて区別いたしました。なお、 「新!おきなわキーワード」(ボーダーインク)という本の「ウチナーヤマトグチ」の項には次のように書かれています。
「はてさて最近の若い世代間では、ウチナーヤマトグチなんて使われないことも多い。ウチナーヤマトグチはそのうちヤマトウチナーグチになり、最終的にはなくなってしまうんだはず」
※ 「新ウチナーヤマトグチ」はこのサイトだけの呼び名です。
このサイトでは、沖縄県で現在使われている方言を総称して「沖縄方言」と呼ぶことにしています。
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