CD推奨盤


ドイツ語の正しい発音を知るには、1種類のCD(レコード)を聴くだけでは駄目だ、と思い買っていくうちに、当初の目的から外れていつしかコレクターみたいになってしまいました。まだまだ聴いたことのないCDはありますが、管理人が聴いた中での推奨盤を書いてみます。コメント欄は四苦八苦して書きましたが、あまり参考にならなかったらごめんなさい。

略号 o: 管弦楽団、cho: 合唱団)


■ 最初の1枚

長い曲なので、なるべく途中でギブアップしないような、聞きやすい演奏を選んでみました。

現代(モダン)楽器による演奏

No. 指揮者 演奏陣 コメント
1 オイゲン・ヨッフム バイエルン放送o/cho、テルツ少年cho
(S)アメリング/(A)ファスベンダー/(T)ラウベンタール/(B)プライ
ゆっくり目のテンポで暖かみのある演奏です。独唱は粒揃い、合唱は大編成にしては水準が高く、特にテルツ少年choの巧さは感激ものです。難点は、国内盤にも歌詞対訳が付いていないことです。以前は別売りされていたようですが、応募期限は過ぎているし、在庫も無いそうです。

時代(ピリオド)楽器による演奏

No. 指揮者 演奏陣 コメント
1 トン・コープマン アムステルダム・バロックo/cho
(S)ラーション/(A)フォン・マグヌス/(T)プレガルディエン/(B)メルテンス
合唱は柔らかで美しいですが、眠くなるような柔らかさではなく、メリハリが利いていて耳に心地よいです。アルトは女性が歌っているので、カウンターテナーはどうも、という人にもおすすめします。
2 鈴木雅明 バッハ・コレギウム・ジャパン
(S)フリンマー/(C-T)米良美一/(T)テュルク/(B)コーイ
教会音楽の敬虔さとクリスマス音楽の喜ばしさのバランスがとれていると思います。不満な点がほとんどなく、万人に勧められます。
国内盤は、現代語で非常にわかりやすい歌詞対訳が付いてきます。


■ オーソドックスな1枚

素人の推奨盤では信用できん、という方のために、評論家の多くが推奨している「これぞ決定盤!」というようなCDを紹介します。

現代(モダン)楽器による演奏

No. 指揮者 演奏陣 コメント
1 カール・リヒター ミュンヘン・バッハo/cho
(S)ヤノヴィッツ/(A)ルートヴィヒ/(T)ヴンダーリヒ/(B)クラス
バッハの歌ものの決定版の最右翼に必ず挙がるのがリヒター盤。指揮者や合唱団員の信仰心が強烈に伝わってきます。でも真面目すぎてちょっと疲れる...という人がいるかも。1965年の録音なので、合唱には時代を感じるかもしれませんが、素晴らしい独唱者が揃っています。

時代(ピリオド)楽器による演奏

No. 指揮者 演奏陣 コメント
1 ジョン・エリオット・
ガーディナー
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ、モンテヴェルディcho
(S)アルジェンタ/(A)フォン・オッター/(T)ロルフ・ジョンソン(福音史家)/(T)ブロッフヴィッツ/(B)ベアー
今流行の時代楽器、小編成、快速演奏の草分け的存在。全曲をCD2枚に納めたのはおそらくこれが初めてでしょう。1987年の録音ですが、3拍子に乗った軽快なリズム感は今聴いても新鮮です。


■ 少し変わった1枚

オーソドックスな盤に飽きてきたという方には、次のCDをおすすめします。

時代(ピリオド)楽器による演奏

No. 指揮者 演奏陣 コメント
1 ルネ・ヤーコプス ベルリン古楽アカデミーo/RIAS室内cho
(S)レッシュマン/(C-T)ショル/(T)ギュラ/(B)ヘーガー
合唱とアリアは速いテンポで、コラールは非常にゆっくりしたテンポで、という対比が面白い演奏です。RIAS室内choはちょっと硬質ですが技術は最高水準。テノールのギュラが、難曲の15番アリアを驚異的な速さ(ガーディナー盤のブロッフヴィッツと同等)で完璧に歌いきっているのが見事。
2 フィリップ・ピケット ニュー・ロンドン・コンソート
(S)ボット/(C-T)チャンス/(T)アグニュー(福音史家)/(T)キング/(B)ジョージ
独唱を含めて12人の声楽編成はおそらくこれが最小だと思います。1パート3人による合唱は、手に汗握りながら一人一人を応援したくなります。


■ 要注意盤

下記の盤は、これからクリスマスオラトリオを憶えよう、という人にはあまりお勧めできない部分が(ごくごく一部)あります。

No. 指揮者 演奏陣 コメント
1 ハリー・クリストファー ザ・シックスティーンo、ザ・シックスティーンcho
(S)ラッセル/(A)ウィン=ロジャース/(T)パドモア/(B)ジョージ
第1曲の前奏が1小節足りません。ダ・カーポ後の前奏はちゃんとあるのに...。この演奏を耳で聞き憶えて歌うと、一人飛び出してしまうかもしれません。合唱技術は高い部類に入ると思います。
2 カール=フリードリヒ・ベーリンガー Muenchner Bachsolisten(o)、Windsbacher Knabenchor(cho)
(S)バンセ/(A)カリッシュ/(T)シェーファー(福音史家)/(T)スヴェンセン/(B)クヴァストホフ
「Jauchzet, frohlocket, auf, preiset die Tage.」という歌詞で始まるクリスマスオラトリオ第1曲はバッハ自身の「太鼓よとどろけ、ラッパよ響け」という世俗カンタータの改作です。このCDでは、意図的にその原曲の歌詞「Toenet ihr Pauken! Erschallet, Trompeten!」で歌い出しています。初めて聞いたときは間違って違うCDを買ってしまったと思いました。原曲とはいえ、勝手に歌詞を変えてしまうなんていいんでしょうか...。この点を除けば、全員20歳以下の合唱団による若々しい歌声は一聴の価値があると思います。



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